ビジネス(経営)コンサルタントとは|仕事内容や年収、必要な資格、向いている人を紹介 | コンサル業界ニュース

コンサル業界ニュース

ホーム > ビジネス(経営)コンサルタントとは|仕事内容や年収、必要な資格、向いている人を紹介

2023.06.18 ビジネス(経営)コンサルタントとは|仕事内容や年収、必要な資格、向いている人を紹介

ビジネス(経営)コンサルタントとは|仕事内容や年収、必要な資格、向いている人を紹介

「ビジネスコンサルタントって具体的にどのような仕事をしているの?」
「ビジネスコンサルタントを目指す上で、年収や求められる資格・スキルを知りたい」

ビジネスコンサルタントを志している方の中には、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?

当記事では、ビジネスコンサルタントの仕事内容や年収、必要な資格などを紹介していきます。これからビジネスコンサルタントを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

POD

  

目次

ビジネス(経営)コンサルタントとは?

ビジネスコンサルタントの仕事内容

ビジネスコンサルタントの平均年収

ビジネスコンサルタントになるメリット
 企業の経営陣と仕事ができる
 様々な業界の企業に関われる
 達成感を感じることができる

ビジネスコンサルタントのデメリット
 業務量が多い傾向がある
 責任が重くプレッシャーを感じる

ビジネスコンサルタントに必要な3つのスキル
 1. ロジカルシンキング
 2. ヒアリング力
 3. 情報収集力

ビジネスコンサルタントになるために役立つ資格
 MBA
 中小企業診断士
 経営士

ビジネスコンサルタントに向いている人の特徴3つ
 1. 人とコミュニケーションをとることが得意な人
 2. プレッシャーに強い人
 3. 体力に自信がある人

まとめ

  

  

ビジネス(経営)コンサルタントとは?

ビジネス(経営)コンサルタントとは、ビジネスに関する専門的なスキルや知識を用いて、クライアント企業の課題を解決する仕事です。ビジネスにおける課題は、企業によってさまざまです。新規事業の立案で悩んでいる企業もいれば、システムの導入に苦戦している企業もいるでしょう。

そのため、コンサルタントが在籍しているコンサルティングファームは、それぞれ得意な領域があります。IT領域を得意とするコンサルティングファームは「IT系コンサル」、人事領域を得意とするコンサルティングファームは「人事系コンサル」と呼ばれます。

このように各ファームが専門性をもつことで、企業の課題をより深く理解し、具体的かつ効果的な解決策を提案できるのです。中には、あらゆる領域を得意とするコンサルティングファームもあります。「総合系コンサル」と呼ばれ、大手コンサルファームがこれに該当します。

これらのファームで働くコンサルタントや、独立して個人で企業の課題解決に努めているフリーコンサルタントを総称して、ビジネス(経営)コンサルタントといいます。

フリーコンサルタントとは|年収・単価やメリット・デメリット、案件獲得方法を解説

  

ビジネスコンサルタントの仕事内容

ビジネスコンサルタントの目的は、クライアント企業の課題を解決して、さらなる成長を促進させることです。その目的の達成に向けて、具体的には以下の流れで仕事を行います。

  1. 1. クライアント企業の課題分析・特定
  2. 2. 課題に関する情報収集
  3. 3. 課題解決のための戦略策定
  4. 4. 戦略の実行
  5. 5. 結果の評価とさらなる改善案の提案

上述したように、企業の課題はさまざまであるため、その解決策も幅広いです。ITシステムの導入を提案することもあれば、新規事業を立案することもあります。

また、企業のニーズ次第で、依頼される仕事の範囲も異なります。3つ目の戦略策定まで依頼されることもあれば、この一連の流れを繰り返し行い、長期にわたるサポートを依頼されることもあるでしょう。

  

ビジネスコンサルタントの平均年収

ビジネスコンサルタントの年収は、専門領域や役職、働き方などによって異なります。平均すると、700〜1,200万円が相場とされています。

新卒でコンサルティングファームに入社した場合、初年度の平均年収は400~600万円です。役職が上がり、コンサルタントとしての最高職位であるパートナーになると、年収は1億円を超えることもあります。

また、同じ役職であっても、独立してフリーランスとして働いた方が年収が高い傾向にあります。フリーランスはクライアントからの収益をすべて得ることができたり、自分のスキルにあわせて報酬を設定できるからです。

フリーコンサルタントの年収や年収を増やす方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

フリーコンサルタントの年収は?単価の相場や年収を上げる方法もあわせて解説

  

ビジネスコンサルタントになるメリット

ビジネスコンサルタントになるメリットは、以下の3点です。

  • ●​​企業の経営陣と仕事ができる
  • ●​​様々な業界の企業に関われる
  • ●​​達成感を感じることができる

各メリットについて紹介していきます。

  

企業の経営陣と仕事ができる

ビジネスコンサルタントは、クライアント企業の経営陣と仕事ができます。基本的には企業の経営陣から依頼をもらい、その経営陣に対してソリューションを提案するからです。他の職業であれば、他企業の経営陣と仕事をする機会はなかなかないでしょう。

企業の経営陣は、その業界に関する知識や企業の経営に関する知識など、豊富な知識をもっています。これらの知識を経営陣から直接学べることは、大きなメリットです。

また、企業の経営層と仕事をする中で、高いコミュニケーションスキルや交渉力なども養われます。ビジネスコンサルタントになることで、より自身を成長させられるのです。

  

さまざまな業界の企業に関われる

さまざまな業界の企業に関われる点も、ビジネスコンサルタントのメリットです。多くの業界に関する知識が得られ、社会人としての視野が広がり、自身の成長につながります。

コンサルタントとして活躍するためには、特定の業界に対する専門性を高めて、その業界のスペシャリストとして活動するという方法があります。ビジネスコンサルタントを経験すれば、複数の業界に携わった上で、興味関心の高い業界を選べます。

将来独立を考えているのであれば、ビジネスコンサルタントとしての経験は非常に役立つでしょう。

  

達成感を感じることができる

ビジネスコンサルタントは、クライアント企業の課題に対する戦略を策定し、実行する仕事です。すべての業務を担い、成功した暁には、大きな達成感を感じられます。

この達成感は、仕事に対する満足感や自信を高めてくれるでしょう。このように自己肯定感を高められる点も、ビジネスコンサルタントの大きなメリットです。

  

ビジネスコンサルタントのデメリット

ビジネスコンサルタントのデメリットは、以下の2点です。

  • ●​​業務量が多い傾向がある
  • ●​​責任が重くプレッシャーを感じる

それぞれ解説していきます。

  

業務量が多い傾向がある

ビジネスコンサルタントは、業務量が多い傾向があります。クライアント企業のことを一から理解して、よりよい選択をするためには、膨大な時間が必要だからです。チームの人材が不足していたり、プロジェクト期間が限られていると、残業や休日出勤の割合も増えるでしょう。

残業や休日出勤が多いと、プライベートの時間を確保できなくなります。プライベートの時間をしっかりと確保したいのであれば、ファーム選びを慎重に行ったり、自己管理をしっかりと行う必要があります。

  

責任が重くプレッシャーを感じる

ビジネスコンサルタントのメリットで達成感を感じることができると紹介しましたが、その反面、責任が重くプレッシャーを感じる場面は多いです。プレッシャーを日々感じながら働くため、プレッシャーに強い性格でないと、なかなか難しいかもしれません。

  

ビジネスコンサルタントに必要な3つのスキル

ビジネスコンサルタントに必要なスキルは、以下の3つです。

  1. 1. ロジカルシンキング
  2. 2. ヒアリング力
  3. 3. 情報収集力

  

1. ロジカルシンキング

ビジネスコンサルタントには、ロジカルシンキングのスキルが必須です。クライアント企業の課題を分析したり戦略を策定する行程において、論理的思考能力が欠けていると、正しい結論に導けません。

さまざまな情報を理解・分析してよりよい戦略を立案するためには、ロジカルシンキングスキルが不可欠です。また、クライアント企業に戦略を提案する際にも、わかりやすく説明するためには、ロジカルシンキングスキルが重要です。

  

2. ヒアリング力

クライアント企業の情報を正しく収集するためには、ヒアリング力も欠かせません。クライアント企業の課題を把握する際、クライアントに対して的確な質問をし、クライアントからの回答を注意深く聞く力が肝心です。

このヒアリング力があると、クライアント企業との信頼関係を構築し、長期にわたり良好な関係を築けるでしょう。

  

3. 情報収集力

最後に、情報収集力も必須のスキルです。クライアント企業の課題を分析した後、コンサルタントは課題に関連する情報を収集します。この行程において、正しい情報を迅速に収集し、理解する力が重要になります。

この情報収集力が高いと、さまざまなアイデアを得られ、よりよい改善策を立案できます。その結果、プロジェクトを成功に導き、クライアントの満足度を高められるでしょう。

  

ビジネスコンサルタントになるために役立つ資格

ビジネスコンサルタントになるために役立つ資格は、以下の通りです。

  • ●​​MBA
  • ●​​中小企業診断士
  • ●​​経営士

それぞれの資格について紹介していきます。

  

MBA

MBAは経営学の修士号で、経済や経営など幅広いビジネス関連の分野を学ぶプログラムです。ビジネスマンの多くは、ビジネスの専門知識を深めたり、リーダーシップ能力を養うために取得します。

MBAを取得することで、ビジネスに関するあらゆる知識を習得するとともに、コンサルティングファームやクライアント企業に対して知識やスキルがあることを証明できます。

  

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営相談や診断を専門に行う資格です。中小企業診断士は、中小企業の経営者や従業員が抱える経営課題を診断し、改善策を提案する役割を果たします。

中小企業診断士の資格を所有していることも、コンサルティングファームやクライアント企業に対してスキルを証明することにつながるでしょう。

  

経営士

経営士は、日本で最初に作られた経営コンサルタント資格です。経営管理に関する5年以上の実務経験が条件であり、経営管理に関する知識を問われます。

多くの経営者から信頼を得ている資格であり、経営実績がある方は、取得しておくべき資格です。

  

ビジネスコンサルタントに向いている人の特徴3つ

ビジネスコンサルタントに向いている人の特徴は、主に以下の3つです。

  1. 1. 人とコミュニケーションをとることが得意な人
  2. 2. プレッシャーに強い人
  3. 3. 体力に自信がある人

それぞれの特徴について、説明していきましょう。

  

1. 人とコミュニケーションをとることが得意な人

ビジネスコンサルタントは、クライアントやチームメンバーなど、さまざまな人とコミュニケーションをとります。そのため、コミュニケーションをとることが得意な人でないと、コンサルタントは難しいです。

場合によっては、ただコミュニケーションをとるだけでなく、クライアントに対してネガティブな情報を伝えなければならないこともあります。このような場合でも、適切なコミュニケーションをとり、先方に納得してもらえるような伝え方ができる人が向いています

  

2. プレッシャーに強い人

ビジネスコンサルタントは、重大な役割を担う仕事であるため、プレッシャーに強い人が向いています。プロジェクトによっては、クライアントからの期待が大きかったり、短期間で成果を求められることもあり、プレッシャーは計り知れません。

大きなプレッシャーがある中でも、優先順位を冷静に判断して効率的に行動できる人はコンサルタントに向いているでしょう。

  

3. 体力に自信がある人

ビジネスコンサルタントは、膨大な仕事をこなします。そのため、体力に自信がある人が向いています。プロジェクトによっては、クライアント企業と一緒に働くため、長期間ホテル生活を送るコンサルタントもいます。

このように、コンサルタントは物理的にも精神的にも体力が必要です。もともと体力に自信がある人でも、健康的な生活を維持し、適切な休息を取ることが大切です。

  

まとめ

当記事では、ビジネスコンサルタントの仕事内容や年収、必要な資格などを紹介しました。ビジネスコンサルタントは、企業の課題を解決し、さらなる成長を促す仕事です。経営者と共に仕事をするため、多くのスキルや知識を学ぶことができ、人としても成長できる魅力的な仕事です。

その反面、業務量が多かったり、大きなプレッシャーが伴う点には注意が必要です。ビジネスコンサルタントを目指すのであれば、必要な資格やスキルを身につけて、挑戦してみてください。

POD

コンサル業界ニュースメールマガジン登録


 

Related article

Pickup

Feature

マッキンゼー出身の原聖吾氏が設立した医療系スタートアップが11億円の資金調達

マッキンゼー出身の起業家 原 聖吾 氏が2015年に起業した医療系スタートアップ「株式会社情報医療」(※以下「MICIN」)が、2018年4月末までに三菱商事株式会社など4社から11億円を調達したことを発表した。

2018.05.15

~INTERVIEW~A.T.カーニー石田真康が歩む戦略コンサルタントと宇宙ビジネス活動という2つの世界

宇宙ビジネスに取り組むきっかけ。それは、30歳を手前に病に倒れた時、少年時代に抱いた宇宙への憧れを思い返したことだった。石田氏は戦略コンサルタントとして活動しながらどのように宇宙ビジネスに取り組んでいるのか語ってもらった。

2018.01.10

~INTERVIEW~ 経営共創基盤の10年【第4回】コンサル業界の枠を超えたプロフェッショナルファームの実像

経営共創基盤(IGPI)の代表的な実績の一つが、東日本の地方公共交通など8社を傘下に持つ「みちのりホールディングス」への出資と運営だ。経営難の地方公共交通事業を再建しローカル経済にも貢献している意味でも高い評価を得ている事業。なぜ右肩下がりが続く構造不況業種の地方公共交通に出資したのか、どのように事業再生の成功にまでに至ったのか。みちのりホールディングス代表取締役の松本順氏(経営共創基盤・取締役マネージングディレクター)に聞いた。

2017.11.22


ページの先頭へ