2021.07.06 アクセンチュア最新調査、企業の成長に重要な6つのシグナル
6月29日、アクセンチュアは、最新調査「Accenture Business Futures 2021」の結果を発表した。本調査は、クラウドソーシングで集めた400のトレンドを基に、社外のアドバイザーや、学識者、研究者と協力することで、ビジネスの変化を示す25のシグナルを絞り込んだ。これらのシグナルは、今後3年以内に企業に大きな影響を与えると考えられており、変革の時代の到来を示している。また、25のシグナルの中でも、すべての企業が未来の成長に向けて極めて重要となる6つのシグナルを特定した。
本調査によって得られた6つのシグナルは、リーダーが直ちに変化を受け入れ、成長するための新たな方法を見つける機会と動機を与える。6つのシグナルの具体的な内容は以下の通りである。
1. 未来から学ぶ:変化を事前に察知する
本調査によると、77%の企業が、過去1年間で社内外のリアルタイムデータを収集し活用範囲を拡大していると回答した。しかし、従業員が日々の業務でリアルタイムデータを利用していると回答した企業はわずか38%であった。企業の成長のためにビジネスを根本から見直す際に、企業は新たなデータを取得し、AIなどによって市場や消費者行動の変化を把握することが求められる。
2. 最前線への権限移譲:意思決定の分散化
本調査では、91%の企業がますます細分化が進むビジネス環境に対応するため、より広範囲な企業連合体のような組織運営を望んでおり、58%の企業は今後1年間でビジネスモデルを変更すると回答している。
3. サステナビリティとパーパス経営の両立:目的志向から目的遂行への移行
今回、28%の経営幹部が、ステークホルダーに価値を提供することに個人的にはコミットしないと回答しており、48%は最大の課題の一つとして、商業的利益のバランスを取ることであると回答している。
4. 制約を受けない供給:サプライチェーンの物理的限界を打破
本調査では、92%の企業がマイクロ・フルフィルメント・センター(MFC)を増やしている、増やす予定であると回答し、96%の企業が地域別のサプライチェーンを構築しているまたは構築する予定があることが明らかになった。また、80%の企業が過去1年間でサステナビリティへの消費者の期待が大幅に高まったと回答した。
5. 「リアル・バーチャリティ」:現実と空間を再定義
本調査によると、88%の企業が仮想環境を構築するためのテクノロジーに投資しており、そのうち91%の企業が更なる投資を計画している。
6. 新たな科学的手法:サイエンス企業への転身
今回の調査では、83%の企業がイノベーション創出においてサイエンス的なアプローチを取り入れることで将来的な成功に繋がると考えている。また、82%の企業は、未来の成功のために従来の事業領域を超えてサイエンスへの投資が不可欠であるとしている。
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