2023.06.12 新規事業コンサルタントを目指すには|キャリアパスや求められるスキル、求人状況を解説
「新規事業コンサルタントの具体的な仕事内容がよくわからない」
「新規事業コンサルタントを目指したいが、どうやって目指せばいいかわからない」
この記事を読んでいる方の中には、このような疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?
当記事では、新規事業コンサルタントの業務内容やキャリアパス、求められるスキル、求人・案件情報について紹介していきます。これから新規事業コンサルタントを目指す方は、ぜひ参考にしてください。
また、PODではコンサルマッチングサイトを運営しており、フリーコンサルタント向けに案件獲得のサポートを行ってます。フリーランスとして新規事業コンサルタントを目指している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
目次
新規事業コンサルタントへのキャリアパス
コンサルティングファームで新規事業案件を担当する
経営コンサルタントからの転向
異業種からの転職
新規事業コンサルタントに求められるスキル・知識
ビジネスに関する幅広い知識
コミュニケーションスキル
イノベーション思考
新規事業コンサルタントとは?
新規事業コンサルタントとは、新規事業に関するスキルや知識を活かして、クライアント企業の新規事業を成功へと導くコンサルタントです。新たな事業を企画することもあれば、すでに決まっている新規事業を遂行することもあります。
新規事業コンサルタントは、多岐にわたる業界や領域において活躍しています。経営コンサルティング会社や独立してフリーランスで活動するのが一般的です。新規事業コンサルタントの役割は、新規事業の立ち上げや成長を促進して、クライアントの競争力を強化することにあります。
新規事業コンサルタントが注目されている理由
新規事業コンサルタントが注目されている理由はさまざまです。その中でも大きな理由として挙げられるのが、新規事業の成功率の低下です。
昨今はインターネットが普及したことによって、企業間の競争が激化しています。新規事業を立ち上げたとしても、類似の製品・サービスがすでに市場に多く存在しており、他社との差別化が難しくなっているのです。
「中小企業白書2017」によると、新規事業に取り組んだ中小企業のうち、事業の成功を実感しているのは約30%です。さらにそのうちの約50%のみが、新規事業によって経常利益率が増加したと回答しています(※1)。この調査結果から、新規事業の難しさがわかるでしょう。
新規事業を成功させるためには、競合他社や顧客のニーズを正確に把握し、競争力のあるビジネスモデルを構築することが重要です。しかし、これらの知見を持つ社員を抱えている企業が少ないのが現実です。
そこで新規事業の成功率を上げるべく、新規事業に関する知見を持っている新規事業コンサルタントの力を借りる企業が増えています。
※1 出典:中小企業白書2017|中小企業庁
新規事業コンサルタントの仕事内容
新規事業コンサルタントは、新規事業を成功させるために、主に以下のような業務を行います。
- ●市場調査と分析
- ●ビジネス戦略の策定
- ●ビジネスプランの作成
- ●プロジェクト管理
- ●リスク管理
どの業務も新規事業を成功させる上で欠かせません。中でも、市場調査と分析は時間をかけて行うことが重要です。新規事業のマーケット全体を分析するだけでなく、競合他社についても丁寧に調査しましょう。
ビジネスプランの作成とは、収益モデルを考えたり、資金調達計画を作成することを含みます。この業務では、ビジネスに関する幅広い知識や経験が求められます。
新規事業コンサルタントの年収・単価
新規事業コンサルタントの年収は、働き方や役職などによって大きく異なります。新規事業コンサルタントとしてのレベル別に、平均年収を紹介します。
- ●初級レベル:約400~600万円
- ●中級レベル:約600~900万円
- ●上級レベルやマネージャーレベル:約900万円以上
また、フリーランスとして案件を受注する場合、報酬単価という形式で支払われます。新規事業コンサルタントの場合、月額報酬100万円以上の案件が多いです、会社員として働くよりも、フリーランスとして独立した方が、年収が高い傾向にあります。
フリーの新規事業コンサルタントとして活躍するためには、特定の業界・領域に特化した経験やスキルを身につけるのも一つの方法です。そうすることで、他の新規事業コンサルタントと差別化でき、案件を獲得しやすくなるでしょう。
フリーコンサルタントの年収は?単価の相場や年収を上げる方法もあわせて解説
新規事業コンサルタントへのキャリアパス
新規事業コンサルタントへのキャリアパスは、さまざまです。その中でもよくあるキャリアパスを3つ紹介します。
- ●コンサルティングファームで新規事業案件を担当する
- ●経営コンサルタントからの転向
- ●異業種からの転職
ここで紹介しているキャリアパス以外でも、新規事業コンサルタントを目指す方法はあります。ただしその場合、新規事業コンサルタントに求められる知識やスキル、経験を兼ね備えていることが条件です。
コンサルティングファームで新規事業案件を担当する
新規事業コンサルタントのキャリアパスの一つは、コンサルティングファームに入社し、新規事業案件を担当することです。コンサルティングファームでは、幅広い業界やクライアントにサポートを行っています。その中で、新規事業案件を担当できれば、新規事業コンサルタントを目指しやすくなるでしょう。
コンサルティングファームで経験を積むメリットとして、幅広い業界や領域に携われる点が挙げられます。これにより、多くの知識や経験を得られ、コンサルタントとして成長できます。
コンサルタントとは|種類や仕事内容、年収、向いている人の特徴を紹介
経営コンサルタントからの転向
経営コンサルタントとしての経験があると、新規事業コンサルタントへ転向しやすいです。経営コンサルタントは、戦略立案や組織改善などの業務に携わる仕事です。そのため、ビジネスの幅広い領域に精通しています。この経験は、新規事業の立ち上げや成長戦略の策定などに活かしやすいでしょう。
もちろん、他の分野のコンサルタントからの転向も可能です。もともとの分野での知識を活用して新規事業を考案できるため、独創性のある新規事業を企画できるかもしれません。
異業種からの転職
異業種であっても、新規事業を立ち上げた経験があれば、新規事業コンサルタントを目指すことが可能です。大企業には、新規事業部などの組織が存在する企業もあり、そのような部署での経験があれば大きなアドバンテージとなります。
異業種から転職するメリットは、コンサルティングファームの社員にはない経験をもっている点です。企業で新規事業を立ち上げた経験をもっているため、クライアントに対して有益なアドバイスや支援が行えるでしょう。
新規事業コンサルタントに求められるスキル・知識
新規事業コンサルタントに求められるスキルや知識は、以下の3つです。
- 1. ビジネスに関する幅広い知識
- 2. コミュニケーションスキル
- 3. イノベーション思考
それぞれ紹介していきます。
ビジネスに関する幅広い知識
新規事業コンサルタントは、ビジネスに関する幅広い知識が求められます。具体的には、以下のようなスキルです。
- ●市場分析
- ●競合分析
- ●ビジネスモデルの理解
- ●財務や経済の基礎知識
コミュニケーションスキル
新規事業コンサルタントは、コミュニケーションスキルが必須です。クライアントのニーズや要望を理解するためには、コミュニケーションスキルを活かしてヒアリングする必要があります。また、クライアントに対して新規事業を提案したり報告したりする際にも欠かせません。
クライアントと円滑なコミュニケーションを取ることで、クライアントとの信頼関係を築き、共同で目標達成に向けて取り組めます。
イノベーション思考
最後に挙げられるのが、イノベーション思考です。イノベーション思考とは、現状の事業の延長線上にないアイデアを考え出すことを意味します。
新規事業を成功させるためには、消費者に対して新しい価値を提供し、競合と差別化することが重要です。イノベーション思考は、これらを達成する上で重要な役割を果たします。
新規事業コンサルタントの求人・案件状況
新規事業コンサルタントの案件・求人は、増え続けています。その一方で、コンサルタントは不足しているため、ある一定のスキルや知識、実績を持っていれば、比較的案件の受注や採用はしやすいです。
新規事業コンサルタントの求人を探す方法としては、求人サイトを利用が挙げられます。一般的な求人サイトでは新規事業コンサルタントの採用情報が少ないため、 専門的な転職エージェントや紹介サービスを利用するといいでしょう。
案件を探す方法としては、案件マッチングサービスの利用があります。案件マッチングサービスとは、案件を探しているフリーランスと企業をつなぐサービスです。PODでは、主に経営・IT関連の案件を仲介しています。フリーランスで案件を探している方は、ぜひご利用ください。
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まとめ
当記事では、新規事業コンサルタントの仕事内容や年収、求められるスキル、求人・案件状況について解説しました。新規事業コンサルタントとは、新規事業に関するスキルや知識を活かして、新規事業を成功に導く仕事です。そのためには、ビジネスに関する幅広い知識やコミュニケーションスキル、イノベーション思考が求められます。
すでにコンサルタントとして活躍しており、新規事業コンサルタントを目指している方や、他業界からの転職を考えている方は、ぜひ当記事を参考にしてください。