2016.04.25 スターマイカ水永政志氏(ボストンコンサルティンググループ出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
水永政志氏のプロフィール
BCG、ゴールドマンサックスを経て起業
スターマイカ代表取締役の水永政志氏は1964年生まれ、東京大学農学部の出身。学在学中にコンピュータソフトウェア会社を設立。卒業後は三井物産に入社。UCLA経営大学院でMBA(経営学修士)を取得後、ボストン・コンサルティング・グループ、ゴールドマン・サックス証券のプライベート・ウェルス・マネジメント部長を経験。
2000年にピーアイテクノロジー(現在のいちごグループホールディングス株式会社)を設立。その後、2002年に不動産分野のインベストメントバンキングを主要業務とするスター・マイカ株式会社(以下スターマイカ)を設立。
スターマイカ社のサービス
リノベーションで「中古マンション」から「新たな住まい」へ
水永政志氏が設立したスターマイカ社は、リノベーション中古マンションの企画・販売事業を主軸とする。オーナーチェンジ物件(現在の入居者の賃貸契約は継続したままオーナーのみ変更)に比較的買い手が少ないことに着目。オーナーチェンジ物件を積極的に取得し、入居者の退去後にリノベーションを施し、高付加価値な中古マンションを企画・販売している。
また自社の100%子会社にて、中古マンションに特化した不動産仲介事業を始め、自社の不動産投資実績のノウハウを活かした不動産投資コンサルティング事業、賃貸経営のリスクコントロールを含む賃貸管理サポート事業など、幅広く事業を展開。また、金融投資コンサルティング事業では、水永氏の金融業界での長年の経験をもとに、金融資産と不動産を統合した中期ポートフォリオ運用や資産管理に関するコンサルティングを展開している。
2006年10月大阪証券取引所ヘラクレス市場(現・東京証券取引所ジャスダック市場)に上場。2015年11月には東京証券取引所第二部に市場変更され、売上高約193億円、営業利益24億円の成長を見せている。
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
2度の大規模増資による資金調達
同社は、2007年7月に第三者割当による約20億円の増資で資金を調達。また、2011年4月には公募増資およびオーバーアロットメントによる約12億円の第三者割当増資を実施している。
独自のビジネスモデルで、今後も市場拡大が見込まれる「中古マンション市場」のリーディングカンパニーとなることを目指す。