2016.04.25 (東京R不動産の運営会社の一つ)株式会社スピーク 林厚見氏(マッキンゼー出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
林厚見氏のプロフィール
マッキンゼーから不動産ディベロッパー、その後起業
「東京R不動産」サイトの運営会社の一つであるスピーク社の林厚見氏は、1971年東京生まれ。東京大学工学部建築学科(建築意匠専攻)を経て、マッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社。3年半ほど大企業の経営戦略コンサルティングを中心に従事。
その後、コロンビア大学に留学し、同大学建築大学院の不動産開発科を修了。2001年に不動産のディベロッパー、スペースデザインに入社し、2002年には財務担当の取締役に就任。経営企画や資金調達に携わりつつ、開発案件のプロジェクト管理などにも従事。そして2004年、株式会社スピーク(以下スピーク)の共同設立に至る。
スピーク社のサービス
社会課題と事業課題を、空間と仕組みのデザインで解決する
林厚見氏が設立したスピーク社は、建築・不動産に関する企画・コンサルティングサービスの提供から、実際の設計・デザインまで手掛けている。また、不動産セレクトショップサイト「R不動産」や内装に関するプラットフォーム「R不動産toolbox」を運営。不動産仲介事業も展開する。また、地域再生プロデュースを目的に、過疎化地域でカフェ・宿を運営するなど人々が集う場所を創っている。
同社は「社会課題と事業課題を、空間と仕組みのデザインで解決する」というビジョン実現に向け、一貫した建築・不動産サービスを展開。社会の価値観やそこに住む人々の生活像から、より良い空間を創るための企画立案、技術によりその構想を具現化する。さらに人々を集める装置やコミュニケーションを駆使し、事業としてのマネジメントまで展開するのだ。
同社が他社(株式会社オープン・エー)と共同運営する不動産セレクトショップサイト「東京R不動産」は、月間300万PVを超えるほどの有名Webサービスへと成長している。
事業拡大に向けての動き
資本参画による密な協業事業展開も
同社は事業展開において他社への資本参画も行っている。株式会社森と市庭にR不動産株式会社を通して資本参加し、森と市庭社が展開する森林再生事業での関係強化が見受けられる。また、コワーキングスペース・コミュニティの運営を行う株式会社ハブ・トーキョーへも資本参画している。ハブ・トーキョー社とは、使われなくなった元印刷工場のスペースを、アントレプレナー達のワークスペースやクリエーター達のシェアオフィスへと再生するプロジェクトを実施。