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2021.12.24 【業界レポート】2027年度までのICT・メディア領域の国内市場規模および動向分析―NRI

12月17日、株式会社野村総合研究所(以下、NRI)は、ICT(情報通信技術)とメディアに関する主要5市場(デバイス・ネットワーク・コンテンツ配信・xTech (B2C)・xTech (B2B) )の2027年度までの国内市場における市場規模予測と動向分析の結果を発表した。

  

デバイス市場

新型コロナウイルウイルスの影響を受け、需要と供給が急激な縮減となった。人の移動の制限から、サプライチェーン、エンジニアリングチェーンが分断されたことから様々な課題が発生した。

5G端末の普及に関して、各携帯電話会社のサービス提供エリア拡大や、5G対応端末としてiPhoneが参入したことや中国メーカーによる端末が与える影響により、2024年度には国内の5G端末は、約2,740万台まで増加する見込みである。

4K・8Kテレビは、東京オリンピックの開催によって買い替え需要が後押しされ、2027年度までに約3,480万世帯にまで普及することが予測されている。

  

ネットワーク市場

巣ごもり需要の影響で、テレワークやオンライン教育などのICTサービスが拡大した。このようなオンラインの活用により、インターネット回線の安全性・速度が重視され、光ファイバーの価値が高まる傾向がある。

法人向けのセキュリティ市場は、テレワークやWeb会議、クラウドサービスの利用増加に伴うセキュリティ対策の強化から、2027年には、約1兆2,770億円に上ると予測される。

  

コンテンツ配信市場

コロナ禍において、従来のリアルタイム視聴型の放送番組に加え、見逃し配信、有料・無料の動画配信サービス、インターネット上で提供されてきた人気コンテンツやサービスを視聴・利用できる環境が整いつつある。2027年度の市場規模は、約4,180億円になるとされており、コンテンツの囲い込みが進んでいる。

  

xTech (B2C)市場

本レポートでは、「EdTech (教育)」「スマートペイメント」「SporTech (スポーツ)」「BeautyTech (美容)」の4つの分野の分析を行った。

スポーツ関連の動画配信サービスや、IoT機器を活用したスポーツ用品やサービスを「SporTech」市場と捉えると、2021年度で約510億円の市場規模が2027年度には、約1,134億円に達することが予測されている。

また、「BeautyTech」(美容)市場は、大手化粧品メーカーによるAI・人工皮膚などの最新技術を取り入れた研究開発や、ベンチャー企業の新規参入などにより、成長期となっている。主に家庭用美容機器が市場をけん引し、2027年度には約4,160億円規模への成長が見込まれる。

  

xTech (B2B)市場

センサーや制御システムなどからなるファクトリーIoT市場に関して、デジタル技術を活用した生産体制への取り組みが進んでいる。国内のファクトリーIoT市場は、2027年度までに1兆円を超えると予測されている。

また、HR Tech(人事・人材開発)市場は、働き方や採用形態の多様化に伴った人事業務の複雑化により、様々なHR Techサービスを利用することが活発化している。それにより、2027年度には市場規模が現在のおよそ3倍となる6,616億円規模になることが予測されている。

詳しくはこちらのプレスリリースをご覧ください。

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