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2016.04.25 シンプレクス金子英樹氏(アクセンチュア出身)

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コンサルティングファームからの起業家
コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
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金子英樹氏のプロフィール

コンサルと証券会社を経験。システム及び金融の知見を基に起業

シンプレクス代表取締役社長の金子英樹氏は、1987年に一橋大法学部を卒業後、旧アーサー・アンダーセン(現アクセンチュア)に入社。1990年に同社を退社し、キャッツ・ジャパン東京オフィスの立上げに参画。キャッツはデリバティブなどの金融商品の売買システムを販売する金融ハイテクベンチャーである。翌年、デリバティブのリーディングカンパニーであるソロモン・ブラザーズ・アジア証券に入社。

アーサー・アンダーセンでのコンサル時代には、大手生命保険会社のシステムリニューアルに従事した。ソロモン・ブラザーズ・アジア証券では、システム部門で経験を積んだ後、デリバティブ・アナリシス部門バイスプレジデントに就任。それらの経験を活かし、1997年に株式会社シンプレクス・リスク・マネジメントを設立。同社は2000年に株式会社シンプレクス・テクノロジーに社名を変更。さらに、その後設立したホールディングスや連結子会社の合併に際し、2014年にシンプレクス株式会社(以下シンプレクス)へと社名を変更した。

シンプレクス社のサービス

一貫したサービス提供で実現。質の高い「金融×IT」ソリューション

金子英樹氏が設立したシンプレクス社は、大手金融機関をクライアントに、主にディーリング業務サポートのためのシステムを開発。ディーリングとは銀行や証券会社が自己資本を使って有価証券や為替の取引を行うことである。同社は6つの異なる領域で金融機関に向けたソリューションを提供しており、銀行ソリューションを始め、主力事業の証券(ホールセール)ソリューション、証券(リテール)ソリューション、FXソリューション、資産運用ソリューション、保険会社のマーケティング戦略支援を行う保険ソリューションまで多岐に渡る。

ディーリングシステムの開発は専門性が高く参入障壁が高いため、価格競争が起きづらいという。同社はシステム開発の外注を一切せず、自社でコンサルティング、システム開発、保守・運用、品質管理まで一貫して提供。それにより、クライアントの要望やトラブルにも柔軟、迅速に対応できる質の高いサービスを実現している。

同社は、2015年3月現在、グループ全体で社員650名、売上高は同月期で176億3400万に成長。また、同社が扱う債券ソリューションは大手証券8社で採用。リテール分野でも国内FX総取引量の約30%が同社のソリューションを使用した取引という。

 

資金調達状況・事業拡大に向けての動き

設立8年で東証一部上場。その後、積極的事業展開を視野に上場を廃止

同社は2002年にJASDAQ市場に上場し、2004年には東証二部に上場。さらに2005年には設立わずか8年で東証一部への上場を遂げた。

その後、2013年に東証一部上場を廃止。今後「グローバルトップ」を目指し海外事業にも注力するという同社は、業務変革や技術革新、組織再編などリスクを伴う積極的な事業展開を視野に入れていることが背景という。

 

(2016年4月 コンサル業界ニュース編集部によるまとめ)

コンサルファームからの起業

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