2016.04.21 TSUNAGU萩原良氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング出身の起業家)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
萩原良氏のプロフィール
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの経験から起業。ウェブで日本の魅力を海外へ
TSUNAGU代表取締役の萩原良氏は、三洋電機、三菱UFJリサーチ&コンサルティングを経て、2013年に同社を起業。
萩原氏は幼少のころに海外に住んでいたことから、「世界の中での日本」を常に意識していたという。「日本の良さをもっと多くの海外の人に知ってもらいたい」との思いで起業に至った。日本が世界に誇る製品や技術の高さ、伝統文化からポップカルチャーまで幅広く培われた独自の文化などを高く評価。この様な日本の魅力を海外に発信することに注力している。
TSUNAGU社のサービス
訪日外国人に対するウェブ情報発信と、そのノウハウを活かしたコンサルティングサービス
萩原良氏が設立したTSUNAGU社は、訪日外国人を対象にした「日本の誇れるモノ・コトを世界に発信するウェブメディア」TSUNAGU JAPANを運営。日本での旅行、食、ファッション、アート、ライフスタイルなどの情報をまとめ記事形式で掲載している。英語のほか、中国語(繁体字)版もある。例えば「10 Best Teppan-yaki (Japanese grills) Menus to Eat at Izakaya (Japanese style casual bars)」という記事では、人気の居酒屋メニューの写真が英語表記の説明文と共に紹介されている。その他にも日本人が勧める国内の観光スポットなどを紹介。
また、海外向けマーケティングを行う国内企業へのコンサルティングも提供。TSUNAGU JAPAN上のタイアップ記事掲載により訪日外国人へのプロモーションを支援している。また、自社メディアだけでなく海外向けのFacebookページ作成・運用の代行も行っている。TSUNAGU社は自社Facebookページで合計100万人超の海外ファンを獲得、関係性維持に成功しており、そのノウハウを活かすという。さらに、国内企業の海外向けオウンドメディアの作成支援サービスも提供。開始1年で自社オウンドメディアを業界最大規模に成長させたTSUNAGU社のリソースや知見を活用する。最後に、訪日旅行客の多い台湾・香港の自社保有モニター約二千人を対象としたアンケート調査サービスを実施。
2014年7月のローンチ後、3カ月弱で月間30万UU、60万PVを達成し、15年10月には月間230万PVを突破。訪日メディアとして最大規模に成長。台湾・香港人によるアクセスが全体の半数以上を占めており、同年9月からは、台湾の大手ニュースポータルサイトの「風傳媒」(Storm Media Group)と提携、記事の提供を開始。
事業拡大に向けての動き
メディアから総合プラットフォームを目指す
萩原氏は、メディアに留まらない総合プラットフォームを目指す。今後は、ウェブサイトを介して、日本に関心のある世界中の消費者のコミュニケーションや購買活動の促進に貢献したいという。
同社はデジタルガレージ系のインキュベーションアクセレレーションプラグラムであるOpen Network Labの10期生でもあり、2015年4月に開催されたDemo Dayでは特別賞を受賞している。