2016.04.21 ギフティ太田睦氏(アクセンチュア出身)
コンサル業界ニュースメールマガジン登録
コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
太田睦氏のプロフィール
元アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズを経て起業へ
ギフティ太田睦氏
ギフティ代表取締役の太田睦氏は、慶應義塾大総合政策学部を卒業後、アクセンチュア・テクノロジー・ソリューションズ(現在はアクセンチュアに統合)に入社。同社で官公庁プロジェクトのシステム開発などに従事し、2年半のコンサル経験を積み退社した。同じくアクセンチュアでのコンサル経験をもつ仲間2名とともに、2010年に株式会社ギフティ(以下ギフティ)を創業。
出典:同社WEBサイト https://giftee.co.jp/
ギフティ社のサービス
ソーシャルサービスで実現。「ありがとうと一緒に、気軽なギフトを」
太田睦氏が設立したギフティ社は、SNSを用いたソーシャルギフトサービスを提供するウェブサイト「ギフティ」を運営。利用者は、同ウェブサイト上から気に入った商品をクリック。プレゼントを贈りたい相手に向けたメッセージを書き込んで決済手続きをすると、URLが発行される。そのURLをフェイスブック、ツイッターなどのSNSやLINE、メールから送信。相手は受信したURLをクリックするとメッセージ付きのギフトカードが受け取れる。クリックした際に表示されたバーコードを店舗で提示することで商品と交換できるという仕組みだ。
気軽にギフトを贈れるよう、商品価格は100円からと手の届きやすい価格帯となっており、平均販売額は600円程度という。現在、142の商品やサービスを取り扱っており、コンビニエンスストアの「ファミリーマート」や「ローソン」、「ミニストップ」、カフェチェーンの「スターバックス」や「アフタヌーンティーティールーム」、女性用下着販売の「ピーチ・ジョン」など大手企業の商品も対象となっている。一方で、地域のカフェなどローカル企業とも提携しており、97の商品はそのようなローカル企業の商品という。
創業当初の加盟店は東京のみであったが、現在は神奈川、千葉、京都、名古屋、三重、岐阜などに拡大している。扱うジャンルはドリンクやスイーツなどが中心だが、マッサージ店「ラフィネ」のサービスチケット、ホテル・レストランの予約サイト「一休.com」「一休.comレストラン」や電子書籍サイト「eBook Japan」で使える割引券などの“変わり種”もある。
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
第三者割当増資と転換社債による資金調達。新たにBtoBサービスも開始
ギフティ社はこれまで、KDDI、サンブリッジグローバルベンチャーズ、デジタルガレージ、カカクコム、ネットプライス、インスパイア、エンジェル投資家から、第三者割当増資と転換社債によって資金を調達。
会員数は2011年度に4600人ほどだったが、同社ホームページでは2015年12月現在で40万人以上、また加盟店は2万5千店を超えるほどの規模に成長。また、同社は新たな試みとして、ソーシャルギフトの販売システムを企業向けに提供する「e-Gift System」を2014年に開始。2015年10月にはインターネット上で年賀状を作成・投函できるサービス「ウェブポ」と提携し、年賀状にファミリーマートやミニストップの商品と交換できるQRコードを付けて送ることができるサービスを始めた。さらに、12月4日にはiPhoneアプリをリリースするなど、事業の深化・拡大を続けている。