DX（デジタルトランスフォーメーション）事例をテクノロジー視点でご紹介する「週刊DXニュース」。今回は、「DX×メタバース」や「DX×ブロックチェーン」、「DX×NFT」をキーワードに、1/30～2/12に発表されたニュースをまとめてご紹介します。DX・テクノロジーのトレンドに関心がある方は、ぜひご一読ください。

2023年2月号No.2

　　

　　

目次

・DX事例｜メタバース
　－　鳥取県が自治体初のメタバース課を設立
　－　三重県明和町がメタバースで地方創生を目指す
　－　企業向けメタバースプラットフォームにおいて現場とのコミュニケーションがより効率的に
・DX事例｜ブロックチェーン
　－　ガーナ産カカオ豆のトレーサビリティ情報と児童労働リスク情報をブロックチェーン上で紐づけする実証実験
・DX事例｜NFT
　－　賃貸手数料を安くできる会員権NFT「サクラノスマイ」が登場

　　

　　

DX事例｜メタバース

はじめに、メタバースを活用した事例を3つご紹介します。

　　

鳥取県が自治体初のメタバース課を設立

鳥取県は、県庁内における「メタバース課」の立ち上げを発表しました。さらに、日本初の自治体オリジナルAIアバター「YAKAMIHIME」を職員第一号として採用します。「YAKAMIHIME」は、音声会話や感情表現が可能なAIを搭載したアバター職員であり、コミュニケーションを取ることで学習を積むことができます。自治体のDXに向け、メタバース活用に関心が高まる事例です。

自治体初の「メタバース課」立ち上げ日本初のAIアバター職員採用も

　　

　　　

三重県明和町がメタバースで地方創生を目指す

アバターを活用した事業開発などを行なうAVITAが、三重県明和町とアバターやメタバースを活用するための連携を行います。持続可能なまちづくりを目的とし、地域住民がアバターやメタバースを体験するなど、明和町のメタバース開発を推進します。アバターを通じて特産品を販売するなど、メタバースがより身近な存在となる事例なのではないでしょうか。

三重県明和町とAVITA、アバターやメタバースで地方創生を推進 

　　　

　　　

企業向けメタバースプラットフォームにおいて現場とのコミュニケーションがより効率的に

大和ハウスグループの南国アールスタジオは、企業向けメタバースプラットフォーム「WHITEROOM」において、現場での作業を効率化する新機能を実装しました。これまで3DデータをVRゴーグルなどに映し出すためには、パソコンから専用システムにデータをアップロードし、VR／ARデバイスに取り込む必要がありましたが、新機能によってパソコンとVR／ARデバイスをリアルタイムで共有することが可能となりました。オフィスと作業現場のより円滑なコミュニケーションが期待されます。

企業向けメタバースプラットフォーム「WHITEROOM」に現場作業を効率化する新機能を追加・提供開始

　　　

　　

DX事例｜ブロックチェーン

次にDX×ブロックチェーン事例に関して、注目のニュースをご紹介します。

　　

ガーナ産カカオ豆のトレーサビリティ情報と児童労働リスク情報をブロックチェーン上で紐づけする実証実験

ロッテは、ブロックチェーンを用いてガーナ産カカオ豆のトレーサビリティと児童労働リスク情報に関する実証実験を開始します。カカオ豆のサプライチェーンは電子化が進んでおらず、詳細なトレーサビリティ情報を得ることは難しいとされています。本実証実験により、調達するカカオ豆のサプライチェーン上の児童労働リスクの可視化が期待されます。サプライチェーン上の人権尊重やブロックチェーン活用に関心のある方は、是非ご一読ください。

ブロックチェーンを用いたガーナ産カカオ豆サプライチェーンのトレーサビリティと児童労働リスク情報に関する実証実験を開始

　　　

　　　

DX事例｜NFT

最後に、NFTに関する最新の事例のご紹介です。

　　　

賃貸手数料を安くできる会員権NFT「サクラノスマイ」が登場

LINEの暗号資産事業などに取り組むLINE Xenesisは、NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」において賃貸会員権NFT「サクラノスマイ」を販売開始しました。サクラノスマイは、保有者が取り扱い店舗で本NFTを提示することで、該当物件の仲介手数料が0.5ヶ月分とすることができます。さらに使用後は「LINE NFT」のマーケットプレイスにおいて、二次流通することも可能となります。会員権の新たな形として、今後NFTが普及するのか注目です。

NFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」、賃貸会員権NFT「サクラノスマイ」を販売決定

　　　

　　

まとめ

今回は、DX・テクノロジー事例について、「DX×メタバース」、「DX×ブロックチェーン」、「DX×NFT」に関するニュース（1/30～2/12）をご紹介しました。DXの取り組みは今後ますます加速していくことが予想されます。こちらのコーナーを通して、今後も皆様にいち早く情報をお届けできればと思います。