2017.01.09 MyNewsJapan渡邉正裕氏(IBM出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
渡邉正裕氏のプロフィール
コンサル知見×ジャーナリズムを基盤に起業
MyNewsJapan渡邉正裕氏
株式会社MyNewsJapanの代表取締役社長を務める渡邉正裕氏は慶應義塾大学卒業。1996年から、日本経済新聞の記者として1,000本以上の記事を執筆。1999年にIBMビジネスコンサルティングサービス(現IBM)に転職し、大企業ホワイトカラーの生産性向上、間接部門の効率化、人件費最適化を始めとする15のプロジェクトに従事した。
その後、2004年に株式会社MyNewsJapanを設立し独立系インターネットメディアMyNewsJapanをリリース。同氏は、ジャーナリズムを「権力と反対側にいる人たちをクライアントとするコンサルティングビジネス」と考え、コンサルのノウハウをジャーナリズムに適用しているという。
出典:同社WEBサイト http://www.mynewsjapan.com/writers/1296
MyNewsJapan社のサービス
企業広告のないニュースメディアが、新しいジャーナリズムを実現
渡邉正裕氏の設立したMyNewsJapan社は「本来のジャーナリズムにはタブーがあってはならない」というポリシーに基づき、会員制のメディアサイト「MyNewsJapan」を創立・運営している。同サイトは、一切の企業広告を入れず会員収入によって運営されている。これにより、スポンサータブーに縛られず、既存マスコミでは取り扱うことが難しかった内容も含め、自由な報道が可能に。また、会員からの情報提供・発信も可能な双方向型のニュースメディアとなっている。
MyNewsJapanの記事は渡邉氏の執筆に加え、読者会員が投稿したものを同社スタッフが確認・編集した上で掲載している。また、事実と主張を明確に区分するため、取材した事実に基づく「My News & Fact」と執筆者の意見や主張に基づく「My Opinion」に情報を整理する等、ニュースサイトとしての信頼性担保に努めている。これらの記事の一部は単行本としても出版されている。
同社が取り扱う記事には、トヨタのリコール隠しを扱った連載記事「リコール王・トヨタ」や浜岡原発の設計者による内部告発記事、セブンイレブンの独占禁止法違反に関する記事、花王「エコナ」の有害性を告発した記事など、スポンサータブー等を背景にマスコミが報道を控えてきた話題も多く存在し、生活者や消費者から注目を集めたという。
出典:同社WEBサイト http://www.mynewsjapan.com/
事業拡大に向けての動き
新事業も開始、サービス拡充の動き
My News Japan社は、2014年に新事業「イシャログ」をリリース。ユーザーが全国の医者・歯医者の口コミを投稿するキュレーションサービスを提供している。同社の生活者や消費者の目線に立ったサービス拡充の動きが見受けられる。