2021.09.28 世界金融系ITサービスランキング2021、ランクインした2社はどちらも10年以上連続
9月13日(米国時間)、世界的金融サービス企業IDC Financial Insightsは、世界の金融ITサービス企業のランキング「IDC FinTech Rankings TOP 100」の2021年度版を発表した。「IDC FinTech Rankings TOP 100」の対象となるのは、金融関連事業の収益が全世界における収益の3分の1以上を占める金融ITサービス企業である。エントリー企業に対する調査に加え、IDC Financial Insights独自の研究や市場分析に基づき、前年の収益とそれに占める金融ITサービスの割合を評価して、上位100位のランキングが決定される。
今年ランクインを果たしたのは、株式会社野村総合研究所(以下、NRI)とシンプレクス株式会社(以下、シンプレクス)であった。NRIが第10位に選ばれ、12年連続でのランクインを果たした。シンプレクスは第56位であり、10年連続でのランクインであった。
NRIは、2020年、日本国内でマイナンバーカードを活用したソリューションの拡大や非金融事業者向けのミニ保険パッケージ、スマートフォン向けATM取引システムの開発支援ツールの提供など、顧客のDX支援を推進した。また北米では、外国証券バックオフィス業務ソリューションの導入社数を増加させ、オーストラリアでは、ウェルスマネジメント市場の成長を見込んで、AUSIEX社の子会社化など、海外事業の拡大を行った。
シンプレクスは、金融機関が収益最大化のためのIT投資を行う分野を「金融フロンティア領域」と定義した上で、この領域に特化した金融ITソリューションの提供を行う。近年では、デジタル化された有価証券(セキュリティトークン)の迅速な取引をブロックチェーン技術により実現する、AI搭載STOプラットフォーム「Simplex Digital Securities」の提供を行う。さらに、クラウドに関するコンサルティング、設計・構築、運用・保守までをワンストップで支援するクラウド化推進サービス「Simplex Cloud Service for DX」を提供する。
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