2017.05.28 ココテル 松田励氏(ドリームインキュベータ出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
松田励氏のプロフィール
コンサル海外支社長を経て起業へ
ココテル松田励氏
タイ・バンコクでホテル「ココテル」を運営するNewlegacy Hospitalityの最高経営責任者(CEO)の松田励氏は、慶應義塾大学総合政策学部を卒業。ロンドン大学インペリアル・カレッジ経営学修士、コーネル大学/ナンヤン工科大学ホテル経営学修士と、二つの修士号も取得。東証一部上場コンサルティング会社のドリームインキュベータに入社し、同社シンガポールオフィスを立ち上げる。2015年2月にNewlegacy Hospitalityを設立。CEOに就任する。
ドリームインキュベータ在籍時はシンガポール法人の支社長として、東京本社が受注した東南アジア域内企業のコンサルティング業務や、インドのM&A企業との共同事業を担当。東南アジア諸国の企業を対象としたビジネスコンサルティングを得意とする。
出典:同社WEBサイト http://www.kokotel.com/ja/about
ココテルのサービス
東南アジアで新しい宿泊体験を提供
ココテルはNewlegacy Hospitality社が運営するホテルブランドで、2016年に1号店がバンコク市内でオープンしている。同ホテルは「Bed and Café」という新しいコンセプトの基、他のホテルとは異なるユニークなサービス提供を目指す。例えば、1階のロビースペースにカフェや子供向けのスペースを設置し、宿泊ゲストと現地在住ゲストの交流の場を提供している。
また、同ホテルのテーマである「家族/友人と共に、安価で快適な宿泊」に対するニーズを満たすため、ゲストルームにも創意工夫をこらしている。多くの旅行者が3~4名で旅行する中、2名用の部屋の提供が主流であることに着眼し、クリエイティブな間取りを駆使した3~4名用の部屋の提供もしている。部屋によっては、旅館のように自由に布団を敷くスタイルの間取りもあるという。
このような独自のホテル運営手法は、松田氏自身の7年以上に渡るインド・東南アジアでの事業経験がベースになっている。低価格航空会社の普及により渡航が容易になる中、現在の東南アジアには「安心して、快適に、安く泊まれるホテル」のブランドがない。この課題を解決するため「ココテル」ブランドを設立。小規模ホテルならではの温かみ、家族やグループで楽しめる環境、オーナー自身に負担をかけないホテル経営等、独自の付加価値をホテルに与えた。
出典:同社WEBサイトサービス紹介ページ
事業拡大に向けての動き
東南アジア・インドを中心に店舗拡大を目指す
Newlegacy Hospitalityは「22世紀まで残るブランド」を目指し、2025年までに「ココテル」ブランドホテルを東南アジアとインドで1000店舗開業させ、東南アジア最大のホテルチェーンになることを目標としている。現段階ではエス・エム・エス創業者の諸藤周平氏がシンガポールで運営するリープラグループの出資を受けつつ、まずは数店舗のホテルをスピーディーに展開する予定という。