2023.10.27 米ベインが元ゴールドマン幹部の木下氏を採用
米ベイン・キャピタルがゴールドマン・サックス・グループで日本の不動産部門の幹部だった木下満氏を採用したことが分かった。世界的にも低金利でインバウンド需要が見込まれる日本とアジア地域で、不動産への積極投資に踏み出す。
ベインの広報担当者はブルームバーグの取材に対し、木下氏がパートナー(東京在勤)として最近入社したことを明らかにした。
ベインはプライベートエクイティー(PE、未公開株)ファンドとして、日本ではベルシステム24、すかいらーくやキオクシアホールディングスなど企業投資を中心に業務を展開してきたが、今後はホテルやオフィスなどの不動産投資を本格的に手掛けていく可能性がある。
今年1月には米ベントール・グリーンオークが大阪市にあるリーガロイヤルホテルを推定550億円で買収。また、シンガポール政府系ファンドのGICは西武ホールディングスからホテルなどの物件を1500億円で買収し、この1年で取引を完了した。
競争が激化する中、ゴールドマンで日本での不動産とオルタナティブ投資業務を統括した木下氏の手腕が試されることになる。
ベインに入社した木下氏は、ゴールドマンではアセット・マネジメント部門でマネジングディレクターを務めた。ゴールドマンは日本では2022年12月に大手総合商社の双日との合弁で、東京や大阪近郊の賃貸マンションに投資してきた実績がある。
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