2022.09.12 DXテクノロジー事例|週刊DXニュース(2022年9月号No.1)
DX(デジタルトランスフォーメーション)事例をテクノロジー視点でご紹介する「週刊DXニュース」。今回は、「DX×AI」や「DX×メタバース」、「DX×NFT」をキーワードに、8/22~9/5に発表されたニュースをまとめてご紹介します。DX・テクノロジーのトレンドに関心がある方は、ぜひご一読ください。
2022年9月号No.1
目次
・DX事例|AI
- 顔認証による勤怠管理で2万人の物流センター作業員の業務を効率化
- 日本発!品川区が戸籍関連書籍を電子データで素早く検索できる「電子書籍AI検索サービス」を利用開始
・DX事例|メタバース
- メタバース空間におけるデジタルデータの権利関係を明確化するプロジェクトが開始
- チェンジと千葉銀行、メタバース空間内でのイベント開催をはじめとする実証実験を開始
・DX事例|NFT
- 【日本初】ブロックチェーン上の再生可能エネルギーをNFTアートに
DX事例|AI
DX×AI事例に関して、8/22~9/5に発表されたニュースを2点ご紹介します。
顔認証による勤怠管理で2万人の物流センター作業員の業務を効率化
SGシステム、シャープマーケティングジャパン、データスコープは、SGフィルダーの協力のもと、共同で「顔認証勤怠システム」を開発しました。佐川急便の物流センターなどで運用が開始されており利用者は簡単な操作で速やかに勤怠打刻を行うことができます。勤怠などの単純作業を効率化する有用なツールになるのではないでしょうか。
日本発!品川区が戸籍関連書籍を電子データで素早く検索できる「電子書籍AI検索サービス」を利用開始
品川区は、戸籍関連の書籍専門書籍を出版する日本加除出版の専門書籍を中心とした約370冊において、同社の電子書籍を全国で初めてAI検索サービスに活用しました。AIを活用した検索により、戸籍などの文献データの検索時間の大幅な削減が期待されます。自治体のAI活用の事例として非常に興味深いニュースです。
DX事例|メタバース
ここからは、メタバースを活用した事例をご紹介します。
メタバース空間におけるデジタルデータの権利関係を明確化するプロジェクトが開始
富士通とJCB、JP GAMESの3社は、メタバースやゲーム世界におけるデジタルデータの安全な流通および販売に向けた共同プロジェクトを開始します。メタバース利用が拡大するにあたり、デジタルデータを安全に管理することが求められてきます。富士通のデジタル署名技術を組み合わせることで、デジタルデータの権利関係を明確化する新たなソリューションの開発が期待されており、メタバースの発展とともに本プロジェクトの今後の動きにも注目したいです。
JCB、JP GAMES、富士通、メタバースやゲーム世界におけるデジタルデータ権利管理の信頼性向上に向けた共同プロジェクトを開始
チェンジと千葉銀行、メタバース空間内でのイベント開催をはじめとする実証実験を開始
最新テクノロジーを活用したサービスや人材育成事業を行うチェンジと千葉銀行は、メタバース空間を活用した実証実験を開始しました。千葉銀行の2023年度の新卒内々定者に対して、メタバース空間を活用したイベントを実施し、今後は顧客へのイベント開催を視野に入れています。メタバースを活用したイベント開催など、メタバースを新しいチャネルとして活用するために参考になるニュースです。
チェンジ、千葉銀行とガイアリンクとのメタバース空間を活用した実証実験の実施についてのお知らせ
DX事例|NFT
最後に、NFTに関する最新の事例のご紹介です。
【日本初】ブロックチェーン上の再生可能エネルギーをNFTアートに
エナリスは、福島県の酒蔵と協働で、日本酒の製造工程で使用する再生可能エネルギー使用実績をNFT化し、その有効な活用方法に関する実証を行います。ブロックチェーンの活用によって再生可能エネルギーを追跡し、NFT化することは日本で初めての実施です。脱炭素やNFT化に関心のある方は、ぜひご一読ください。
日本初!ブロックチェーン上の“再エネ使用実績データ”をNFT化~福島県の酒蔵と実証事業を実施~
まとめ
今回は、DX・テクノロジー事例について、「DX×AI」、「DX×メタバース」、「DX×NFT」に関するニュース(8/22~9/5)をご紹介しました。DXの取り組みは今後ますます加速していくことが予想されます。こちらのコーナーを通して、今後も皆様にいち早く情報をお届けできればと思います。