2017.06.13 レアジョブ 加藤智久氏(モニターグループ(現デロイト)出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
加藤智久氏のプロフィール
コンサルから独立。フィリピン視察で感じた思いを胸に起業
レアジョブ社 加藤智久氏
株式会社レアジョブ代表取締役会長の加藤智久氏は、1980生まれの千葉県出身。2004年に一橋大学商学部を卒業し、2005年外資系戦略コンサルティングファーム・モニターグループ(現デロイト)に入社。2007年10月に株式会社レアジョブを設立し、代表取締役社長に就任。2015年 6月には同社代表取締役会長となる。
創業当初、同氏が起業に踏み切ることを躊躇していた時、視察で訪れたフィリピンでの光景が背中を押したという。高い英語能力と優れたホスピタリティを持ち合わせながら、十分な雇用機会に恵まれないフィリピンの人々の現状を知り、その様な人々と英語を学びたい日本人を繋ぐために起業を決心した。
出典:同社WEBサイト・役員紹介ページ https://www.rarejob.co.jp/company/corporate_officer/
レアジョブ社のサービス
Skypeマンツーマン英会話で目指す「日本人1,000万人を英語が話せるように」
加藤智久氏が設立したレアジョブは、オンライン英会話サービス事業を展開。同社は「日本人1,000万人を英語が話せるようにする。」というサービスミッションの基にマンツーマンオンライン英会話サービス「レアジョブ英会話」を提供している。具体的には、フィリピン国在住のフィリピン人講師と日本人ユーザーとのマッチングを行い、Skypeを利用してユーザー1名に対して講師1名の英会話レッスンを提供。Skypeの利用による諸経費の削減により、1レッスンあたり129円からという低価格でのサービスを実現している。
また同サービスでは、3ヵ月短期集中でビジネス英語を習得する実践演習型の「レアジョブ本気塾」や、TOEIC対策や日常会話など幅広い英語学習を対象としたスマートフォンアプリ「RareJob Apps」(累計50万ダウンロード突破)を始め、ユーザーの目的に応じた様々なレッスン及びサポートを実施している。
さらに、法人向けサービスも展開しており、ビジネス英語の研修サービス「RareJob For Business」や、英会話能力の測定のためのオリジナルテスト「RareJob Speaking Test」を提供。顧客企業のニーズに合わせてテキストを一部カスタマイズする等も可能。2009年のサービス開始から現在までで、商社、金融、IT、メーカー等の多種多様な業界に属する1,000社を超える企業や団体への導入実績を持つ。
近年では、ワールドカップやオリンピック開催の影響で、英語学習への意欲が高まるブラジル市場にて事業を開始。2015年より「レアジョブ英会話」で培ったノウハウを最大限に生かしたオンライン英会話サービスをブラジルで展開している。
出典:同社WEBサイト・サービス紹介ページ https://www.rarejob.co.jp/service/
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
第三者割当増資による資金調達。上場後も他社との資本業務提携で事業拡充の動き
同社は2008年4月、自社とグローバル・ブレイン株式会社が運営する投資事業組合を割当先とする第三者割当増資を実施。資本金を1,610万円に増資。また、2013年6月にKDDI、YJキャピタル、サイバーエージェント等、計6社を対象とした第三者割当増資を実施し、資本金を1億8,160万円へ増資。
2014年6月に東京証券取引所マザーズに上場。2015年7月には三井物産株式会社と資本業務提携を実施し、三井物産の国内外における幅広い領域での事業基盤を活用した企業・学校法人とのアライアンス強化および海外展開の加速を目指す。さらに2016年2月には、株式会社増進会出版社と資本業務提携。増進会傘下のZ会等との事業連携を図る。