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2022.07.06 採用戦略室長が語る、レイヤーズ・コンサルティングの魅力と新卒採用のポイント

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コンサル業界ニュース編集部に在籍する大学生インターンがコンサルティングファームの採用担当者にインタビューを行う連載企画。第5回は、日本発・独立系コンサルティングファームとして約40年の歴史を持つレイヤーズ・コンサルティング(以下、レイヤーズ)です。今回は、同社の採用戦略室長として新卒採用に取り組む前田 芳輝氏に、レイヤーズの強みや新卒採用のポイントをお聞きしました。コンサルティング業界に関心のある学生は、ぜひご一読ください。

プロフィール:前田 芳輝 氏
これまで日系大手や外資系、ベンチャーなど複数の企業にて通算30年、人事や管理部門の責任者を務めた後、2019年にレイヤーズに入社。現在は採用戦略室長として同社の業容拡大に注力している。

 

目次
レイヤーズ・コンサルティングの強み
 - 独立系ならではの自由度の高さ
社風について
 - 出る杭を伸ばし、高め合う
 - フラットな上限関係
若手育成のカギ
新卒採用のポイント
 - 重要視する4つのポイント
 - ゼミでの取り組み方
学生のみなさんに向けて
終わりに

 

 

レイヤーズ・コンサルティングの強み

聞き手:本日は、日本発・独立系コンサルティングファームとして業界を盛り上げているレイヤーズの魅力をたくさんお聞きしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

はじめに、レイヤーズの強みを教えていただけますか。

前田氏:日本企業の特徴をふまえたコンサルティングができることがレイヤーズの最大の強みです。

日本企業には、「三方よし」という言葉に代表されるように、社員や株主、クライアントや社会と中長期的に良好な関係を築くことで成長していこうという特徴があり、言い換えればライフタイムバリューを意識しながら事業展開をしていく文化があると考えています。

レイヤーズがクライアントの改革を支援する際には、こうした日本企業特有の文化を考慮し、それぞれのステークホルダーと中長期的に良好な関係を築くことを念頭に置きながらコンサルティングを行なっています。また、改革案が成果を生むものとなるように、クライアントのトップの想いを汲み取るだけでなく、改革の中心的な担い手である部課長クラスの方々の意見を斟酌することも大切にしています。

 

独立系ならではの自由度の高さ

聞き手:他のファームと比較したときに、レイヤーズならではの特徴はありますか。

前田氏:最大の特長は「独立系」であるということです。独立系なので親会社はおらず、我々自身が経営の意思決定をしています。

いわゆる外資系ファームや親会社が存在する場合、どうしても数字の追求が求められたり、提案内容の制約などが発生しやすい側面があると思います。このことは、提案内容のパターン化、受注のための無理な提案・イリーガルな提案、過度な高稼働を前提としたプロジェクト運営など、さまざまな歪みを招きかねません。

しかし、レイヤーズは独立系ですのでこのような制約がありません。クライアントファーストに向けた、自分たちが本当に提案すべき内容にしっかりと取り組めるという点で、とても自由度が高い環境だと考えています。

聞き手:経営の自由度が高いということですね。独立系ならではの悩みはありますか。

前田氏:先ほどの独立系の裏返しでもありますが、これまであまり規模感を追求してこなかったこともあり、知名度が低いことは課題に感じています。

入社以来、人事の立場からこの会社を見渡してみて一番感じたことは、「この会社はもったいないな……」ということです。クライアントは大企業ばかり、コンペ勝率や案件の継続率も高い。極めてウェットな環境で育成マインドもあるし、何よりもクライアントファースト。本当の意味で「優しいコンサル」。もっと皆さんにレイヤーズを知っていただき、興味を持っていただきたいと思っています。

 

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社風について

 

出る杭を伸ばし、高め合う

聞き手:レイヤーズの社風について教えていただけますか。

前田氏:「出る杭を伸ばす」文化があると思います。人にはそれぞれ得意・不得意があるので、レイヤーズでは得意なことはどんどん伸ばし、苦手な部分は得意な人がカバーすることを大切にしています。その意味でUP or OUTでもないですし、むしろお互いに助け合い高め合うことができる人材が求められます。また、レイヤーズの人事制度のコンセプトに「長所伸長」という考え方があり、評価の際にはプロジェクトを振り返り、本人の良かった点を可視化してフィードバックするようにしています。

聞き手:どのような社員が多いと感じていますか。

前田氏:年次に囚われず、自分の意見をしっかり伝えられる人が多い印象があります。若手でも物怖じせずに先輩とディスカッションをしている光景をよく目にしますし、クライアントのために自分の考えを堂々と発信できる人が多いと思います。

 

フラットな上下関係

聞き手:クライアントに対して価値を提供していくために、大切にしていることはありますか。

前田氏:先ほど年次に囚われずに自分の意見を発信することをお話ししましたが、その土壌となっているのはフラットな上下関係です。これがなければ若い人が萎縮してしまい自分の意見を言えなくなってしまう。いくらコンサルマインドを強く求めたところで上が詰める文化であれば、言うべきことも言えなくなってしまう。クライアントへの価値提供のためには年次に関係なく、より多くの意見を出し、みんなでディスカッションして磨いていくことが重要です。これは上下関係がフラットでないと実現できないものです。

 

若手育成のカギ

聞き手:新卒入社後の若手はどのように仕事を任されていくのですか。

前田氏:まずは現場を体感してもらうことを大切にしています。レイヤーズは他のファームに比べて1プロジェクトあたりの人数がコンパクトであることに加え、プロジェクトへのアサインも早い段階から始まります。そのため、他ファームだと2年目にやるような仕事を1年目の後半ぐらいに経験できるなど、仕事が回ってくるスピードが早いのが特徴です。

聞き手:難易度の高い仕事が早く回ってくると、それだけ成長に繋がりそうですね。

前田氏:そうですね、コンサルタントには実際のプロジェクトに入らないと分からないことが多くあると思っています。一見すると長くトレーニングを積むほうが成長するように思えますが、実践に勝るトレーニングはありません。レイヤーズではプロジェクトで受け入れる側の上司や先輩も、これぐらいできて当たり前とは思わず、プロジェクトの中で教えながら育成していかなければならないという意識があります。実際、先輩自身もこのように育てられた経験を持っています。こうした社風は40年近く経営する中で培われたものであって、他のファームと大きく異なる点ではないでしょうか。

 

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新卒採用のポイント

聞き手:続いて新卒採用についてお聞きできればと思います。

 

重要視する4つのポイント

聞き手:新卒採用の面接では、主にどのような点を見ているのですか。

前田氏:大きく4点あります。
 

  • (1)コミュニケーション
  • (2)論理性
  • (3)主体性・自走力
  • (4)この人と一緒に働きたいと思えるか

特に、(4)の「この人と一緒に働きたいと思えるか」を一番大事にしています。もちろんコンサルタントとして一定の論理性は必要です。ただ、論理性は入社後もトレーニングで伸ばすことは可能ですが、メンバーを元気づけられる人やクライアントから「一緒に仕事をしたい」と思われるようなチャームを持っている人、こういう要素を後天的に育成させることはなかなか難しいものです。

ですので、レイヤーズの選考では、コンサル業界で多く導入されているフェルミ推定やケースよりも、面接の中でなるべく多く会話を展開し、学生のみなさんの人となりや物事への捉え方、対処の仕方を知りたいと考えています。

 

ゼミでの取り組み方

聞き手:就活生を見るポイントがよく分かりました。面接では具体的にどのように学生を見極めているのですか。

前田氏:主にはゼミナールでの話をたくさん深掘りするなかで、コンサルタントに必要な思考力を見ています。ゼミの研究は、抽象的な概念を掘り下げ、仮説を基にデータ分析やリサーチを通し、時には反対サイドの意見をも踏まえて結論を導くものですが、これはコンサルタントが取り組むテーマに対して深い洞察を得る試みと似ている部分があると思います。

また、周囲の人との関わり方も見ています。レイヤーズでは、何かのリーダー経験がなければいけないとは考えてはいません。引っ張るタイプの人もいれば、フォローできるタイプの人、俯瞰できる人など、さまざまなタイプの人がいて良いと思っています。こうした背景から、面接でエピソードをお聞きする際には、集団の中のどのような立ち位置で、どれだけ主体的に関わってきたのかという点も見るようにしています。これはゼミ以外の、いわゆるガクチカ的な話においても同様だと考えています。

 

学生のみなさんに向けて

聞き手:最後に、学生のみなさんに向けてメッセージをお願いします。

前田氏:コンサルタントという職業は、知的好奇心を満たしつつ、クライアントに高い価値を提供できる面白い職業だと思っています。

まずは、コンサルタントがどのような仕事をしているのかを知っていただきたいと思っています。現代ではいろいろなツールがあるので、簡単にコンサルタントとコンタクトを取ることもできると思います。また、事業会社の方の話も聞いてみて比較してみると、よりコンサルタントのことが分かると思います。

面接をしていると、ネットやSNS上の大雑把な情報を読んだだけで分かった気になっている方が多いように感じます。ですので、社会貢献や他者貢献、自己成長の話はできますが、入社したら具体的にどんな業務をやっていくのかイメージできていない人が多い印象があります。是非、自ら情報を取りに行くスタンスを大切にしていただき、悔いのない就活になるよう、いろいろとチャレンジしてもらえればと思います。そして、結果としてレイヤーズに興味を持っていただければ大変嬉しく思います。

 

終わりに

今回は、レイヤーズで新卒採用に取り組む前田氏に、レイヤーズの魅力や新卒採用のポイントについて伺いました。日本発・独立系コンサルティングファームとして、経営の自由度が高いことに加え、出る杭を伸ばし、高め合う社風があることが理解できました。また、新卒採用に関しては大きく4つのポイントがあり、中でも「一緒に働きたいと思えるかどうか」が重要であることが分かりました。 本記事を通じて、学生のみなさんがコンサルティング業界への興味を抱き、レイヤーズに対する理解を深めてもらえると嬉しいです。

 

 

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