2015.10.09 アメリカではIBMが、日本ではNTTデータが、それぞれ人工知能のビジネス活用を推進する組織の設置を発表
10月6日、米IBMは、最近の人工知能(AI)コンピューター「ワトソン」を活用したIT(情報技術)サービスの普及に向け、新たな事業部門「コグニティブ・ビジネス・ソリューションズ」を立ち上げたと発表。同部門には2000人以上の専門コンサルタントが配属されることになり、IBMのAIソフト「ワトソン」の活用方法について企業にアドバイスするという。
一方、日本では、NTTデータが10月1日付けで、NTTグループにおける人工知能(AI:Artificial Intelligence)の応用ビジネスを推進するための組織として、「AIソリューション推進室」を技術開発本部サービスイノベーションセンタ内に設置したと発表した。「AIソリューション推進室」は、急速に拡大する人工知能の業務適用ニーズに応えるため、NTTの研究所が保有する世界トップクラスの人工知能技術(音声認識、画像認識、自然言語処理、知識処理、機械学習等)と、NTTデータが保有する情報活用ノウハウ・プラットフォームを組み合わせ、フロントオフィス業務およびミドルオフィス業務の支援をはじめ、人型ロボットを介した消費者向けサービスや公共施設におけるコミュニケーション支援サービス等、人工知能を活用した幅広いシステム・サービスの創出等を目的としたているとのこと。なお「AIソリューション推進室」は当初、人工知能技術のスペシャリスト20名の体制で活動を開始するということだ。
アメリカと日本で同時期に発表されたこのニュース。社会やビジネスの未来を感じさせるニュースだ。比較してみるのも面白い。
IBMのリリース:http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/47785.wss
NTTデータのリリース:http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2015/092901.html