2017.08.29 アクセンチュア・損害保険ジャパン日本興亜・第一交通産業がAIを活用し自動車事故防止の共同研究
アクセンチュア、損害保険ジャパン日本興亜、第一交通産業は、AIによるデータ分析を活用して自動車事故を未然防止の運行管理をするための共同研究を開始したと発表した。タクシー運転手の走行中の運行データ、脈拍などの生体データを用いて分析。未然に事故を防止する運行管理システム作りを目指していく。また、今後、共同研究に参画する企業を増やして普及させていく。
共同研究のきっかけは、全国的に運転手の体調異変による事故件数が増加傾向だという背景が存在する。そのため損保ジャパンがグランドデザインを行い、公共交通機関向けに事故防止の運行管理を支援する統合情報プラットフォームの構築を目指す。
調査は、アクセンチュアが第一交通産業の運行タクシーから運行データの他に、ドライバーが時計型のウェアラブルデバイスを運行時に着用し、生体情報(心拍数)を取得。ディープラーニングなどの解析手法を用いて、新たな分析手法が組み込まれた統合情報プラットフォームの構築を目指すという。この実現のため、アクセンチュアが持つ、インテル株式会社との協業関係を活用し、インテル社からプラットフォーム構築に必要な技術提供を受けるとのこと。
ちなみに今年3月から先行して実証実験を実施。タクシー100台とタクシードライバー100人から取得したデータから、乗務中の心拍の変動やしぐさから眠気などのヒヤリハットに関係する兆候を識別することに成功している。
データフロー図
※下記プレスリリースより引用
このプラットフォームを活用することで、業務中や将来のドライバーの健康管理、事故を未然に防ぐ施策実行もできるようになる。また、ドライバーの運転傾向把握、個人の特性に合わせた交通安全指導などドライバーごとのリスク評価結果に基づく運行管理を図り、事故のない安心・安全・健康な社会の実現に取り組むことが可能になる。