2017.09.11 ユニファ土岐泰之氏(ローランドベルガー出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
土岐泰之氏のプロフィール
住友商事、ローランドベルガー、デロイトトーマツコンサルティングを経て自らの育児経験を基に起業
ユニファ土岐泰之氏
ユニファ株式会社の土岐泰之氏。1980年福岡県生まれ。九州大学を卒業後、住友商事ではベンチャー投資部門でIT企業などの事業投資開発を行ってきた。ローランドベルガーでは、戦略や企業再生を担当。デロイトトーマツコンサルティングでは戦略策定や会計などを手掛けてきた。
ユニファを起業するきっかけは、プライベートの苦労にある。夫婦共働きで2児を育てており、しかも夫人の勤務先所在地(愛知県)の関係で一緒に住むことができない時期もあった。そうした自身の経験も活かして、より家族がコミュニケーションを促進できるサービスを展開していこうと考えた。
ユニファのサービス
家族の絆をより深めるとともに保育の現場負担もITで解決へ
「家族×テクノロジー」で世界中の家族コミュニケーションを豊かにするというビジョン実現のため立ち上げられた。ユニファ(Unifa)の社名の由来は「Unify(一つにする)+Family(家族)」。園内見守りロボット「MEEBO(みーぼ)」、習い事教室向けインターネット写真販売サービス「るくみー」などのサービスを提供している。
「みーぼ」は「世界初の園児見守りロボット」として、保育園・幼稚園等で子供たちと一緒に過ごすロボット。園児の命を守る(検温など)、様子を記録(自動写真撮影など)、一緒に遊ぶ(ダンスなど)といった機能がある。
「るくみー」は保育園・幼稚園等専用のインターネット写真販売システム。子供の写真を閲覧、集金、集計、プリント、配送まですべて自動化できるため、撮影する園の職員も購入する保護者も手間が大幅に削減できるのが特徴。1500以上の施設で導入されている。
「みーぼ」「るくみー」は、人手不足に悩む保育園・幼稚園の現場で、現場の負担軽減にもなるという理由で受け入れられている。
ユニファ公式WEBサイト
ユニファの今後の展望
2017年スタートアップWを獲得杯で優勝し賞金1億円
ユニファは2015年10月にベンチャーキャピタルのジャフコから資金調達するなど、これまでにSMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタルなどと合わせて約3億円を調達している。
2017年3月、世界最大級のベンチャーコンテスト「STARTUP WORLD CUP 2017(スタートアップワールドカップ)」に日本代表として出場し見事に優勝し、賞金1億円を獲得した。土岐氏はこの結果に自信を深めた様子。賞金1億円の使い道について「世界進出のための開発費やパートナー企業との契約金、プロモーションに使う」と語っている。
出典一覧
・ユニファ公式WEBサイトhttp://unifa-e.com/
・リクナビネクストジャーナルhttp://next.rikunabi.com/journal/entry/20160328_1
・STARTUP WORLD CUPhttp://www.startupworldcup.io/home-1
・IT prohttp://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/041301140/