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2022.11.10 A.T. カーニー|外資系グローバルファームの企業特徴

A.T.カーニー

A.T. カーニー(グローバルブランド名:KEARNEY)は、1926年に米国シカゴに設立された世界有数の経営コンサルティングファームです。世界41の国と地域、63の拠点に約4,200名のスタッフとグローバルネットワークを持つA.T. カーニー。本記事では、日本オフィスの活動を中心に事業内容や企業概要、ファームの特徴をご紹介します。 

  

  

A.T. カーニーの事業内容

グローバルファームであるA.T. カーニーの各国オフィスでは、クライアント企業の経営陣や従業員にサービスを提供する個々のコンサルタントが、クライアント企業にとっての「Trusted Advisor(信頼される相談相手)であり続けること」を追求しています。 

1972年に開設された日本オフィスも理念は同じであり、クライアント企業との事業創造や変革、日本の社会課題の解決を通じて、「日本を変える、世界が変わる」の実現に取り組んでいます。日本オフィスの事業内容は次のようなものです。 

  

コンサルティング領域

日本では金融、ハイテク、通信、メディア&テクノロジー、自動車・モビリティ、消費財・小売、ヘルスケア、化学、公共部門などの幅広い分野でコンサルティングを行っています。 

それぞれの分野において、経営・事業戦略から営業・業務改革、サプライチェーン・コスト削減、ITまで、多彩なプラクティスでクライアントをサポートしており、単発案件だけでなく、中長期のコンサルティングも行なっています。 

  

主要顧客

A.T. カーニーは、主要産業の大手企業や政府系機関を主要な顧客としています。こうした背景には、日本の産業・企業の世界的なプレゼンスを高めたいという想いがあるからといえます。 

また、日本代表の関灘 茂氏は「2050年までに、世界中の経営のロールモデルとなる日本を代表する大企業20社、世界に新たな価値を創造する日本発ベンチャー企業200社を生み出す」というコミットメントを打ち出しており、大手企業に限らずベンチャー企業支援にも力を入れています。 

  

プロジェクトテーマ

A.T. カーニーは経営アドバイザーとして「顧客企業の根本課題」、さらには「産業全体・社会の課題」にアプローチしています。A.T. カーニーのHPによると、プロジェクト・テーマには以下のようなものが挙げられます。 

  

新産業や新事業の創造

●新産業創造に向けた政策提言 
●戦略M&Aによる新事業の創造 
●新ビジネスモデル・オペレーションモデルのリデザインによる新事業の創造 
●バリューチェーン・エコシステム再構築による新事業の創造 

  

創造と変革のリーダーの輩出

●顧客企業別の創造と変革のリーダー輩出プログラムの策定と実行支援 
●経営ビジョン、経営戦略、中長期経営計画の策定プロセスを通じた創造と変革のリーダーへの伴走 

  

既存事業の構造改革・革新

●事業・カテゴリー・ブランドのポートフォリオ改革 
●事業・組織横断/バリューチェーンのEnd to Endでの業務プロセス改革 
●R&D・マーケティング・営業・サプライチェーンの各機能の革新 
●自己革新・自己強化ループの構築 

※出典:
https://www.jp.kearney.com/documents/1457875/45945852/RTG_brochure_Oct2020.pdf/34e111bc-19c0-094a-50d1-ff35465cd92a?t=1602142618000

  

コンサルティング事例

A.T. カーニーは経営アドバイザーとして「顧客企業の根本課題」、さらには「産業全体・社会の課題」にアプローチしています。A.T. カーニーのHPによると、プロジェクト・テーマには以下のようなものが挙げられます。 

A.T. カーニーは、宇宙関連事業やまちづくりのような企業単体では足踏みしてしまうような大規模なテーマや国全体の経済成長戦略への提言活動にも積極的です。A.T. カーニーが支援したプロジェクトには官民問わず、次のようなものがあります。 

●大手通信業者の営業・マーケティング戦略の構築・実行支援 
●放送局の編成戦略・タイムテーブル改革案の策定支援 
●電子部材メーカーの中国環境関連事業への参入支援 
●エレクトロニクスメーカーの買収後の統合支援 
●消費財メーカーの事業・製品ポートフォリオ再構築、企画・開発体制の強化 
●総合エネルギー事業者の戦略プランニング・リスク管理体制の構築 
●経済産業省・産業技術調査事業「医療の産業化・イノベーション促進調査」支援
●プエルトリコ「2025国家ビジョン」策定支援 
●サンパウロ東地区の経済発展戦略立案と10年間のアクションプラン策定 
●上海経済発展地区の海外投資促進策の立案とアクションプラン策定 
●米国連邦政府関係機関「エネルギー戦略」策定支援 

  

  

A.T. カーニーの会社概要

【代表者】 
日本代表 関灘 茂氏 

【会社公式URL】 
https://www.jp.kearney.com/

【設立年】 
1926年 米国シカゴ   
1972年 東京オフィス開設 

【資本金】 
非公開 

【売上高】 
非公開 

【従業員数】 
3,600名以上(グローバル) 
約200名(日本オフィス) 

【企業理念】 
The most admired firm(最も評価され信頼されるコンサルティングファーム) 

【沿革】 
1926年  
アンドリュー・カーニーがシカゴにオフィスを設立 
1964年  
デュッセルドルフ・オフィスを開設。ヨーロッパに進出 
1972年  
アジアでの最初の拠点として東京に日本オフィスを開設 
1985年  
世界銀行のプロジェクトなど、中国でのコンサルティングを開始 
1994年  
中南米(ラテンアメリカ)にオフィスを開設 
1999年
南アフリカ共和国にオフィスを開設し、世界5大陸に拠点を拡大する 

  

  

A.T. カーニーのファーム特徴

A.T. カーニーが自らの特徴としてあげているのは「高度な専門性」、「目に見える成果の実現」、「顧客企業との密接な協働作業」の3つです。ここではA.T. カーニーの日本オフィスの特徴を掘り下げてみましょう。 

  

世界有数のグローバルファームならではの強み

A.T. カーニーは世界41の国と地域、63の拠点に約4,200名のスタッフとグローバルネットワークをもつグローバルファームです。各国のオフィスは独立したものでなく、互いに刺激し合い、イノベーションのスピードを高めています。 

例えば、日本で「クライアントがある課題を抱えているが、似たようなケースはあるか」と投げると、世界のオフィスからすぐにレスポンスがあり、コミュニケーションが始まる。そうして世界的に知見を共有できるのが、A.T. カーニーのグローバルネットワークの特徴です。 

また、それぞれの国を代表するような有名企業のコンサルティング業務に従事しているコンサルタント同士が、交流・協働する機会に恵まれているのもA.T. カーニーならではといえます。世界各地で行われている「コホート別のグローバルトレーニング」や、各国オフィスのパートナーが集まる「グローバルパートナーミーティング」、「リージョナルミーティング」など、各国のコンサルタントが交流できる体制が構築されています。 

  

組織文化

A.T. カーニーでは、「自立」と「自律」を兼ね備えたプロフェッショナルリズムが求められます。また、頑張り続ける気概を見せ続ければ、周りがしっかりサポートしてくれる「Progress or Outの文化」があり、個人のキャリアやパーソナルなことを話し合う会を設けるなど、社員同士が尊重し合う風土づくりも行なっています。 

組織文化について詳しく知りたい方は、以下のインタビュー記事もご覧ください。 

A.T. カーニーが新卒採用にかける想い|大学生による採用担当者インタビュー 

  

日本経済成長に向けての取り組み 

日本の産業や日本経済に対して強い問題意識を持ち、日本企業・日本経済への貢献に取り組んでいるのも日本のA.T. カーニーの特徴です。日本企業の「グローバル成長戦略」支援を得意とし、主にアジア市場へ進出する企業に対して、戦略策定からM&Aを含む現地でのオペレーションまでを一貫してサポートしています。 

国全体の経済成長戦略にも積極的で、経済産業省が出した「産業構造ビジョン2010」にも協力した実績をもち、電力・鉄道・水などのインフラ輸出戦略を支援。「クール・ジャパン戦略」でも日本の食・ファッション・アニメやマンガなどのソフトパワーを、世界に発信するための戦略を官民連携で推進しました。

   

さまざまなメディアでの情報発信

A.T. カーニーでは、コンサルタントが各種メディアで情報を発信したり、官民の有識者委員会にメンバーとして参画したりするなど、政策提言やイノベーションの働きかけを積極的に行っています。発信しているテーマも多岐に渡り、主なテーマとしては次のようなものがあります。 

●東京の未来ビジョン:NEXTOKYO 
●デザイン経営 
●ナイトタイムエコノミー 
●都心型イノベーションセンター設立 
●宇宙ビジネス振興および宇宙産業の発展・拡大 
●革新的な科学技術イノベーション 
●ヘルスケア領域の未来イノベーション 
●再生医療商用化に向けたロードマップ 
●電波政策ビジョン 
●電力自由化・低炭素化・デジタル化 

在籍コンサルタントによる著書も数多く出版され、ベストセラーとなった書籍も少なくありません。これらの取り組みは、A.T. カーニーのコンサルタントとして、日本社会の可能性を解き放つための活動と位置付けられています。 

  

  

まとめ

本記事では、41の国と地域、63の拠点を抱える世界有数のグローバルファームであるA.T. カーニーの事業内容やファームの特徴をご紹介しました。大手企業や政府系機関を中心顧客に幅広い分野・テーマでコンサルティングを行うA.T. カーニー。グローバルファームならではのネットワークを活かしながら、企業の根本課題や産業全体・社会課題に取り組んでいます。世界中の経営のロールモデルとなる日本を代表する大企業や、世界に新たな価値を創造する日本発ベンチャー企業を生み出すことにコミットする方針を打ち出しており、今後の取り組みにも期待が高まります。 

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