2017.01.07 メリービズ工藤博樹氏(IBM出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
工藤博樹氏のプロフィール
ベンチャー時代の気づきから起業へ
メリービズ工藤博樹氏
メリービズ代表取締役の工藤博樹氏は、1975年カナダ生まれ。シンガポールやフランスなど海外で幼少期を過ごし小学生の時に帰国。東京工業大学に進学し、2000年に同大学院修士課程(情報環境学)を修了する。その後、日本IBMに就職しグローバルプロジェクトのプロジェクトマネージャーを担当。2008年にはMBAを取得。
その後、経営戦略事務所に転職。東証一部上場企業など大手企業に向けたコンサルティングに従事。その後、複数のベンチャー企業の立上げや事業運営に携わり、自身や周囲の起業家達の悩みから事務作業を楽にできるサービスを展開したいと考え、2011年にリブ株式会社(現在のメリービズ株式会社)を設立。
出典:同社WEBサイト http://merrybiz.jp/company/
メリービズ社のサービス
定型業務の効率化で、中小企業の事業発展をサポート
工藤博樹氏が設立したメリービズ社では、税理士事務所や中小企業に向けた経理代行サービスを提供している。サービス利用者は、郵送されてくる専用ファイルと返信封筒にレシートを入れて投函。メリービズ社が経理作業を代行し、一週間以内に様々な会計ソフトに対応したデータで納品される。本サービスでは、IBMやNRI、DeNA出身者が徹底的な効率化を実現したオペレーションで、税理士・会計士も利用する高い品質のサービスを提供している。
大手企業では経理や法務などの定型業務のアウトソーシング化が進んでいる一方で、ベンチャー企業や中小企業では、自社で定型業務を行うことが多く、中核業務に専念できる時間が削られていることが少なくない。この様な企業が定型業務に割く時間を最小化し、事業発展に直接繋がる業務に注力できるような「ジビネスインフラ」を構築することがメリービズ設立の背景という。
同社のサービスは、日本経済新聞、朝日新聞デジタル、財経新聞を始め、様々な大手メディアに掲載されるなど注目を集めている。
出典:同社WEBサイト http://merrybiz.jp/
資金調達・事業拡大に向けての動き
1億円超の資金調達。他社との業務提携や領域拡大の動きも
メリービズ社は、金融機関の三井住友海上キャピタルとIT企業のオプトベンチャーズから合計1億円以上の資金を調達。
また、税理士事務所や中小企業の支援事業を展開する株式会社ジャパンオフィスコンサルティングと2016年に業務提供を開始。各々の企業のサービスを提携相手企業の顧客に対し特別価格で提供するという販売協力を実施している。今後は、事業領域を社会保険労務士や行政書士などの業務にも拡大するという。