2016.04.24 ユーザベース梅田優祐氏(コーポレートディレクション出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
梅田優祐のプロフィール
コーポレートディレクション、UBS証券を経ての起業
ユーザベース梅田優祐氏
ユーザベース代表取締役共同経営者の梅田優祐氏は、2004年に横浜国立大学経営学部を卒業。コーポレートディレクションに入社し、製造業、商社を中心とした全社成長戦略、再生戦略の立案・実行支援、食品メーカー等のBPRと多様なプロジェクトに参画した。その後、UBS証券投資銀行本部にて、事業会社の財務戦略の立案、資金調達支援、自己勘定投資に従事した。
2008年に、アビームコンサルティングでのコンサル経験を持つ稲垣氏らとともに株式会社ユーザベース(以下ユーザベース)を設立。
出典:同社WEBサイト http://www.uzabase.com/
ユーザベース社のサービス
世界共通のビジネス情報インフラ「SPEEDA」&「NewsPicks」
梅田優祐氏らが設立したユーザベース社は、企業情報プラットホーム「SPEEDA」及び経済ニュースのプラットホーム「NewsPicks」を展開。
SPEEDAは、世界180か国の企業・業界が検索できるデータベース。ビジネスマンが企業分析や産業分析など、必要な情報に簡単にアクセスできるクラウドサービスである。マーケット規模、企業の財務や株価、さらに業界動向まで様々な情報を提供。統計データなど一次情報に加えて550種の業界単位で専属アナリストの分析結果まで取得できる。
また、NewsPicksは、既存のマスメディアとは異なり専門性の高い経済ニュースに特化したキュレーションサービスである。膨大な情報を専門性の高い視点で整理することを目的とし、従来の記者発信のニュースではなく、ユーザー自身が必要とする経済ニュースを選び、専門家の意見と合わせて読めるニュース共有サイトとして運営している。
ユーザベース社は、投資銀行時代に梅田氏が経験した、企業財務など必要データの収集に要する時間を短縮できればという思いから、企業やビジネスマンが効率的に情報を入手できるSPEEDAサービスを開始したという。現在、上海にリサーチセンター、香港とシンガポールにセールス拠点を設けており、日本国内主要銀行や企業はもちろん、海外のビジネスパーソン利用が拡大している。2015年12月には登録ユーザーが100万ユーザーを突破、国内最大規模のスマホ経済メディアとなった。将来的には、世界共通のビジネス情報インフラの構築を目指す。
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
2016年10月にマザーズに上場
2014年8月、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)をリードとし、4.7億円の資金調達を実施。伊藤忠テクノロジーベンチャーズの他にYJキャピタル、講談社、グロービス・キャピタル・パートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、三菱東京UFJキャピタル、新生銀行、GMO VenturePartners、マネックスベンチャーズの9社がこのラウンドに参加。
2016年10月東証マザーズに上場した。上場時の時価総額評価は177億円だった。