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2023.06.12 DXコンサルタントとは|年収・単価や求められるスキル、求人・案件情報を紹介

DXコンサルタントとは|年収・単価や求められるスキル、求人・案件情報を紹介

近年多くの企業が推進しているDX。そのDX導入をサポートするのがDXコンサルタントです。では、

当記事では、DXコンサルタントの業務内容や平均年収、求められるスキル、求人・案件情報について紹介していきます。これからDXコンサルタントを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

また、PODではコンサルマッチングサイトを運営しており、フリーコンサルタント向けに案件獲得のサポートを行ってます。フリーランスとしてDXコンサルタントを目指している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

POD

  

目次

DXコンサルタントとは?
 ITコンサルタントとの違い

DXコンサルタントの需要
 DX市場が急拡大している背景

DXコンサルタントの仕事内容

DXコンサルタントの年収・単価

DXコンサルタントへのキャリアパス

DXコンサルタントに求められるスキル・知識
 1. ITに関する知識
 2. コンサルタントとしての能力
 3. DXを導入する業界・業務に関する知識

DXコンサルタントが持っておきたい資格

DXコンサルタントの求人・案件状況

まとめ

  

  

DXコンサルタントとは?

DXコンサルタントとは、企業や自治体などのDX導入をサポートするコンサルタントです。

そもそもDXとは、「Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)」の略であり、日本語では「デジタルによる変革」という意味になります。経済産業省が発表した「DXレポート」では、DXを以下のように定義しています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

DXレポート ~IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な展開~|経済産業省

  

つまり、DXとはデジタル技術を活用して、ビジネスや企業を変革し、競争上の優位性を確立することです。そしてその実現をサポートするのが、DXコンサルタントの仕事です。

  

ITコンサルタントとの違い

DXコンサルタントとよく混同されるのが、ITコンサルタントです。DXコンサルタントとITコンサルタントは、コンサルティングの対象や目的などが異なります。

DXコンサルタントの対象はビジネス全体であり、クライアント企業やそのビジネスの変革が目的です。一方、ITコンサルタントの対象はIT関連に限られており、クライアントのITに関する課題を解決することが目的です。

ただし、どちらもIT技術を活用してクライアントの支援を行うため、ITに関する知識が必須である点は同じだといえるでしょう。

ITコンサルタントの年収は?会社員とフリーコンサルの違いや高年収を目指す方法を解説

  

DXコンサルタントの需要

DXコンサルタントの需要は非常に高いです。その理由として、DX導入を進める企業が増えている一方で、DXコンサルタント人材が不足している現実があるからです。

富士キメラ総研の調査レポートによると、DX関連市場の市場規模は、2022年度に2兆7277億円(前年度比117.5%)と予測されています。さらに、2030年度には2021年度比で2.8倍の6兆5195億円に成長する見込みです。(※1)

しかし、DXを推進するIT人材は不足しており、今後もさらなる不足が予測されます。経済産業省の調査結果によると、2030年には最大で約80万人規模のIT人材不足が懸念されているのです。(※2)

これらのデータから、DXコンサルタントの需要は高く、将来的に需要がさらに高まることがわかります。

※1 出典:2023 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望 市場編/ベンダー戦略編|富士キメラ総研

※2 出典:参考資料 (IT人材育成の状況等について)|経済産業省

  

DX市場が急拡大している背景

DX市場の市場規模が急拡大している背景には、大きく以下3つの社会変化があります。

  • ●​​消費者の購買行動の変化
  • ●​​既存システムの老朽化
  • ●​​働き手不足の解消

近年、消費者の購買行動は変化しています。消費者の購入先がアナログからデジタルへ移行したり、SNSを通じて商品情報を入手するようになりました。このような変化により、企業はアナログだけでなくデジタルにも消費者との接点を持つ必要性を感じ、DXに着手する企業が増えているのです。

また多くの企業において、既存システムの老朽化により、パフォーマンスの低下や情報漏洩リスクが懸念されるようになりました。経済産業省のレポートによると、国内企業の約8割が老朽化したシステム(レガシーシステム)を抱えていることが明らかになっています。そのため、DX推進によって最適なシステムを導入する企業が増加しています。(※1)

さらに、働き手不足の解消も大きな理由です。労働人口の減少により、企業は働き手不足問題に直面しています。そのため、ITやAIの技術によって、これまでよりも少ない従業員で業務を行うことを目指す企業が増えています。

DX市場は、これらの社内変化によって急拡大しているのです。

※1 出典:DXレポート2 間取りまとめ|経済産業省

  

DXコンサルタントの仕事内容

DXコンサルタントの仕事内容は、クライアント企業やそのビジネスを変革し、競争上の優位性を確立するためのサポートです。具体的な業務の流れは、他のコンサルタントと大きく変わりません。以下の流れに沿って進めていくのが一般的です。

  1. 1. ビジネスニーズの把握と分析
  2. 2. DX戦略の策定
  3. 3. デジタルソリューションの提案
  4. 4. プロジェクトの計画策定
  5. 5. プロジェクトの実行
  6. 6. 効果測定と改善案の策定
  7. 7. DX人材の育成

他のコンサルタントと異なるのは、「DX人材の育成」ではないでしょうか。DXを導入した業務を遂行するためには、そのDXに対応できる人材が必要です。そのため、プロジェクトの実行や効果測定で終わらず、DX人材の育成まで行うことがあります。

  

DXコンサルタントの年収・単価

DXコンサルタントの年収は、働き方や役職などによって大きく異なります。また、企業の従業員としてDX関連のプロジェクトに参画する場合は、企業内の平均給与などを参考に給与が設定がされます。

DXコンサルタントとしてのレベル別に、平均年収を紹介します。

  • ●​​初級レベル:約400~800万円
  • ●​​中級レベル:約800~1,500万円
  • ●​​上級レベルやマネージャーレベル:約1,500万円以上

また、フリーランスとして案件を受注する場合、報酬単価という形式で支払われます。DXコンサルタントの場合、月額報酬100万円以上の案件が多いです。

フリーランスはクライアントと個人で契約するため、クライアントからの報酬をすべて個人で得られます。また、スキルや実績によって報酬単価をある程度調整できます。これらの理由から、フリーランスは会社員よりも年収が高いというメリットがあります。

フリーコンサルタントの年収は?単価の相場や年収を上げる方法もあわせて解説

  

DXコンサルタントへのキャリアパス

DXコンサルタントへのキャリアパスは、さまざまです。その中でもよくあるキャリアパスを3つ紹介します。

  • ●​​コンサルティングファームでDX案件を担当
  • ●​​経営コンサルタントもしくはITコンサルタントからの転向
  • ●​​IT企業からの転職

よくある方法は、コンサルティングファームでDXの経験を積むことです。また、コンサルタントとしての業種転向やIT企業からの転職も可能です。IT業界から転職する場合は、DXプロジェクトに携わった経験があるといいでしょう。

  

DXコンサルタントに求められるスキル・知識

DXコンサルタントに求められるスキルや知識は、以下の3つです。

  1. 1. ITに関する知識
  2. 2. コンサルタントとしての能力
  3. 3. DXを導入する業界・業務に関する知識

それぞれ紹介していきます。

  

1. ITに関する知識

まずは、ITに関する知識が欠かせません。DXコンサルタントは、ITを活用して企業に変革をもたらすため、その手段であるITに関する知識が求められます。具体的には、以下のような知識です。

  • ●​​ネットワーク
  • ●​​クラウド
  • ●​​セキュリティ
  • ●​​データベース
  • ●​​システムアーキテクチャ

また、このようなITの基礎知識に加えて、最新のテクノロジートレンドやデジタルイノベーションに関する知識も常にアップデートしておく必要があります。

  

2. コンサルタントとしての能力

さらに、当然ですがコンサルタントとしての能力が必要です。コンサルタントとしての能力とは、具体的に以下のようなスキルを指します。

  • ●​​データ分析
  • ●​​論理的思考能力
  • ●​​コミュニケーションスキル
  • ●​​プレゼンテーションスキル
  • ●​​プロジェクトマネジメントスキル

  

3. DXを導入する業界・業務に関する知識

最後に、DXコンサルタントは特定の業界や業務領域に関する知識を持つことが重要です。業界の特性や課題、ビジネスプロセスを理解しておくことで、より効果的なソリューションを提供できるからです。

また、業界のトレンドや競合他社の状況に関する情報を収集しておくこともポイントです。このような情報を提供することで、クライアントの満足度を高められるでしょう。

  

DXコンサルタントが持っておきたい資格

DXが持っておきたい資格は、以下の通りです。

  • ●​​DX検定
  • ●​​ITストラテジスト試験
  • ●​​プロジェクトマネージャ試験

中でもDX検定は取得しておくといいでしょう。先端IT技術やビジネストレンドについて幅広く出題される知識検定であり、勉強する過程で得られる知識が多いです。

  

DXコンサルタントの求人・案件状況

DXコンサルタントの案件・求人は、DX市場の拡大とともに増え続けています。その一方で、DXコンサルタントは不足しているため、ある一定のスキルや知識、実績を持っていれば、比較的案件の受注や採用はしやすいです。

DXコンサルタントの求人を探す方法としては、求人サイトの利用が挙げられます。一般的な求人サイトではDXコンサルタントの採用情報が少ないため、 専門的な転職エージェントや紹介サービスを利用するといいでしょう。

案件を探す方法としては、案件マッチングサービスの利用があります。案件マッチングサービスとは、案件を探しているフリーランスと企業をつなぐサービスです。PODでは、主に経営・IT関連の案件を仲介しています。フリーランスで案件を探している方は、ぜひご利用ください。

フリーコンサルタントとは|年収・単価やメリット・デメリット、案件獲得方法を解説

  

まとめ

当記事では、DXコンサルタントの仕事内容や年収、求められるスキル、求人・案件状況について解説しました。DXとは、デジタル技術を活用して、ビジネスや企業を変革し、競争上の優位性を確立することです。そしてその支援をするのがDXコンサルタントの仕事です。そのためには、ITに関する知識やコンサルタントとしてのスキルなどが求められます。

上述した通り、DXコンサルタントの需要は今後さらに拡大していくでしょう。すでにコンサルタントとして活躍しており、DXコンサルタントを目指している方や、IT業界などからの転職を考えている方は、ぜひ当記事を参考にしてください。

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