2021.11.08 【調査レポート】2021年グローバル都市ランキングトップはニューヨーク。東京は9年連続4位-A.T.カーニー
10月29日、A.T.カーニーは、都市の競争力や影響力、将来の有望性を評価してランク付けする「グローバル都市調査」の結果を発表した。今回の発表されたプレスリリースは、2021年10月25日(現地時間)に米国で配信された英語版の抄訳である。本調査は、都市の現在のパフォーマンスを評価する「グローバル都市指標」と将来の有望性を分析する「グローバル都市展望」の2つで構成される。
・グローバル都市指標…全世界156都市を「ビジネス活動」「人的資源」「情報流通」「文化的経験」「政治的関与」の5つの観点から29の評価基準をもとに総合的にランキング付けしたもの。
・グローバル都市展望…全世界156都市を「個人のウェルビーイング」「経済」「イノベーション」「ガバナンス」の4つの観点にまたがる13の主要な評価基準の変動率をもとに、将来の有望性を評価したもの。 「グローバル都市指標」および「グローバル都市展望」に関するランキングの上位にランクインした都市は、以下の通りである。
今回「グローバル都市指標」において、東京は9年連続で4位であった。特に東京は、高等教育を受けた住民の数が多く、「人的資源」と「文化的経験」の評価が高かった。上位4都市(ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京)は2017年以降5年連続で同じ顔触れとなっている。また、5位のロサンゼルスは、人的資源」が評価され、初のトップ5入りを果たした。
「グローバル都市展望」において、東京は昨年から順位を3つ落とし、7位という結果であった。ロンドンは3年連続で首位となっており、パリ、ミュンヘン、アブダビがそれぞれ順位を3つ上げ、2位、3位、4位と続いた。今回、ヨーロッパの各都市が北米の各都市より評価されたが、トップ10を占める顔ぶれに大きな変化はなかった。
調査報告書全文(英語)はこちら