2016.04.24 タイムデザイン高松祐三氏(トーマツコンサルティング出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
高松祐三氏のプロフィール
トーマツコンサルティングの経験を活かし起業へ
タイムデザイン高松祐三氏
タイムデザイン創業者の高松祐三氏は2003年慶応義塾大学環境情報学部を卒業。その後、トーマツコンサルティング(現デロイトトーマツコンサルティング)に入社。マーケティング戦略、中期経営計画策定、組織・オペレーション改善など幅広いプロジェクトに従事。
新規事業立案やコンサルティング業務など様々な経験を活かし、2006年株式会社タイムデザイン(以下タイムデザイン)を設立。同社代表取締役に就任した。
出典:同社WEBサイト http://www.timedesign.co.jp/
タイムデザイン社のプロフィール
ASPサービスで「ダイナミックパッケージ」を提供。新しい旅行の形を実現
高松祐三氏が設立したタイムデザイン社は、航空会社や宿泊施設などの企業に対し、ユーザーが航空チケットや滞在施設、レンタカーなど旅行に関連する必要な予約を一括手配できる「ダイナミックパッケージ」のASPサービスを提供している。同社が自社開発したASPサービス「ツアービルダー」により、ユーザーは各会社の公式サイトから旅に必要な予約を一括で行うことが可能になるのだ。
例えば、ある宿泊施設が自社ホームページに「ツアービルダー」を組み込み相乗させると、ユーザーは宿泊施設ホームページ上で部屋の予約と同時に航空チケットやレンタカー、旅先のアクティビティに至るまで一貫して手配ができるのだ。
同サービスは、利便性などユーザーへのメリットはもちろんのこと、企業にとっても自社サービスに加え、競争力の高い優良な商材を提供でき、自社サービスからの収入以外に新たな収益(チケット販売手数料)を得られるなど、大きなメリットがある。国内運行中のほぼ全ての航空会社や、1800以上の宿泊施設が、既に同サービスを導入しているという。
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
一休、星野リゾート、カカクコムに対し第三者割当増資を実施
同社は2007年に開始した主軸の「ツアービルダー」を武器に、着実にビジネスを拡大。2008年には株式会社一休に対して第三者割当増資を実施し、資本金を約3500万円とした。その後、2013年までの5年間でツアービルダーにて利用可能な航空券を12社にまで拡大。
さらに、2014年にはスターフライヤー公式ダイナミックパッケージの提供を開始。同年3月には株式会社カカクコムおよび株式会社星野リゾートに対して、2億円の第三者割当増資を実施。同増資によりカカクコムの連結子会社となり、調達資金で経営基盤の強化やシステム連携強化、サービス提供領域拡大を目指すという。