2017.01.08 ライフネット生命岩瀬大輔氏(ボストンコンサルティンググループ出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
岩瀬大輔氏のプロフィール
コンサル、投資ファンド、ハーバード留学を経て起業へ
ライフネット生命岩瀬大輔氏
ライフネット生命代表取締役社長の岩瀬大輔氏は、埼玉県出身の1976年生まれ。幼少期はイギリスに在住。1998年に東京大学法学部を卒業した後、ボストンコンサルティンググループに就職。2000年には投資ファンドのリップウルド・ジャパン(現RHJインターナショナル)に転職。その後、ハーバード大学経営大学院に留学し上位5%の成績で修了。2006年に出口治明氏とともにライフネット生命を設立、副社長に就任。2015年6月に出口治明氏の後を継いで、社長兼最高執行責任者(COO)に昇格した。
同氏は、「金融資本主義を超えてー僕のハーバードMBA留学記」(文集文庫)や「入社1年目の教科書」(ダイヤモンド社)など執筆活動も行う。
出典:同社WEBサイト http://www.lifenet-seimei.co.jp/profile/message/
ライフネット生命社のサービス
インターネットでシンプル安価な新しい保険を提供
ライフネット生命は「正直にわかりやすく、安くて、便利に」という理念のもと、戦後初めて生まれた独立系の生命保険会社として、保険は複雑で難しいという従来の消費者イメージの払拭を図る。同社は「死亡保険」や「終身医療保険」、「就業不能保険」などシンプルな商品を取扱い、保険に関する専門知識のない消費者にも分かりやすいのが特徴。また、インターネットを主な販売チャネルとすることで、販売経費の削減を実現。それにより比較的安い商品価格を可能としている。フィンテックの先駆け企業といえよう。
また、テレビCM等のマスメディアに加え、ソーシャルメディアの活用やタイアップ企画、書籍・論文発表等、自社ならではの独創的なマーケティングを実践。さらに、料金の透明性にこだわり、原価と手数料の比率を公開するなど、従来の同業界では見られない新しいサービスに取り組んでいるという。
同社は、一般消費者が顧客目線で各企業のサービスを審査する「HDI格付けベンチマーク」において「コンタクトセンター」と「ウェブサイト」で5年連続3つ星の最高評価を受賞する等、外部からも高い評価を受けている。
出典:同社WEBサイト http://www.lifenet-seimei.co.jp/
資金調達・事業拡大に向けての動き
2012年マザーズ上場。近年は第三者割当増資、及び業務提携の動きも
ライフネット生命は、2012年に東京証券取引所マザーズ市場へ上場。創業以来、複数回の増資を実施し、2008年には約132億円への増資(資本準備金を含む)を達成。
近年はチャネルの拡大にも注力しており、2014年には全国の「ほけんの窓口」で店頭販売を開始。さらに2015年には、KDDIを割当先とする第三者割当増資により、約30億円の増資を実施。同社とは資本・業務提携契約を結んでおり、KDDIの幅広い顧客基盤を活用した事業拡大を狙う。