2016.04.13 ノットワールド佐々木文人氏 BCG出身の起業家
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
佐々木文人氏のプロフィール
事業会社、BCGでのコンサル経験、世界一周新婚旅行を経て起業
ノットワールド代表取締役の佐々木文人氏。媛県松山市生まれの神奈川県横浜市育ち。東京大学経済学部を専攻。卒業後、株式会社損害保険ジャパンへ入社。その後、戦略コンサルティングファームのボストン・コンサルティング・グループ(BCG)へ入社。4年間のBCG在職中に、新規事業開発・営業改革のプロジェクトに従事し、クライアント企業の売上拡大・業務効率化に貢献した。
結婚後ボストン・コンサルティング・グループを退職し、1年間の世界一周新婚旅行へ。インド・ネパール・オーストラリア・北中南米・ヨーロッパ・中東等36の国と地域を周遊。
帰国後、中学時代からの友人で、電通新聞局で新聞社資産活用による新規事業・キャンペーンの企画・実施の経験を持つ河野有氏と、2014年2月に株式会社ノットワールド(以下ノットワールド)を設立。
ノットワールド社のサービス
旅にスパイスを。旅を通して関わる全ての人の人生を豊かに
佐々木氏が設立した株式会社ノットワールドは、来日する外国人観光客をターゲットとした観光促進事業が主軸。Japan Wonder Travelという国内観光ツアーの販売サイト運営や、Tokyo FooDrink Tourという食べ歩きのツアーを自社企画・実施している。その他にも、他社のインバウンドビジネスに対するコンサルティング事業等も展開。
「旅にスパイスを」という企業理念のもと、通常の旅に+αの付加価値・接点を加えることで、旅行者、住民、地域・社会、及びそこで働く人々の幸せを実現したいという。「国境を越えた結び目(KNOT)を創出し、みんなの人生を豊かにする」ことをミッションに、ノットワールドを「結び目」にして、ツアー参加者を含め関わる全ての人たちの人生を豊かにしていくことを自社の役割とする。
自社企画であるTokyo FooDrink Tourは、2015年1月に催行後、同年4月度には100名の外国人旅行客が参加。大手旅行口コミサイトTripadvisorにて、「とても良い」評価が同年5月に40件、8月に100件を達成。同年10月の時点では東京100アクティビティ中3位を獲得するほどの人気を誇る。
事業拡大に向けての動き
注目のスタートアップ企業、今後の事業拡大を目指す
ノットワールドは2014年に設立して以来、同年6月には「産経新聞」、デジタルブック「JAPLAN」に次々と取り上げられるなど、注目を集めている。創業2年目で社員は3名、ツアーの運営では20名ほどの通訳案内士とチームを組んでサービスを提供しているとのことだ。複数事業を運営しながら、今後は「日本のあちこち」に旅行者が旅することができるよう、活動領域をさらに広げていく方針とのこと。
さらに、将来的な宿泊事業への参入も視野に入れており、都内で外国人が安価で宿泊できる空間の創出を今後の取り組みのひとつとしている。