2023.05.19 コンサルタントとして独立するメリットや失敗要因、成功のポイント、事前準備を解説
「コンサルタントとして独立を考えているが、失敗しそうで不安」「独立に向けてどんな準備をすればいいかわからない」
現在コンサルティング業界やIT業界で働いており、これから独立を考えている方には、このような悩みがあるのではないでしょうか?
当記事では、コンサルタントとしての独立を成功させるために、よくある失敗要因や成功のポイント、事前準備について解説していきます。これから独立を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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目次
コンサルタントとして独立するメリットや失敗要因、成功のポイント、事前準備を解説
コンサルタントとして独立する5つのメリット
1. 収入アップが見込める
2. 自分で働き方を決められる
3. 業務内容を自由に決められる
4. 営業力が身につく
5. キャリアアップにつながる
コンサル独立で失敗してしまう5つの原因
1. 案件が思うように獲得できない
2. クライアントの成果が出ない
3. スケジュール管理ができていない
4. 仕事の幅が広がらない
5. 特定の案件やクライアントに依存している
コンサル独立を成功させる3つのポイント
1. 自分の得意分野をアピールする
2. リスクマネジメントを徹底する
3. 最初は副業でスモールスタートしてみる
コンサルタントとして独立するための準備
独立前に十分な経験・実績を積む
資格を取得する
自己分析を行う
案件の獲得方法を考えておく
コンサルとして独立して活躍する人
コンサルとして独立する人は、急激に増えています。ランサーズのフリーランスに関する調査によると、2018年には1,150万人だったフリーランス人口は、2021年までに1,670万人に増加しています。
また、その経済規模も大きく成長しています。2020年に約18兆円だった経済規模が、わずか1年で約28兆円に拡大しました。これらのデータから、コンサルタントとして独立し活躍する人々も並行して増えていると推測できます。
このような急激な増加の要因としては、働き方改革やフリーランスを支援するサービスが増えていることが考えられます。社会の変化に伴い、自由度の高い働き方や収入アップなどのメリットを求めて、コンサルタントとして独立を目指す人々が増えているのです。
コンサルタントとして独立する5つのメリット
コンサルタントとして独立するメリットは、以下の5点です。
- 1. 収入アップが見込める
- 2. 自分で働き方を決められる
- 3. 業務内容を自由に決められる
- 4. 営業力が身につく
- 5. キャリアアップにつながる
それぞれ解説していきます。
1. 収入アップが見込める
コンサルタントとして独立する大きなメリットは、年収アップが見込める点です。フリーコンサルタントは、会社に属しているコンサルタントよりも年収が高い傾向にあります。
会社員の場合、クライアントからの収益の大部分は会社が得ます。一方、フリーコンサルタントはクライアントと直接契約を結び、収益から経費を差し引いた残りが自分の取り分になるため、多くの収入を得られるのです。
また、複数のクライアントと契約したり、スキルや経験を積んで案件の単価を上げることで、さらに収入を増やすことが可能です。例として、ITコンサルタントの平均年収や収入を上げる方法を以下の記事で詳しく解説しています。
ITコンサルタントの年収は?会社員とフリーコンサルの違いや高年収を目指す方法を解説
2. 自分で働き方を決められる
コンサルタントとして独立することで、働き方を自分で決められます。会社員であれば、労働時間や場所は会社のルールに従わなければなりません。しかし、独立してフリーで活動することで、案件にもよりますが、労働条件を自分で自由に決められます。
ライフスタイルや家庭の事情に合わせて働き方を柔軟に調整できる点も、独立する大きなメリットです。
3. 業務内容を自由に決められる
コンサルタントとして独立すると、業務の内容も自由に決められます。具体的には、以下のような内容です。
- ●専門領域・分野
- ●クライアント
- ●サービス形式(一対一のコンサルティング、ワークショップの開催など)
- ●案件の規模・期間
これらの内容を、自分の興味や専門性に合わせて選べます。この自由度が、生産性やモチベーション向上にもつながるでしょう。
4. 営業力が身につく
コンサルタントとして独立すると、営業力を身につけられます。案件を獲得するために自分の強みや実績などをアピールする中で、営業力が鍛えられるからです。
会社員であれば、自分で案件を獲得する必要がないため、営業力を身につけるのは難しいとされています。しかし、独立すると案件を獲得する中で、自然と営業力が身につくのです。身につけた営業力は、案件獲得以外にも、価格など条件の交渉やクライアントと長期的な関係を築く上でも活かせます。
5. キャリアアップにつながる
コンサルタントとして独立することで、キャリアアップにつながるのもメリットの一つです。さまざまなクライアントと関わり経験を積むことで、新たな視点やスキルを得られ、コンサルタントとして成長することができます。
フリーコンサルタントとしての成長は、単に役職が上がるだけでなく、企業のCOO・CTOなど役職でのキャリアアップ転職や起業などにつながることもあります。
コンサル独立で失敗してしまう5つの原因
コンサル独立で失敗してしまう要因は、以下の5点です。
- 1. 案件が思うように獲得できない
- 2. クライアントの成果が出ない
- 3. スケジュール管理ができていない
- 4. 仕事の幅が広がらない
- 5. 特定の案件やクライアントに依存している
それぞれの要因について解説していきます。
1. 案件が思うように獲得できない
独立したコンサルタントにとって、案件の獲得は大きな課題です。特に、独立直後はフリーコンサルタントとしての実績が不足しているため、クライアントからの信頼を勝ち取るのが難しいといわれています。また、案件の獲得方法や自己アピールの方法がわからない人も多いです。
独立してからスムーズに案件を受注するためには、案件の獲得方法をいくつか検討しておいたり、自分の強みや実績をアピールできるようにしておきましょう。
2. クライアントの成果が出ない
クライアントの成果が思うように出ず、失敗してしまうこともあります。そうすると、クライアントからの評価が低下し、案件を継続できない事態も発生します。
成果を出すためには、クライアントの課題を深く理解し、適切な戦略と解決策を提供することが大切です。また、クライアントとのコミュニケーションが不足していると、クライアントの要求や期待を誤解する可能性があるので注意しましょう。
3. スケジュール管理ができていない
独立したコンサルタントは、スケジュール管理が欠かせません。しかし、フリーコンサルタントはバックオフィス業務や新規案件の獲得など、すべて自分で行わなければならず、スケジュール管理に苦戦する人も多いです。
適切なスケジュール管理ができないと、期限を守ることが困難になり、結果的にクライアントの信頼を失うことにつながります。また、タスクの優先順位付けができていないと、必要な作業が遅れて、全体の生産性が低下してしまいます。スケジュールをしっかりと管理して、独立を成功させましょう。
4. 仕事の幅が広がらない
仕事の幅が広がらず、案件の獲得に失敗するケースもあります。独立して成功するためには、スキルを増やして仕事の幅を広げることが大切です。特定の領域や分野に限定してしまうと、その市場が飽和状態になったり、需要が減少したりした際に、新たな案件を獲得するのが難しくなります。
また、仕事の幅を広げておくと、新たな視点やアイデアを得られます。その結果、案件の成功率を高め、クライアントからの信頼と満足度をさらに高めることもできるのです。
5. 特定の案件やクライアントに依存している
特定のクライアントや案件に依存していると、そのクライアントがビジネスを変更したり、突然契約を解除した場合、大きな収益の減少を招く可能性があります。
そのため、コンサルタントは常に新しいクライアントを探し、既存のクライアントとの関係を維持しながらも、依存度を適切に管理することが重要です。多様なクライアントや案件を持つことは、安定した収益とリスクの分散につながります。
コンサル独立を成功させる3つのポイント
コンサル独立を成功させるポイントは、以下の3つです。
- 1. 自分の得意分野をアピールする
- 2. リスクマネジメントを徹底する
- 3. 最初は副業でスモールスタートをしてみる
それぞれのポイントを理解して、コンサル独立を成功させましょう。
1. 自分の得意分野をアピールする
コンサルとして独立して案件を獲得する際には、自分の得意分野をアピールすることがポイントです。具体的には、得意分野におけるスキルや知識、経験をアピールしましょう。そして、クライアントの課題に対して、これらの強みを活かしてどのような付加価値を提供できるかを具体的に示すことが重要です。
幅広いスキルや知識ももちろん大切ですが、まずは自分の得意領域を持ち磨くことが、案件の獲得につながります。
2. リスクマネジメントを徹底する
独立には一定のリスクが伴うため、リスクマネジメントを徹底することがポイントです。たとえば、クライアントとのトラブルが発生して案件を失注したり、新規の案件獲得ができず収入が不安的になるリスクが想定されます。
このようなリスクを把握して、事前に対策を立てることがリスクマネジメントにつながるのです。事前に契約をしっかりと確認したり、複数の案件を獲得してリスクを分散させることを心がけましょう。
3. 最初は副業でスモールスタートをしてみる
独立してすぐに苦戦するのは、新規案件の獲得です。まだフリーコンサルタントとしての経験が浅いため、案件受注の難易度は高いといわれています。
そこで、最初は会社員を続けつつ副業としてコンサルタント業を始めるという選択肢があります。これにより、給料によって生計を維持しつつ、自分自身のスキルや経験が十分かを確認できます。
また、副業でスモールスタートすることで、クライアントネットワークの構築やビジネスモデルの調整など、事業を本格化する前の準備をすることも可能です。
コンサルタントとして独立するための準備
フリーコンサルタントとして独立するための準備は、以下の通りです。
- ●独立前に十分な経験・実績を積む
- ●資格を取得する
- ●自己分析を行う
- ●案件の獲得方法を考えておく
それぞれ解説していきます。しっかりと準備して独立を迎えるようにしましょう。
1. 独立前に十分な経験・実績を積む
コンサルタントとして独立するためには、事前に十分な経験と実績を積んでおきましょう。経験を積んでおくと、そこから得たスキルや知識を活かして、クライアントの課題を解決できます。また、実績を積んでおくことで、クライアントからの信頼を得やすくなります。
2. 資格を取得する
コンサルタントとして独立する前に、資格を取得することも有効です。資格を取得しておくと、クライアントに対してその領域の専門家であることを証明でき、信頼につながります。また、資格取得のために学習する中で、不足している知識を補ったり、新たな視点を得られます。
3. 自己分析を行う
自己分析を行うことで、自分自身の強み・弱みやできることなどを整理できます。これにより自分のアピールポイントが明確になり、クライアントに対して効果的にアピールできるでしょう。加えて、キャリアを見直す機会にもなります。以後どのようなキャリアを追及したいのかを考える時間が生まれ、独立後の方向性を明確にできるでしょう。
4. 案件の獲得方法を考えておく
コンサルタントとして独立する前には、案件の獲得方法を考えておくことが大切です。具体的な案件の獲得方法としては、コンサルマッチングサイトやクラウドソーシングの利用などがあります。独立前はこれらに登録しておき、すぐに案件を探せるように準備しておきましょう。
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フリーコンサルタントの案件獲得方法|マッチングサービスのメリット・デメリットや選び方を紹介
まとめ
当記事では、コンサルタントとして独立するメリットや失敗要因、成功のポイントなどについて紹介しました。コンサルタントとして独立すると、収入アップや働き方を決められるなど、多くのメリットがあります。
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