2021.01.26 MRI、創業50周年記念研究レポート「『100億人・100歳時代』の豊かで持続可能な社会の実現」を発表
1月21日、株式会社三菱総合研究所(以下、MRI)は、2020年9月に創業50周年を迎え、研究レポート「『100億人・100歳時代』の豊かで持続可能な社会の実現」を公表した。本レポートは、次の50年を展望した「目指す未来社会」の姿とその実現策を明らかにする研究について示されている。
▪第1章 100億人・100歳時代の豊かさと持続性:
今後50年で、世界の人口は100億人に達し、先進国を中心に100歳を超す人口の割合が高まる。その中で、気候変動や資源の枯渇、格差や分断などの課題解決、さらに100億人が豊かさを実感できる社会の構想が求められる。そのために、資源の濫用を伴う「量的な成長」から「一人ひとりのウェルビーイング」へのシフトが重要視され、「豊かさ」と「持続化可能性」の両立する社会の構築が求められる。
▪第2章 未来社会実現の2つのキーファクター:
「豊かさ」と「持続可能性」の両立する社会の構築のために、次の2つのキーファクターが存在する。人間の能力や可能性を拡張する革新技術による変革「3X(DX;デジタルトランスフォーメーション・CX;コミュニケーショントランスフォーメーション・BX;バイオトランスフォーメーション)」の活用と、一人ひとりの個の力を強調させ新たな価値を生む未来のコミュニティ「共領域」の構築である。
▪第3章 日本が先駆ける「目指す未来社会」の実現:
日本が「少子化」や「高齢化」の課題解決先進国となると同時に「目指す未来社会」を実現する先駆けとなることが求められる。「3X」と「共領域」の活用で、いかに人々のウェルビーイングを高めるか、持続可能性を実現できるか、個人の自己実現と社会全体の利益を調和させるかが重要なカギとなる。
▪第4章 日本が目指す未来の「豊かさ」:
日本は従来の大量生産・大量消費が前提の物資的な「豊かさ」ではなく、環境や資源の持続性と両立しうる「豊かさ」を目指す必要がある。健康・つながり・自己実現の3つの目標の達成を通じ、「一人ひとりのウェルビーイング」を実現することが未来社会での新たな「豊かさ」である。
▪第5章 日本が目指す未来の「持続性」:
日本が未来社会で追及すべき持続可能性は、安全安心と地球の持続可能性という2つの目標の達成である。災害などの現実空間のみならず、情報セキュリティなどの仮想空間におけるリスクにも対応することが安全安心の達成に繋がる。また、生活環境や地球環境などの課題に「地球1個分」の資源での対応が求められ、地球の持続可能性の達成が求められる。
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