2017.03.13 アイリッジ小田健太郎氏(ボストンコンサルティンググループ出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
小田健太郎氏のプロフィール
NTTデータの業界知見とBCGのコンサル知見を持って起業へ
アイリッジ小田健太郎氏
アイリッジ代表取締役社長の小田健太郎氏は、慶應義塾大学経済学部出身。同学を卒業後、NTTデータにて情報システムを利用した新規事業開発や情報システム営業等を経験。その後、ボストン・コンサルティング・グループに入社し、モバイル業界を中心に事業戦略を始めとする戦略策定支援や、クライアントと協業での実行支援に従事。2008年8月に株式会社アイリッジを設立、代表取締役社長に就任。
出典:同社WEBサイト・会社概要ページ https://iridge.jp/about/officer/
アイリッジ社のサービス
O2Oソリューションで新しい集客・販売サービスを展開
小田健太郎氏が設立したアイリッジ社は、O2O(online to offline)と呼ばれるインターネットを活用した店舗への集客ソリューションを主軸に、インターネットサービスの企画・開発・運営を行う。
同社は、フィーチャーフォン時代からいち早くO2Oサービスに着目してきた知見を活かし、スマホアプリ上で機能する020ソリューション「popinfo(ポップインフォ)」を開発・提供している。GPSやWi-Fi、iBeacon (Bluetooth)から取得したユーザーの位置情報と連動して、スマートフォンの待ち受け画面にメッセージをポップアップ表示。効率的な店舗への集客や販促サービスを展開している。例えば、店舗の最寄り駅で降りたユーザーをGPSで感知し、店舗への誘導情報をプッシュ通知する等のサービスを実施。
さらに同サービスは、ユーザーの属性情報を、既存会員データベースと連動させることで、各ユーザーにマッチした情報を配信。また、潜在的に興味のあるユーザーに対し、受容性の高い時間帯にメッセージ配信することで通知開封率を向上させる等、より効率的な情報配信を実現している。
待ち受け画面へ直接メッセージを配信できるというプッシュ通知の性質から、視認率100%、CTR(クリック率)も20 ~ 30%程度の高い効果が見込め、GUやマツモトキヨシ等の小売を始め、サービス、EC、金融等、様々な業種の企業に導入されている。約5,000万ユーザーが、同サービスを搭載したスマートフォンアプリを利用している(2016年11月現在)。
出典:同社WEBサイト https://iridge.jp/
資金調達・事業拡大に向けての動き
2回の増資を経て2015年に東証マザーズ上場
アイリッジ社は、2011年8月にみずほキャピタル、三菱UFJキャピタルに対し総額約8,000万円の第三者割当増資を実施。2013年4月には、デジタルガレージ、NTTデータ2社からの出資を受けている。その後、2015年7月に東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。
同社は今後、既存事業の推進に加え、アプリ決済やポイント等のFinTech、BigData、IoT等の新しい領域への事業展開を図るという。