2023.09.20 フロンティア・マネジメント|事業再生や、M&Aなどを得意とするコンサルティングファーム
フロンティア・マネジメントは企業経営に関わるさまざま分野の専門家によって構成された経営支援・M&Aアドバイザリー企業です。今回はM&Aアドバイザリーも行う経営コンサルティングファーム、フロンティア・マネジメントの業務内容やファームの特徴を紹介します。
フロンティア・マネジメントの事業内容
フロンティア・マネジメントはM&Aアドバイザリーを得意とする経営コンサルティングファームです。M&Aアドバイザリーとは、企業の合併(Mergers)・買収(Acquisitions)をサポートする役割のこと。フロンティア・マネジメントは、経営コンサルティング、M&Aアドバイザリー、経営執行支援、事業再生支援などの
サービスを柔軟に組み合わせ、課題解決と企業価値向上にコミットメントしており、この内、M&Aアドバイザリーと経営コンサルティング、事業の再生支援の3本柱を事業の核としています。それぞれの事業内容を紹介しましょう。
経営コンサルティング
経営コンサルティング事業では、クライアント企業の経営戦略を策定。常駐型で実行支援も行っています。具体的なサービスとしては、成長戦略、新規事業戦略、M&A戦略などの策定、新規事業の創出、周辺領域への事業拡張。事業の再成長や事業ポートフォリオの再構築、M&A戦略の実践的な成長戦略策定などが代表的なものです。
販売・生産・調達・物流機能などの業務改革(BPR)支援や、AI・IoT・FinTechなどの先進技術を活用したソリューションを提供。それらの先端技術の知見を活かして、新たな成長機会創出とビジネスモデル構築を推進しています。
経営コンサルティング事業では、豊富な経験をもつ経営の専門家が成長分野での結果にコミット。その経験を活かして成長戦略、新規事業戦略、M&A戦略などの策定を行っています。独自のリサーチと分析でメガトレンドや、産業構造の変化を予測。予測に基づいた長期ビジョンを提示して、激しく変化する経営環境の中での成長をサポートしています。
事業再生支援
事業再生事業では、再生のサポートを必要とする企業に、事業の再生計画策定から実行のための支援、金融機関との利害調整などを行っています。
事故や不祥事などの危機的状況となったときの対応を統括するプロジェクト・マネジメント・オフィス(PMO)の運営をコンサルタントが常駐してサポート。原因の究明や再発防止策のとりまとめを、健全な企業運営の観点から助言しています。
危機が発生時の社内の混乱を緩和しながら、危機に直面して顕在化する社内外のさまざまな利害関係を調整。産業アナリスト・戦略コンサルタント・投資銀行出身者・弁護士・公認会計士・税理士などで構成したチームが、専門分野を含む数多くの論点で支援しています。
金融支援スキームの実行もサポート。資本政策や提携戦略の立案・実行に関するアドバイスも行っています。具体的な再生事案として、慢性的な営業赤字で資金繰りにも困窮していた食品専門卸業者に対して行った再生支援のケースを紹介しましょう。
このケースでは、重点的な改善点の提示・返済計画を含めた金融機関と主要株主との合意形成・中期経営計画の策定を行い、20年振りの売上増収に反転させ、営業利益率を業界トップクラス水準まで再生させています。
M&Aアドバイザリー
M&Aアドバイザリー事業では、企業が行うM&Aや組織再編に際して、M&A全般に関するサポートを行っています。M&A戦略の立案、対象企業の選定やアプローチ、デュー・ディリジェンス(調査・分析)、企業の価値算定、取引条件の交渉、クロージングの手続きを支援。また近年増加しているオーナー企業の後継者問題を背景とした事業承継を目的とするM&Aのニーズにも対応しています。
フロンティア・マネジメントの強みは、国内M&Aアドバイザリーでトップ10にランクインしていること。豊富な案件の経験を活かして、M&A戦略の立案、実行の支援だけでなく、M&Aを実行した後の統合(PMI)に関する計画・戦略の策定もサポート。国内のみならず世界各国のファームと提携して、国をまたいだクロスボーダーのM&A案件にも対応しています。
フロンティア・マネジメントの会社概要
【代表者】
代表取締役 大西 正一郎氏・松岡 真宏氏
【会社公式URL】
【設立年】
2007年1月4日
【資本金】
1億6300万円
【従業員数】
363名(グループ連結)(2023年6月末日現在)
【企業理念】
クライアントの利益への貢献
企業価値の向上を図ることで、クライアントの利益に貢献します。
ステークホルダーの利益への貢献
バランスの取れたソリューションの提供により、株主・経営者・従業員・取引先・顧客・債権者等ステークホルダーの利益に貢献します。
社会への貢献
顧客企業の提供する価値(財・サービス)の向上を図ることで、社会に貢献します。
【沿革】
2007年1月
フロンティア・マネジメント株式会社(資本金85,000千円)設立
2017年6月
米国ニューヨーク州にニューヨーク支店を開設
2018年9月
東証マザーズ上場
2020年9月
東証一部上場
フロンティア・マネジメントのファーム特徴
豊富な経験と実績をもつM&Aアドバイザリーであり、経営コンサルティングや、事業再生支援などのサービスを行うフロンティア・マネジメント。続いてファームの特徴を紹介しましょう。
経営コンサルとM&Aアドバイザリーのハイブリッド
フロンティア・マネジメントが自社の特徴として挙げているのが、ワンストップ型の企業支援。コンサル支援から法務・財務DDまでをワンストップ型で提供しています。
経営コンサルティングとM&Aアドバイザリーのハイブリッドで企業をサポートしているのも特徴の一つ。経営コンサルティング事業とM&Aアドバイザリー事業、いずれかだけに特化すると、ソリューションとしての幅が失われます。結果、「必要のないM&A」や「無理な自主独立再生」を助長するリスクが生じる可能性もあります。
フロンティア・マネジメントは両事業を柔軟に組み合わせて、クライアント企業およびステークホルダーに適した経営アドバイスを実行。さまざまな案件で最初から最後まで一貫した経営サポートが可能になるとしています。
専門性の高いメンバーによるチームプレー
フロンティア・マネジメントのメンバーは、弁護士・会計士・税理士などの士業や、経営コンサルタント・産業アナリスト、投資銀行出身者や事業会社出身者などで構成されています。多様なバックグラウンドをもつ専門家人材のポートフォリオの構築で多様なソリューションを実現。経営のスペシャリスト集団として高品質な専門サービスを提供しています。
各分野の専門家が同じ会社に所属して継続的に行うチームプレーが、高品質でスピード感ある総合的な専門サービスの提供を支えています。全国をカバーする金融法人ネットワークもフロンティア・マネジメントの強みです。
ビジネスプランニング力
フロンティア・マネジメントはクライアント企業に、まずは企業価値向上のためのビジネス戦略を立案。その後、必要に応じて、クライアント企業に適したサポートを実行しています。
同社は案件の執行に際して、クライアントの企業価値の向上にコミットしてきました。創業時より強みとしてきた事業再生を行う局面では、コミットメントが弱い場合、事業の断絶に直結することもあります。
そのためコミットメントの強さを意識したプランニングを心がけてきたそうです。コミットメントに対する意識は、再生支援サービスだけでなく、フロンティア・マネジメントの提供するサービス全てに通じています。
まとめ
経営支援・M&Aアドバイザリー・事業再生支援の3本を軸として行っているフロンティア・マネジメントの事業内容とファームの特徴をご紹介しました。
経営コンサルティングとM&Aアドバイザリーを柔軟に組み合わせたハイブリッドなワンストップ型の企業支援は、士業や経営コンサルタントなど専門家人材によるチームプレーが可能なフロンティア・マネジメントならではと言えるでしょう。
「クライアントの利益への貢献」という理念のもと、企業価値の向上にコミットし続けています。