2019.07.26 デロイト、人事・組織の10大トレンドを発表:2019年版『グローバル・ヒューマン・キャピタル・トレンド』
7月30日、デロイト トーマツ グループは、人事部門・人材活用の課題とトレンドをまとめた2019年版『グローバル・ヒューマン・キャピタル・トレンド』を発表した。今年で7回目となる調査で、世界119か国の約10,000人の人事部門責任者および管理職等へのアンケートとインタビューを基にしている。
デロイトは調査結果を踏まえ、企業が準備すべき10の人事・組織トレンドを以下のように解説している。
【企業が準備すべき10の人事・組織トレンド】
1.代替的労働力
契約社員、フリーランス、ギグ・ワーカーを戦略的に使いこなす
2.ジョブからスーパージョブへ
テクノロジーによる業務の自動化・拡張で、人間の仕事は非定型でヒューマン・スキルがより求められるようになる
3.21世紀のリーダーシップ
新しいリーダーシップに望みをかけながら、いまだに伝統的なリーダーシップモデルや考え方を推進している
4.エンプロイー・エクスペリエンスからヒューマン・エクスペリエンスへ
従業員の職務適性、職務デザイン、仕事の意義を考えることが重要な時代に
5.組織のパフォーマンス
階層型組織から機能横断チーム型組織への移行
6.報酬
様々なタイプの従業員や社会からの期待に対し、報酬制度の見直しが肝要
7.人材へのアクセス
採用のために継続的に「人材にアクセス」する必要性が高まる
8.生活・生涯を通じた学習
リーディングカンパニーでは従業員に対し、パーソナライズされた学習機会の提供が始まっている
9.タレント・モビリティ
採用難の中での成長促進に向け、内部人材をより効果的に活用することが必要
10.HRクラウド
人事領域のクラウドプラットフォーム導入は成功したものの、人事改革アクションには至っていない
調査結果によると今年は、企業が環境やステークホルダーのネットワークを尊重・支援する使命を成長と利益の向上に結びつける「ソーシャルエンタープライズ」への転換を押し進める動きが急速に強まっているという。
調査詳細はこちら
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/human-capital/articles/hcm/global-hc-trends.html