2015.10.28 マッキンゼー出身の柴山氏が立ち上げた「ウェルスナビ」が約6億円の第三者割当増資を実施
マッキンゼー出身の柴山氏が立ち上げたフィンテック系のベンチャー、ウェルスナビ株式会社が約6億円の第三者割当増資を実施したことを発表した。
ウェルスナビはリスク管理アルゴリズムに基づく世界水準の資産運用アドバイスを提供する「WealthNavi(http://www.wealthnavi.com/)」を運営。グリーベンチャーズ、インフィニティ・ベンチャー・パートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、三菱UFJキャピタル及びDBJキャピタルとの間で、約6億円の資金調達に合意したということだ。
代表取締役をつとめる柴山和久氏は、東京大学法学部卒業。ハーバード大学にて金融取引法を学び、日英の財務省で9年間、予算、税制、金融、国際交渉に参画。財務省を退職後、INSEADで金融工学を学び、日米のマッキンゼーに合わせて4年半勤務。マッキンゼーでは、ウォール街に本拠を置く機関投資家を1年半サポートし、10兆円規模のリスク管理・資産運用プロジェクトに従事。2015年3月にマッキンゼーを退職し、同年4月にウェルスナビ株式会社を創業した経歴を持つ。
WealthNaviは「世界水準の資産運用とリスク管理をすべての人に」をコンセプトに、これまで機関投資家や富裕層しか利用できなかった、国際分散投資による世界標準の資産運用とリスク管理を、低価格ですべての人に提供する。ユーザーのリスク許容度を診断し、ユーザー一人ひとりのリスク許容度にあわせて、最適なポートフォリオを提案する。
このような資産運用サービスは、米国では「ロボットアドバイザー」と呼ばれており、誰にでも利用可能なプライベートバンキングとして、ここ2-3年で急速に成長している。今回調達した資金を活用し、2016年からのサービスリリースに向けた人材の採用、自己資本の充実を含む経営基盤の強化、関係法令上の手続を進め、金融(Financial)とIT(Tech)を融合させたFinTechスタートアップのパイオニアとして、次世代の金融インフラの構築を目指していくということだ。
日経新聞の報道によると、ウェルスナビは金融庁に金融証券取引業の登録を申請するという。これにより、インターネットで資産運用を助言するサービスを始め、利用者はサイトを通じて有価証券の売買などの資産運用ができるようになるということだ。日経新聞は「ベンチャーによる申請は異例」としている。
詳しくは以下のリリースをご覧ください。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000014586.html