2023.06.30 ビジネスマッチングとは?メリット・デメリットや種類、利用方法を解説
「ビジネスマッチングってどんなサービス」
「ビジネスマッチングで案件を受注するメリットってなに?」
近年よく聞くようになったビジネスマッチングですが、このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?ビジネスマッチングとは、ビジネスに関する課題を解決してくれる企業もしくは個人をマッチングさせるサービスです。その利便性の高さから、利用する企業も増えてきています。
当記事では、ビジネスマッチングの概要やメリット・デメリット、利用方法などを解説していきます。ビジネスマッチングでの依頼を検討している方や、案件を受注したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ビジネスマッチングのメリット
取引先を効率的に探せる
コストを抑えられる
ノウハウが蓄積される
ビジネスマッチングのデメリット
求めている企業・個人が必ず見つかるわけではない
手数料がかかる
ビジネスマッチングとは?
ビジネスマッチングとは、ビジネス上で課題がある場合、その課題を解決できる企業や個人を探してマッチングさせるサービスです。
企業は成長するために、日々新規事業を開拓したり、事業を拡大したりしています。ただし、そのすべてを自社で完結させることは難しいです。そのような場合に、専門的なスキルや知識、技術をもつ企業や個人に依頼できるのがビジネスマッチングです。
たとえば、これまでアパレルのみを販売していた企業が、新たに化粧品を販売することになったとします。その場合、企業には化粧品を製造するためのノウハウがありません。そこで、商品を生産してくれるメーカーと協業する必要があります。さらに、商品を販売するためのマーケティング方法は、アパレルとは多少異なるでしょう。その際のアドバイスは、化粧品業界に詳しいコンサルタントからもらいたいものです。
このように、新しい事業を始めたり事業を拡大したりする際、一緒にビジネスを行えるパートナーをビジネスマッチングで探すことが可能です。もちろん、経営に直結する課題でなくても構いません。「社員が足りないので即戦力になるフリーランスを見つけたい」「駐車場を貸してくれる不動産を見つけたい」などの課題も、ビジネスマッチングで解決できます。
ビジネスマッチングの種類
ビジネスマッチングには、大きく分けると以下の2種類があります。
- ●Webサービス型
- ●イベント型
それぞれの特徴について紹介していきます。
Webサービス型
Webサービス型は、ビジネスマッチングサービスを利用して求めている企業や個人を探す方法です。
代表的なサービスとして挙げられるのが、クラウドソーシングです。主に企業や個人事業主が、不特定多数に対して業務を発注できます。「クラウドワークス」や「ランサーズ」などは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
Webサービス型の特徴は、時間や場所に制限されない点です。また、仕事を受注する側の企業や個人が多く登録されているため、複数の候補から検討できます。
イベント型
イベント型は、展示会や交流会など、対面でマッチングを図ります。直接顔を見てやり取りできるので、交渉をスムーズに進められたり、大きなプロジェクトでも安心感を得られたりするなどのメリットがあります。
しかし、イベント型は参加人数に限りがあるため、求めている企業や個人が見つからない可能性がある点には注意が必要です。
ビジネスマッチングのメリット
ビジネスマッチングのメリットは、以下の3点です。
- ●効率的に探せる
- ●コストを抑えられる
- ●ノウハウが蓄積される
それぞれのメリットについて紹介していきます。
取引先を効率的に探せる
ビジネスマッチングのメリットは、依頼したい仕事を受けてくれる企業や個人を効率的に探せる点です。ビジネスマッチングサービスが普及していなかった頃は、人から紹介を受けて取引先を見つけるのが一般的でした。
しかし、ビジネスマッチングサービスが普及した昨今では、いつでもどこでも取引先を探せます。さらに、複数の企業・個人の中から選択できるため、よりニーズに合致した取引先を見つけることが可能です。
これらの理由から、ビジネスマッチングを利用することで効率的に取引先を探せるといえるでしょう。
コストを抑えられる
ビジネスマッチングを利用することで、コストを抑えることが可能です。たとえば、新しい商品を製造するための工場をビジネスマッチングで見つける場合、新たな工場を建てるコストが削減できます。
物だけでなく、人も同様です。たとえば、マーケティングを強化したい企業にマーケティング人材がいない場合、以下の3つの方法があります。
- ●社員を育成する
- ●マーケティング人材を採用する
- ●アウトソーシングする
社員を育成すると育成コストがかかり、マーケティング人材を採用すると採用コストがかかります。アウトソーシングすると、もちろん発注コストがかかりますが、プロに依頼できるためすぐにマーケティングに取りかかれるメリットがあります。育成や採用がうまくいくとも限らないため、ビジネスマッチングでアウトソーシング先を探すのは、もっともコストを抑えられる方法です。
ノウハウが蓄積される
自社でできないことをアウトソーシングすることで、ノウハウが蓄積されます。先ほどの例を再び用いると、マーケティングをアウトソーシングすることで、マーケティングのノウハウが自社に蓄積されます。
そのノウハウを自社の社員がしっかりと活かすことで、いずれは自社で運用できるようになるはずです。自社でできない業務があったとしても、ビジネスマッチングを利用して専門家に任せることで、自社にもノウハウが蓄積されるのです。
ビジネスマッチングのデメリット
反対に、ビジネスマッチングのデメリットは以下の2点です。
- ●求めている企業・個人が必ず見つかるわけではない
- ●手数料がかかる
各デメリットについて紹介します。
求めている企業・個人が必ず見つかるわけではない
ビジネスマッチングを利用したからといって、依頼したい仕事を受注してくれる企業や個人が必ず見つかるわけではありません。とくにビジネス型の場合は、参加者に限りがあるため、求めている人材がいないこともあるでしょう。
また、Webサービス型であっても、求めているスキルを兼ね備えている人材が少ない可能性があります。たとえば、AIやDXの領域において課題を抱えている場合、AIコンサルタントやDXコンサルタントはなかなか見つかりづらいです。なぜなら、需要が高く供給が少ない職種であるからです。
このように、求めている企業・個人が見つからない場合は、他の方法を考えなければなりません。
手数料がかかる
ビジネスマッチングでは、マッチングが成功すると受注者のみ、もしくは発注者と受注者の双方に手数料がかかります。人からの紹介であれば、手数料はかかりません。そのため、手数料がかかることに対してネガティブな企業もいるのではないでしょうか。
しかし、ビジネスマッチングを利用すると、自社で一から取り掛かるコストや手間を削減できることは確かです。その点を考慮して、ビジネスマッチングを利用するといいでしょう。
ビジネスマッチングサービスの利用方法
ビジネスマッチングの利用方法を、発注側と受注側に分けて紹介していきます。
発注側
ビジネスマッチングサービスを利用するためには、まずマッチングサービスに登録します。マッチングサービスもさまざま登場しており、フリーランスを探すことを目的としたマッチングサービスもあれば、特定の業界に限定したマッチングサービスもあります。自社の発注内容に適したマッチングサービスを選定しましょう。
ビジネスマッチングサービスには、発注側から依頼先を探す形式と、依頼内容を掲載して募集する形式があります。発注側から依頼先を探す場合は、予算や求めるスキル、実績などをもとに、企業を絞り込みます。その際、実績や口コミ、プロフィールの内容までしっかりと目を通すことが重要です。
企業を選定したら問い合わせを行い、企業・個人と直接やり取りを行います。具体的な金額やスケジュール、プロジェクトの進め方などを相談し、合意できたら契約です。
依頼内容を掲載して募集する場合は、応募者の中から案件にもっとも適した企業もしくは個人を選びましょう。その後の流れは、発注側から依頼先を探す場合と同じです。
受注側
ビジネスマッチングサービスで案件を受注する場合は、発注側と同様にまず登録をします。自社や自身の強みを活かせるマッチングサービスを選びましょう。もちろん、複数のマッチングサービスに登録しても構いません。
登録時には、自社もしくは自身の実績や経歴、スキルなどを記載します。この際、できるだけ詳細に記載することが重要です。そうすることで、他社と差別化を図れます。
登録が完了したら、企業から依頼がくるのを待つか、自分から案件を探します。ビジネスマッチングサービス内での実績が増えると、それが信頼となり、案件を獲得しやすくなります。そのため、できるだけ多くの案件をこなすといいでしょう。
まとめ
当記事では、ビジネスマッチングの概要やメリット・デメリット、利用方法について紹介しました。ビジネスマッチングは、依頼したい企業と受注したい企業・個人のニーズを一致させるサービスです。Win-Winな関係を築くことができ、双方にメリットがあります。
利用する側のメリットは、効率的に取引先を探せたり、自社にないノウハウが蓄積される点です。ただし、手数料が発生したり、相手が必ずしも探せるわけではない点には注意しましょう。
ビジネスマッチングをうまく活用して、自社のビジネスをさらに成長させてください。