2015.09.03 デロイト「サイバー インテリジェンス サービス」提供開始。2020年には専門家30名に拡張
9月2日、デロイト トーマツ リスクサービス株式会社は、24時間365日のセキュリティ脅威分析サービスとして、2015年9月28日にサイバー インテリジェンス サービスの提供を開始すると発表した。2020年までにサイバー インテリジェンス サービスを提供可能な専門家を30名以上に拡充する予定とのこと。
スレットインテリジェンス・アナリティックスとスレット・セキュリティモニタリングの2つのサービス
デロイト サイバー インテリジェンス サービスは、1.デロイト各国のプロフェッショナルが収集した情報を分析し、クライアントに有益な情報として提供するスレットインテリジェンス・アナリティクスと、2.クライアントのネットワーク、システムの各種ログ情報を分析し、脅威を検出・対策を提言するスレット・セキュリティモニタリングの2つの独立したサービスから構成されている。
世界のデロイトのサイバー インテリジェンス センター(CIC:Cyber Intelligence Center)のインテリジェンスを活用し、クライアントのサイバー脅威に対応するということだ。CICは各地域特有のサイバー空間の脅威情報を収集・分析し、対策に必要なインテリジェンスを提供する組織。すでに稼動中のアメリカ、カナダ、スペイン、インド等に加え、準備・計画中を含めると20都市以上にあるとのこと。各国CICとのシームレスな連携により、グローバルにビジネス展開されているクライアントをサポートする。詳しくは以下のリリースをご覧頂きたい。
http://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/about-deloitte/articles/news-releases/nr20150902.html
コンサルティング業界各社ではセキュリティに対してサービスを強化する動きが広がっている。
今年8月12日、KPMGコンサルティング株式会社および株式会社KPMG FASは、電力・ガス・石油等のエネルギー産業や、鉄道・航空サービス等の交通インフラ産業等、重要インフラ産業における産業用制御システムを対象としたサイバー攻撃への対応を支援するアドバイザリーサービスの提供の開始を発表した。KPMG、インフラ産業向けサイバーセキュリティアドバイザリーサービスを開始を発表していた。
https://pod.jp/consulnews/2015/08/13/kpmg_security_advisory_service/
また、今年6月4日、プライスウォーターハウスクーパース株式会社は、クライアント企業の「レジリエントセキュリティ」を実現する新サービスの提供開始を発表している。2015年中に本格的な研究施設の設置やサービス部門の法人化も視野に入れているとのこと。今後3年50人体制に拡充し、年間10億円の売り上げを見込むと発表。
https://pod.jp/consulnews/2015/06/07/pwc_resilient_sequrity/
8月20日にはシグマクシスがサイバーセキュリティソリューションを提供する米Easy Solutions社と包括的提携契約を結び、同社が手掛ける各種ソリューションの日本における販売を行うと共に、金融機関における顧客預金の不正引き出しを防御する不正行動検知の領域において、共同サービスの提供を開始したと発表した。
https://www.sigmaxyz.com/news/2015/0820/
セキュリティーに関し、大手企業が課題ととらえる動きが、以前より広がっているということだろう。