2022.12.27 【調査レポート】世界のM&A市場はコロナ前と同水準に。グリーンM&Aの件数は増加傾向を示す-BCG
12月20日、ボストンコンサルティンググループ(以下、BCG)は、2022年版M&Aレポート「The 2022 M&A Report」の抄訳を発表した。本レポートは今回で19回目であり、1990年1月から2022年7月に公表された84万件以上のM&A案件のデータを蓄積したBCGのデータベースを活用して作成された。
本レポートによると、2022年7月までの世界のM&A案件数は前年比13%減少、取引総額は前年比32%減少となり、新型コロナウイルス危機前の平均と同程度の水準となった。2022年7月までの取引総額は、過去6年間の平均をわずかに下回る約1兆7300億ドルという結果であった。
一方、環境関連取引(グリーンM&A)は件数・取引水準ともに増加傾向にあることが分かった。M&A全体の件数に占める割合は小さいものの近年増加しており、普及とともに取引価額の拡大が進む。平均買収価額は、市場全体の平均を約7%上回り、業種によっては20%~30%のプレミアムが乗っている。短期的にも長期的にも、グリーンM&Aに対して適切なアプローチをとる企業は、より大きいリターンを得ることになるとBCGは分析している。
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