コンサルに必要な英語力|ファーム別の傾向から転職に必要なレベルまで解説 | コンサル業界ニュース

コンサル業界ニュース

ホーム > コンサルに必要な英語力|ファーム別の傾向から転職に必要なレベルまで解説

2022.11.04 コンサルに必要な英語力|ファーム別の傾向から転職に必要なレベルまで解説

  

ビジネスのグローバル化が加速する昨今、コンサルティングを始め、さまざまな業界で「英語力」のニーズが高まっています。コンサルティングは、英語力が不可欠な業界ではないものの、英語力が高いほど活躍の幅は広がり、キャリアアップや収入アップにつながりやすくなります。 

では、具体的にどの程度の英語力を身につければいいのでしょうか?本記事では、コンサルタントに必要な英語力を解説します。ファーム別の傾向から転職に必要なレベルまで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 

  

  

目次

コンサルに必要な英語力|ファーム別の傾向から転職に必要なレベルまで解説

コンサルタントに英語力は必要か
 - 戦略系コンサルティングファーム
 - 総合系コンサルティングファーム
 - シンクタンク系コンサルティングファーム
 - IT系コンサルティングファーム

コンサルタントが英語力を身につけるメリット
 - ファーム内で活躍できるフィールドが広がる
 - 業務の生産性、アウトプットの質が向上する
 - 収入が上がる
 - キャリアの可能性が広がる

コンサルティング業界への転職に必要な英語力
 - TOEIC®の点数
 - コンサルティング業界の面接に必要な英語
 - 職務経歴書

短期間で英語力を向上させる勉強法
 - ビジネス英語に特化したオンライン英会話を利用する
 - 英語学習アプリを使ってスキマ時間で学ぶ

まとめ

   

  

コンサルタントに英語力は必要か

  

コンサルタントとして働くのに英語力は必要なのでしょうか?コンサルテタントに英語力が必要かどうかは、日系か外資系か、国内・海外案件の比率、ファーム種別などによって異なります。 

コンサルティングは、必ずしも英語力が必要な業界ではないものの、海外の案件を持つ場合や、海外の情報収集が必要な場合など、英語力が必須となることも多々あります。ここでは、ファーム種別に必要な英語力の傾向を解説します。 

  

戦略系コンサルティングファーム 

戦略系のコンサルティングファームでは、英語力が求められることが多い傾向にあります。求められる英語力のレベルはファームによって異なりますが、海外案件を多く扱うファームの場合、「TOEIC®800点以上」など高い英語力が求められます。 

一方で、日系でも国内案件の比重が高いファームでは、英語力の優先度はそれほど高くないのが特徴です。 

  

総合系コンサルティングファーム 

総合系コンサルティングファームにおいても、戦略系コンサルティングファームと同様に、英語力が求められる場合とそうでない場合に分かれます。 

グローバルネットワークを有する大手会計事務所に紐付いたファームの場合、海外出身の人材も多く、高い英語力が求められます。日系の傘下にあるファームなど、海外案件が少ない場合は、英語力の必要性は低い傾向にありますが、海外案件が多い場合は英語力の重要性が増すと言えます。 

  

シンクタンク系コンサルティングファーム 

シンクタンクの多くは金融機関や日本の大手企業などを母体とすることから、社内で英語を求められることは少ないようです。ただし、グローバル化が加速する昨今では、海外支社を抱えていたり、海外市場の情報収集・海外出張が必要だったりと、英語力がないと務まらないケースも増えています。 

  

IT系コンサルティングファーム 

IT系コンサルティングファームでは、近年英語力の需要が高まっています。国内で導入事例が少ないソリューションを伴う案件や、海外技術を導入するプロジェクトなど、英語を使った海外情報の収集が必要となるケースも多くあります。クライアントの基盤や案件にもよりますが、IT系コンサルティングファームは、英語力を活かしやすい環境だと言えます。 

  

   

コンサルタントが英語力を身につけるメリット

   

では、コンサルタントが英語力を身につけると、どのようなメリットがあるのでしょうか?主なメリットを解説します。 

●ファーム内で活躍できるフィールドが広がる 
●業務の生産性、アウトプットの質が向上する 
●収入が上がる 
●キャリアの可能性が広がる 

  

ファーム内で活躍できるフィールドが広がる 

コンサルタントが英語力を身につけるメリットの一つ目は、ファーム内で活躍できるフィールドの幅が広がることです。たとえば、コンサルタントとして実力が拮抗しているメンバー同士の場合、「英語ができる」方が海外案件にアサインされやすくなります。 

入社時に英語を必須としていないファームでも、コンサルタントとして本格的に活躍するのであれば、英語力はあるに超したことはありません。

  

業務の生産性、アウトプットの質が向上する 

英語力を身につけると海外の一次情報を効率的に収集できるようになります。その結果、業務の生産性やアウトプットの質が向上します。 

たとえば、日系企業の海外進出支援プロジェクトの場合、日本国内の情報だけでは不十分だと感じることがあるでしょう。海外の情報について、英文資料を読み込んだり、外国人にインタビューを行ったりすることで、業務の生産性およびアウトプットの質の向上につながります。 

   

収入が上がる 

上述したメリットと関連して、収入アップのメリットも期待できます。実際に、転職・求人サイトの「Daijob.com」が行った調査では、英語力の違いによって50代の男性では「1.3倍」、40代の女性では「1.6倍」もの年収差があるという結果が出ています。 

また、ハイクラス転職サイトを運営する株式会社ビズリーチが行った他調査でも、「英語力が高い人ほど年収が高い」という傾向が見られます。 

これらの調査はコンサルティング業界に限ったものではありませんが、「英語力」と「収入」には確かな相関関係があるようです。もし収入を上げたいのであれば、英語力を身につけることは有効な手段の一つでしょう。 

   

キャリアの可能性が広がる 

英語力を身につけると、上記のような理由から市場価値が上がるため、キャリアの可能性も広がります。採用条件に英語を必須とする外資系ファームに転職したり、海外の事業会社で経営に携わったりとキャリアの可能性を広げたいのであれば、英語力は非常に強い武器となります。 

  

   

コンサルティング業界への転職に必要な英語力

    

コンサルティング業界への転職においても英語力は強い武器となり得ます。ここでは、具体的にどの程度の英語力が必要かについて解説します。 

  

TOEIC®の点数 

ファームによっては、入社時に必要な英語力の基準をTOEIC®の点数で設けていることがあります。上位ファームの場合、「TOEIC®700点以上」が一つの目安となっており、700点以上を必須、750〜800点以上を推奨とするファームも少なくありません。 

TOEIC®は、ビジネス英語力を客観的に判断するための指標であるため、基本的に点数が高いほど転職では有利になると言えます。 

  

コンサルティング業界の面接に必要な英語 

外資系ファームなどでは英語面接を実施しているところも多く、英語の会話力も重要視されます。具体的には、「英語で意思疎通ができるか」、「英語で業務を遂行できるか」といった点を評価されます。 

海外のクライアントを前に英語でプレゼンをしたり、英語のミーティングに参加したりできるレベルの英語力があることを面接で証明できると高評価につながるでしょう。 

   

職務経歴書

英語のスコアや会話力に加えて、英語を使ったビジネス経験もプラスの評価につながります。主言語が英語のプロジェクトや英語を活かしたコンサルティングなど、英語での実務経験が豊富であるほど、転職には有利に働くでしょう。 

  

   

短期間で英語力を向上させる勉強法

では、コンサルティング業界で必要な英語力を身につけるにはどうすればいいのでしょうか?忙しい社会人が短期間で英語力を向上させるための勉強法を紹介します。 

●ビジネス英語に特化したオンライン英会話を利用する 
●英語学習アプリを使ってスキマ時間で学ぶ 

    

ビジネス英語に特化したオンライン英会話を利用する 

短期間で英語力を伸ばす方法の一つ目は、オンライン英会話を利用する方法です。ビジネス英語に特化したサービスを活用することで、ビジネスで必要な英語を効率的に学ぶことができます。 

たとえば、ベルリッツのオンライン外国語コースは、ビジネスパーソンの指導経験が豊富な外国人講師によるレッスンをオンラインで受講できます。特に注目したいのは、目的に合わせた業種・職種別のカスタマイズレッスンがあることです。コンサルティングにも対応しているので、業界で必要なビジネス表現を効率良く学ぶことができます。 

また、「シーン別ロールプレイ」のレッスンは、下記のビジネスシーンに対応。日々の業務に直結するお役立ち表現を学べます。 

●Web会議 
●プレゼン 
●メール対応 
●営業・商談 
●海外赴任・出張 
●面接 

   

英語学習アプリを使ってスキマ時間で学ぶ

仕事が忙しい社会人には、英語学習アプリを使った勉強法がおすすめです。アプリを使えば、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を有効活用してビジネス英語の知識を深めることができます。 

最近では、ビジネス英語に特化した英語学習アプリが数多く登場しています。単語やフレーズのインプットはもちろん、AIと会話練習をしたり、英文を添削してもらったりすることも可能です。 

また、ある程度の英語力が身についたら、英語ネイティブ向けのニュースアプリや動画アプリを使って生きたビジネス英語に触れる方法もおすすめです。 

忙しくてなかなかまとまった勉強時間を確保できない方は、英語学習アプリやサービスを活用してみてください。 

  

   

まとめ

今回は、コンサルタントに必要な英語力について解説しました。コンサルティングという仕事の全てに英語が必要不可欠というわけではありませんが、外資系戦略ファームをはじめ、英語を重要視している企業があるのも確かです。 

活躍できるフィールドやキャリアの可能性を広げたいのなら、英語力を強化することは有効な手段でしょう。これを機に英語力を強化し、コンサルティング業界への転職やコンサルタントとしてのキャリアアップを目指してみてはいかがでしょうか。

  

    

コンサル業界ニュースメールマガジン登録


 

Related article

Pickup

Feature

マッキンゼー出身の原聖吾氏が設立した医療系スタートアップが11億円の資金調達

マッキンゼー出身の起業家 原 聖吾 氏が2015年に起業した医療系スタートアップ「株式会社情報医療」(※以下「MICIN」)が、2018年4月末までに三菱商事株式会社など4社から11億円を調達したことを発表した。

2018.05.15

~INTERVIEW~A.T.カーニー石田真康が歩む戦略コンサルタントと宇宙ビジネス活動という2つの世界

宇宙ビジネスに取り組むきっかけ。それは、30歳を手前に病に倒れた時、少年時代に抱いた宇宙への憧れを思い返したことだった。石田氏は戦略コンサルタントとして活動しながらどのように宇宙ビジネスに取り組んでいるのか語ってもらった。

2018.01.10

~INTERVIEW~ 経営共創基盤の10年【第4回】コンサル業界の枠を超えたプロフェッショナルファームの実像

経営共創基盤(IGPI)の代表的な実績の一つが、東日本の地方公共交通など8社を傘下に持つ「みちのりホールディングス」への出資と運営だ。経営難の地方公共交通事業を再建しローカル経済にも貢献している意味でも高い評価を得ている事業。なぜ右肩下がりが続く構造不況業種の地方公共交通に出資したのか、どのように事業再生の成功にまでに至ったのか。みちのりホールディングス代表取締役の松本順氏(経営共創基盤・取締役マネージングディレクター)に聞いた。

2017.11.22


ページの先頭へ