2022.05.31 DXテクノロジー事例|週刊DXニュース(2022年5月号No.4)
DX(デジタルトランスフォーメーション)事例をテクノロジー視点でご紹介する「週刊DXニュース」。今回は、「DX×AI」や「DX×ブロックチェーン」、「DX×メタバース」をキーワードに、5/17~5/23に発表されたニュースをまとめてご紹介します。DX・テクノロジーのトレンドに関心がある方は、ぜひご一読ください。
2022年5月号No.4
目次
・DX事例|AI
- AIカメラによる人流・交通流分析で安心・安全なまちづくりへ
- 錆を97.5%の精度で検出する画像認識によって社会インフラの安全性向上へ
- CTCとSHIFTが協業。Webサイト訪問客の導線をAIで分析しUX向上を目指す
・DX事例|ブロックチェーン
- 製薬メーカーから薬局まで、サプライチェーン上の医薬品を追跡可能なシステムを開発
・DX事例|メタバース
- 新型軽電気自動車「日産サクラ」、メタバース空間で試乗が可能に
DX事例|AI
DX×AI事例に関して、5/17~5/23に発表されたニュースを3点ご紹介します。
AIカメラによる人流・交通流分析で安心・安全なまちづくりへ
NECが、AIカメラの映像から交通流や人流を分析する実証実験を杉並区と共同で行うことを発表しました。行政とDXの組み合わせに取り組む自治体も増えてきており、新たなまちづくりとして期待が高まります。スマートシティや行政×DXに関心のある方は、ぜひご一読ください。
NEC、杉並区の安全・安心なまちづくりに向けてAI技術を活用し交通流・人流を分析する実証実験を実施
錆を97.5%の精度で検出する画像認識によって社会インフラの安全性向上へ
NTTが画像認識AIを活用し、社会インフラ設備に発生した錆を高精度で検出することに成功しました。老朽化などをはじめとする社会インフラの課題について、人的コストを抑え、迅速に対応できるソリューションとして注目されるのではないでしょうか。インフラ設備など、社会になくてはならないものの課題をテクノロジーで解決する事例です。
画像認識AIを用いて社会インフラ設備の錆を高精度に検出~さまざまな設備の一括点検により稼働削減をめざす~
CTCとSHIFTが協業。Webサイト訪問客の導線をAIで分析しUX向上を目指す
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)とSHIFTが協業を発表しました。本協業では、Webサイトを訪問する顧客の導線をAIで分析し、ユーザーエクスペリエンス向上をめざす業務特化型プロセスマイニングソリューションを提供します。企業の顧客接点としてWebサイトは今や欠かせない媒体となっています。最適な運用をしていくためにも、Webサイト運営に携わる方にチェックしていただきたい記事です。
プロセスマイニングを活用して顧客体験価値を向上する「Celonis for Web-UX」を提供開始
DX事例|ブロックチェーン
ここからは、ブロックチェーンを活用した事例をご紹介します。
製薬メーカーから薬局まで、サプライチェーン上の医薬品を追跡可能なシステムを開発
朝日印刷、サトーヘルスケア、大成化工、藤森工業、マイクロ・テクニカ、UACJ、UACJ製箔の7社は、RFIDタグによって製薬メーカーから薬局まで、医薬品を追跡可能なデモシステムを構築したことを発表しました。小売などでよく見かけるトレーサビリティですが、今後、医薬品における患者も含めた追跡を可能にすることで、入出荷作業や偽造品チェックなどの効率化を図ります。ブロックチェーンによるトレーサビリティとして、興味深い事例です。
RFIDでサプライチェーンをまたぐ医薬品トレーサビリティを確保するデモシステムを構築
DX事例|メタバース
最後に、メタバースに関する最新の事例のご紹介です。
新型軽電気自動車「日産サクラ」、メタバース空間で試乗が可能に
日産自動車が新たに発表した、軽電気自動車「日産サクラ」。メタバース上での取り組みに注力している日産は、「日産サクラ」を最も早く試乗できるメタバース空間「NISSAN SAKURA Driving Island」を一般公開しました。メタバースによって、リアルで行われていたものがバーチャルに置き換えられる例として、非常にトレンドとなっているテーマです。
日産自動車、メタバース上で新型軽電気自動車「日産サクラ」をお披露目
まとめ
今回は、DX・テクノロジー事例について、「DX×AI」、「DX×ブロックチェーン」、「DX×メタバース」に関するニュース(5/17~5/23)をご紹介しました。DXの取り組みは今後ますます加速していくことが予想されます。こちらのコーナーを通して、今後も皆様にいち早く情報をお届けできればと思います。