2017.09.29 日本リーガルネットワーク南谷泰史氏(ボストン・コンサルティング・グループ出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
南谷泰史氏のプロフィール
東大法学部在学中に司法試験合格、西村あさひ法律事務所、BCGを経て独立・起業
日本リーガルネットワーク南谷泰史氏
日本リーガルネットワークの南谷泰史氏。1987年横浜市生まれ、東京大学法学部3年生時に司法試験合格。弁護士登録64期。西村あさひ法律事務所でM&Aなどの企業法務、刑事事件を担当した。ボストン・コンサルティング・グループではコンサルタントとして、様々な企業のプロジェクトに関わってきた。
弁護士の経験を活かしてリーガルテック(法律×IT)で社会問題を解決したいと考え、2015年4月に司法修習同期の早野述久弁護士とともに日本リーガルネットワークを設立した。2016年5月からは、その第一弾ともなるサービス、スマートフォンアプリ「残業証拠レコーダー」を提供開始した。また、南谷早野総合法律事務所(現早野南谷綜合法律事務所)も開設し、弁護士業務も行う。
日本リーガルネットワークのサービス
サービス残業の証拠をアプリが記録
「残業証拠レコーダー」は、日本の労働問題の一つであるサービス残業の解決の一助になればとの想いから開発し提供を開始した。アプリの使い方は簡単で、最初に10個ほどの質問に答えるだけで、自分のおおよその残業代がわかる。また、会社の場所を設定しておくと、スマホのGPS機能で、会社にいた時間を労働時間として自動的に記録してくれる。営業職など外勤の場合は取引先を登録すると、取引先にいた時間も記録される。
アプリで記録されたデータは日本リーガルネットワークのサーバー上に残しておけるので、会社側に残業代を請求する際の証拠として使うことができる。これまでは労働時間に関する証拠集めが難しかったものの、このアプリを使うことによって、会社への示談請求や訴訟手続きもしやすくなる。
(同社WEBサイトより)
日本リーガルネットワークの今後の展望
今後も新たなリーガルテックサービスを検討中
まずはサービス残業という社会問題に向き合った日本リーガルネットワーク。残業証拠レコーダーによって、サービス残業という世の中の不公正をなくしていけるのではないかと期待されている。今後はその他にも法律とITを駆使して、新たなサービスの開発も進めていくつもりだ。
出典:同社公式サイト
出典:残業証拠レコーダー