2023.06.30 スポットコンサルとは?よくある案件内容やメリット・デメリット、案件獲得方法を紹介
「スポットコンサルでは、どんな案件が多い?」
「スポットコンサルで副業すると、どんなメリットがあるの?」
現在コンサルタントとしてお勤めの方の中には、スポットコンサルに興味があり、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?
そこで当記事では、スポットコンサルの概要やよくある案件内容、副業として始めるメリット・デメリットなどを解説していきます。スポットコンサルで案件を受けることに興味のある方や、将来独立を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
スポットコンサルの案件内容
ユーザーインタビュー
業務改善
マーケット調査
ノウハウの伝授
副業でスポットコンサル案件を受けるメリット
時間を有効活用できる
独立に向けた準備ができる
副業でスポットコンサル案件を受けるデメリット
時間の管理が難しい
必ずしも案件が獲得できるわけではない
スポットコンサルとは?
スポットコンサルとは、さまざまなビジネス領域の専門家に対して、1回単位のスポットでコンサルティングを依頼できるサービスです。スポットコンサルを利用したい企業は、「1回1時間15,000円から」というような形で案件を依頼できます。
1回のみの利用も、複数回の利用も可能です。その使い勝手のよさが注目され、近年はスポットコンサルを利用する企業が増えています。
スポットコンサルの需要拡大と並行して、副業としてスポットコンサルで案件を探すコンサルタントも増えています。副業から収入を得たい、独立する前に腕試しをしたいなど、その理由はさまざまです。
コンサルタントからしても、スポットコンサルは利便性が高く、注目されている副業なのです。
通常のコンサルティングとの違い
スポットコンサルと通常のコンサルティングは、契約期間が異なります。スポットコンサルは最短1時間から利用可能であり、通常のコンサルティングは数ヶ月単位で契約するのが一般的です。
そのため、報酬金額やサービス形態も異なります。当然ですが、通常のコンサルタントの方が契約金額は高いです。ただし、時間あたりの報酬はスポットコンサルの方が高い傾向にあります。
また、スポットコンサルは短時間での依頼のため、オンラインや電話で完結することが多いです。もちろん対面でも可能な場合もあるので、企業はニーズにあわせて依頼できます。
契約内容 | スポットコンサル | 通常のコンサルティング |
契約期間 | 1時間~1日 | 数ヶ月~数年 |
契約形態 | 単発契約 | プロジェクト契約もしくは顧問契約 |
報酬金額 | 1時間あたり1~3万円(高額な案件だと10万円程度) | 月間数十万~数百万円程度(業種により変動) |
サービス形態 | オンラインがメイン | 対面がメイン |
スポットコンサルの案件内容
スポットコンサルは、短時間で解決できる課題を相談するために用いられます。たとえば、下記のような案件を依頼されることが多いです。
- ●ユーザーインタビュー
- ●業務改善
- ●マーケット調査
- ●ノウハウの伝授
ユーザーインタビュー
ユーザーインタビューとは、自社の製品やサービスを利用してもらい、そのフィードバックを得ることを目的としたリサーチ手法です。販売前もしくは販売中の商品やサービスに対する意見をもらうことで、さらなる改善や新商品の開発に活かします。
スポットコンサルを利用することで、コンサルタントから手軽に意見をもらえる点に魅力を感じる企業は多いです。これまで、BtoB向けのシステム導入や、ホームページのUI/UX改善などは、自社の社員やユーザーから意見をもらうのが一般的でした。しかし、スポットコンサルが広まったことにより、コンサルタントから意見をもらいたいというニーズが高まっています。
ユーザーインタビューに関しては、多角的にアドバイスすることで、企業の満足度が高まります。これまでのコンサルタントとしての経験をもとに、さまざまなアドバイスを提供するといいでしょう。
業務改善
スポットコンサルでは、業務改善に関して相談する企業も多いです。どの業務を削減できるのか、どのツールを導入すれば効率化できるのか、客観的な立場からの意見を求めています。
近年は少子高齢化による労働力不足が問題となっており、業務改善に取り組む企業が増えています。しかし、業務改善に関する知見がない企業も多いのが現状です。そこで、短時間で依頼できるスポットコンサルで意見をもらい、社内で対応するという事例が増えてきています。
業務改善に関する案件では、ITコンサルタントやDXコンサルタント、経営コンサルタントなどが重宝されるでしょう。
マーケット調査
マーケット調査とは、特定の市場における最新のトレンドやユーザーニーズを調査することです。企業はマーケット調査の結果をもとに、新規事業を創出したり、戦略の意思決定を後押ししたりします。
マーケット調査の精度は、新規事業や戦略策定の成功率を左右します。そのため、リサーチ力に優れているコンサルタントにマーケット調査を依頼したいと考える企業は多いのです。
マーケット調査に関する案件では、戦略コンサルタントや経営コンサルタント、新規事業コンサルタントが選ばれやすいです。さらにその中でも、得意な業界があると、案件を獲得できる可能性が高まります。
ノウハウの伝授
単純に、ノウハウの伝授を依頼されることもあります。たとえば、優秀な人材を獲得する方法がわからない場合、スポットコンサルを通して人事コンサルタントから手軽にアドバイスをもらいたいというニーズは高いです。
このように、企業の課題に応じて柔軟に利用できるのがスポットコンサルの魅力です。
副業でスポットコンサル案件を受けるメリット
コンサルタントが副業でスポットコンサル案件を受けるメリットは、以下の2点です。
- ●時間を有効活用できる
- ●独立に向けた準備ができる
それぞれのメリットについて紹介していきます。
時間を有効活用できる
スポットコンサルは契約期間の短さ、つまり案件に割く時間が短い点が特徴です。そのため、土日などの空いた時間で案件を受注できます。また、本業のプロジェクトの休暇期間でも受注できるため、時間を有効活用したい方にはおすすめです。
スポットコンサルで得られる報酬は、1時間あたり1~3万円前後が目安です。中には、さらに高い報酬を得られる案件もあります。少なくない副業収入を稼げる点もスポットコンサルのメリットです。
独立に向けた準備ができる
副業としてスポットコンサルの案件を受注することは、自身の経験や実績を積む効果的な手段です。とくに独立を目指しているのであれば、その経験や実績は大変貴重です。
スポットコンサルを副業として始めると、よく依頼される案件が出てくるかもしれません。それは市場からのニーズが高い案件であり、市場のニーズを知ることは、独立をする上で重要な資源となります。
このように、副業を始めることで、本業では得られない経験や視点を多く得られます。それは自分自身のスキルを広げたり、高めたりしてくれるため、独立に向けて効果的な準備となるのです。
スポットコンサルとして働くデメリット
スポットコンサルで案件を受注するデメリットとしては、以下の2点が挙げられます。
- ●時間の管理が難しい
- ●必ずしも案件が獲得できるわけではない
それぞれ解説していきます。
時間の管理が難しい
スポットコンサルに限らず、副業を始めると時間の管理が難しくなります。本業が忙しいと、副業に時間を割けません。反対に副業に時間をかけてしまうと、本業が疎かになり本末転倒です。
また、平日は本業、休日は副業をしてしまうと、プライベートの時間がなくなってしまいます。たくさん仕事をしたいという方は問題ないですが、趣味があったり家族がいたりすると、ワークライフバランスは取りづらくなってしまうでしょう。
スポットコンサルで副業を始める際には、副業に割く時間や副業を始める目的を明確にすることが重要です。これらを明確にしないと、本業か副業のどちらかが疎かになってしまいます。せっかくスポットコンサルを始めるのであれば、どちらも両立できるようにしましょう。
必ずしも案件が獲得できるわけではない
スポットコンサルに依頼する企業が多いからといって、必ずしも案件を獲得できるわけではありません。当然ですが、実績やスキルのあるコンサルタントに仕事が集まります。そのため、一定のスキルがないと、最初は案件を獲得することが難しいかもしれません。
案件を獲得するためには、まずニーズの高い依頼内容やスキルを分析することが重要です。その上で、他のコンサルタントと自分が差別化できるところを探しましょう。「○○業界に特化している」「迅速で丁寧な対応が得意」など、何かしら強みが見つかるはずです。そして、市場のニーズと自身の強みが合致するところを見つけることがポイントです。
スポットコンサルで案件を獲得する方法
スポットコンサルで案件を獲得するためには、まずスポットコンサルのサービスに登録します。登録にあたり、経歴や実績、得意分野など入力する必要があります。この際、具体的に書くことが重要です。
登録後は、企業から依頼がくるのを待ちます。中には自分から手を挙げられる案件もあるので、探してみるといいでしょう。
企業から声がかかったら、面談を行います。案件の詳細を聞き、実際に対応できるスキルがあるか、どの範囲まで対応可能かをすり合わせます。双方が合意したら契約を結び、実際に案件を行うという流れです。
まとめ
当記事では、スポットコンサルの概要やよくある案件内容、メリット・デメリットについて紹介しました。スポットコンサルは短時間で利用できるコンサルティングサービスであり、利用する企業とコンサルタント双方にメリットがあります。
コンサルタント側のメリットは、時間を有効活用できる点や、独立の準備になる点です。スポットコンサルで案件をこなせるようになったら、コンサルタントとして独立することをおすすめします。
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フリーコンサルタントとは|年収・単価やメリット・デメリット、案件獲得方法を解説
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