2021.01.28 BCGが予測、2022年までのリテールバンキング業界におけるコロナからの最も迅速な回復シナリオでも以前の水準に戻らず
1月26日、ボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は、「Global Retail Banking 2021: The Front-to-Back Digital Retail Bank」を発表した。BCGはリテールバンキング業界について、2015年よりレポートを発表している。
本レポートによると、2019年のリテールバンキング業界の市場規模はおよそ2.25兆ドルと推計された。また本レポートによると、新型コロナウイルス危機からの回復の軌道について、異なるGDP予測にもとづき3つのシナリオを策定し、シナリオごとに今後の市場規模を予測した。また、最も迅速に回復するシナリオでも2022年まではコロナ以前の水準に戻らないことが見込まれる。
コロナの影響を受け、消費者の利用チャネルは支店からデジタルチャネルへと変化した。昨年5~6月に行った調査によると、主要16市場の消費者の平均13%がコロナ禍で初めてオンラインバンキングを利用し、12%が初めてモバイルバンキングを利用した。
本レポートによると、多くの消費者がデジタル化を求める中、銀行はコスト構造の見直し、主要なバリューストリームの包括的なデジタル化の加速が必要とされる。また、銀行が収益やコスト、管理の課題に完全な形で対応するために、フロントオフィスからバックオフィスまで一貫したバリューストリームに基づき、新たな組織能力と働き方を中心に構築されたオペレーションモデルが求められる。
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