2015.05.28 PwC「ベンチャー支援センター」を20名でスタート。3年で3倍にする計画
5月27日あらた監査法人は「ベンチャー支援センター」を設置。ベンチャー企業の支援体制を強化すると発表した。
ベンチャー支援センターは、スタートアップ段階にある企業も対象範囲に加え、CFO育成をはじめとするベンチャー企業が直面するさまざまな経営課題の解決を支援するという。さらに金融部門のファンド専門家を中心に、ベンチャー企業の投資家であるファンドやベンチャーキャピタル(以下、「ファンド等」)の支援にも注力し、ベンチャー市場の拡大に寄与するとのことだ。PwC Japanの各法人における、ベンチャー企業のビジネスおよび各業種に知見・経験を有する専門家と、金融部門のファンド専門家が、柔軟に連携して支援する。これにより多面的な支援を可能にするという。
具体的には、ベンチャー企業に対しては、成長段階に応じた事業戦略支援に加え、CFOへの総合アドバイザリーに注力。監査業務などで培った経営者視点から、CFO選定支援、CFOへの研修の提供なども含め、ベンチャー企業のCFO育成や財務管理機能強化のサポートを行うという。
また、ファンド等への支援では、ベンチャーファンドなどの組成支援や投資先に関する支援を行うという。さまざまな利害関係を調整することが必要なファンドの組成段階において、金融部門のファンド専門家が、会計・監査・税務に加え、ファンド等の投資家の視点に立ったアドバイスを提供する。
センター長にはあらた監査法人 IPOアドバイザリーグループ リーダー/ディレクターの越田 勝氏、副センター長にはあらた監査法人 第1金融監査部(銀行・証券)/パートナーの鈴木 智佳子氏が就任。「ベンチャー支援センター」は約20名からスタートし、今後3年間で、人員を3倍に増加する計画。
監査法人によるベンチャーの支援では、トーマツグループがトーマツ ベンチャーサポート株式会社として、支援しているほか、EYでもEY新日本クリエーション株式会社にてベンチャー支援を行っている模様。2014年のIPOを担当した監査法人としては、トーマツの28社が最も多く全体の36.4%を占めている。
あらた監査法人のリリースは以下をご覧ください。
http://www.pwc.com/jp/ja/assurance/news-release/2015/venture-support150527.jhtml