2022.11.21 クニエ|事業内容や企業概要、ファームの特徴を解説
クニエは2009 年、NTTデータビジネスコンサルティングと、ザカティーコンサルティング株式会社の合併で誕生した総合コンサルティングファームです。ザガティーコンサルティングは世界4大会計事務所の一つ、EYの流れをくむファーム。今回はクニエの事業内容と企業の概要、ファームの特徴をご紹介します。
目次
・クニエの事業内容
‐ 幅広い分野の最上流に特化したビジネスコンサル事業
‐ 全体の約65%がグローバル案件
‐ 地方創生など地域再生にも強い
・クニエのファーム特徴
‐ 少数精鋭で戦略構築から改革実現までを支援
‐ 日本社会に貢献するコンサルティングが使命
・まとめ
クニエの事業内容
まずはクニエの事業内容について見ていきましょう。
幅広い分野の最上流に特化したビジネスコンサル事業
クニエがコンサルティングを行う事業領域は幅広く、日本の成長の礎となってきた製造業のビジネス基盤構築をベースに、「消費財」「小売り・流通」から「通信・メディア」「ヘルスケア」「公共サービス」などの分野まで手がけています。
提供しているサービスも「経営戦略・事業戦略」の構築から、「ファイナンシャルマネジメント」「イノベーションアクセラレーター」「マーケティング戦略」「デジタルマーケティング」「デジタルトランスフォーメーション」「サービスデザインマネジメント」「生産・ロジスティクス・調達購買の改革」まで幅広く提供。ソリューションの構築から改革実行、現場への定着までをサポートしています。
特徴的なのは、最上流のビジネスコンサルに特化していること。例えば、ITシステムのプロジェクトでは、グループ会社のNTTデータやグループ会社が開発・保守をカバー。クニエは戦略構築や定着化支援などのコンサルティングに専念します。クニエが行うのはITコンサルティングでなく、あくまでビジネスコンサルティングです。
全体の約65%がグローバル案件
全体の約65%がグローバル案件であることもクニエの特徴です。クライアントの多くが日本発で海外進出を行なっている企業。特にアジアに進出する日本企業を支援しており、中国・タイ・インドネシアなどの拠点を強化しています。現地法人に任せるのではなく、コンサルタントが日本から海外に赴いて現地で折衝・調査・戦略浸透などを提供。日本企業の海外での事業をサポートすると共に、アジアの新興国の発展にも寄与しています。
クニエの強みとしては、NTTデータグループのグローバルネットワーク(53の国と地域、214都市)と連携していることもあげられます。世界のNTTデータグループのコンサルティング部門と連携し、アジアにとどまらず、北米・欧州・アフリカまで活躍の場を広げています。
地方創生など地域再生にも強い
クニエはグローバル展開だけでなく、日本の地方再生も重視しています。少子高齢化や既存産業の衰退など、地域を取り巻く環境が厳しさを増す中、クニエは地域の活力を維持・発展させていくための取り組みを推進しています。利益だけを目的としたコンサルティング活動ではなく、地方のために地域の人々と一緒に汗をかく地道な活動を重視しています。
地方再生のために、クニエは日本最大級の地方創生専用コンサルティングチームを組織。人口ビジョン・産業ビジョン・スマートコミュニティなどを専門とするコンサルタントが、全国のさまざまな都市や地域の課題やニーズに対するコンサルティングを行っています。
具体的には、各地域の観光に関わる課題解決による地域活性化や、農業や企業・都市の再生などがテーマになります。
農業問題では、さまざまな企業・農業界・公共セクター・理化学研究所・産業技術総合研究所や大学などの研究機関と共同で課題の解決策を探求しており、NTTグループ企業のAIやIoTなどの技術資源も活用しながら日本農業の再生・発展に寄与しています。
クニエの会社概要
続いて、クニエの会社概要について整理してみます。
【代表者】
代表取締役社長 土橋 謙氏
【会社公式URL】
【設立年】
2009年 7月 1日
【資本金】
9,500万円
【売上高】
非公開
【従業員数】
900名
【企業理念】
Quality Unites Enthusiasms 「品質」と「熱意」の「融合」
【沿革】
1997年 2月
日本アーンスト&ヤングコンサルティング株式会社(後の日本キャップジェミニ、ザカティーコンサルティング)設立
2004年 7月
株式会社NTTデータシステムデザイン(後のNTTデータビジネスコンサルティング)設立
2009年 7月
ザカティーコンサルティング株式会社と株式会社NTTデータビジネスコンサルティングの戦略的合併により、株式会社クニエ設立
クニエのファーム特徴
NTTデータグループでコンサルティングを手掛けるクニエは、世界有数のグローバルファームの流れをくみながら、日本の企業や社会への貢献を目指すコンサルティング会社です。ここではクニエの特徴をご紹介しましょう。
少数精鋭で戦略構築から改革実現までを支援
クニエのコンサルティングの特長は、少数精鋭で戦略の構築から改革の実現・定着までクライアントと一体となって取り組むスタイルです。さまざまな分野のインダストリーチームと、さまざまなサービスを提供するソリューションのチームが交流しやすい環境にあり、高い専門性を備えた少数精鋭チームが、付加価値の高いコンサルティングを提供しています。
日本社会に貢献するコンサルティングが使命
「日本の企業と社会の発展に寄与する」。クニエはその思いで創立されました。そのため短期的利益のみを追い求めるコンサルティングではなく、クライアントの企業価値の最大化にどれだけ貢献できるかを追求しています。
クニエのバックボーンはNTTグループであり、長期にわたって日本のインフラと国民の暮らしを支えてきたNTTの「日本の発展に貢献する」気概は、クニエの価値観にも深く刻まれています。
また、日本に新規事業を誕生させ、社会を活性化するための試みとして、2021年6月に「新規ビジネス創出研修サービス」をスタートさせました。
「新規ビジネス創出研修サービス」の内容は、新規ビジネスの企画立案ができる人材を育成するための研修サービスを提供するものです。新規事業のプランニングからビジネスの立ち上げや、推進する力を身に付けられるよう、デジタルトランスフォーメーションに取り組む際に使われているフレームワークや、アイデアの発想法など、より実践的なノウハウを提供するといいます。
まとめ
今回は、NTTデータビジネスコンサルティングと、ザカティーコンサルティング株式会社の合併で誕生した総合コンサルティングファームであるクニエについてご紹介しました。
ビジネスコンサルティングに特化しながらも、NTTデータグループのグローバルネットワークを活かし、日本以外にもアジア・北米・欧州・アフリカまで活躍の場を広げています。
近年は新規ビジネス創出研修サービスを推進するなど、新たな取り組みも進めており、今後の展開に期待していきたいと思います。