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2023.09.15 野村総合研究所、リテール証券会社向けバックオフィス・システム「THE STAR」をOracle Cloud Infrastructure で稼働開始し、金融ビジネス・プラットフォームの進化を加速

日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社野村総合研究所(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:此本 臣吾、以下 NRI)が、東京と大阪の自社データセンター内に導入した「Oracle Cloud Infrastructure (OCI) Dedicated Region」上に、同社のリテール証券会社向けバックオフィス・システム「THE STAR」のサービス基盤を構築し、稼働開始したことを発表した。
 

NRIは、金融、小売、流通など様々な業種向けに展開するミッション・クリティカルかつ大規模なビジネス・プラットフォームの運用クラウド環境として、「OCI Dedicated Region」を東京と大阪の自社データセンターに導入しNRI統制下での運用を行っている。

NRIは、「OCI Dedicated Region」上に「THE STAR」のサービス基盤を構築し、2022年11月より稼働した。証券会社の勘定系とも言われるこのシステムは、株式の発注などのあらゆる処理に即時性が求められ、システム障害による影響は株式売買などの注文・約定や決済にまで及ぶため、安定性、信頼性、堅牢性が必須である。NRIは、「Oracle Exadata Database Service」の高い性能による膨大なトランザクションの高速処理をに加え、「Oracle Data Guard」のリアルタイム・データベース複製により、データベース障害やリージョン障害への高いRTO/RPOの要求を満たし、可用性、復旧性、安定性に優れたサービス基盤を構築している。

「OCI Dedicated Region」は、オラクルのパブリック・クラウド・サービスの完全なポートフォリオを顧客のデータセンターで利用可能にするマネージド・クラウド・リージョンである。NRIは、「OCI Dedicated Region」を利用することで、NRIがこれまでSOC2やFISC等を基準に金融業界向けに整備してきた自社の高度な統制の下での管理を維持しながら、ISMAP登録により日本政府が求めるセキュリティ水準も満たした安全・安心なクラウド・サービスの提供が可能である。

NRIは、「THE STAR」サービス基盤のクラウド移行に伴い、アプリケーション改修においてOCIの「Oracle Container Engine for Kubernetes (OKE)」を活用し、コンテナ技術による金融SaaSのモダナイゼーションにも取り組んでいる。

今後NRIは、「Oracle Autonomous Database」やローコード開発の「Oracle APEX」も活用し、アプリケーション開発やデータベース構築、管理の高速化を図っていく。「OCI Dedicated Region」で利用可能なOCIのサービスを活用し、業界・社会の発展を支える金融ビジネス・プラットフォームの進化を加速していく。

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