2017.01.28 グノシー木村新司氏(ドリームインキュベータ出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
木村新司氏のプロフィール
コンサルを経て多数企業の設立に参画
株式会社Gunosy元共同代表の木村新司氏は東京大学卒業。株式会社ドリームインキュベータで戦略コンサルティングやベンチャー投資・育成を経験した後、取締役として株式会社シリウステクノロジーズに入社。その後、株式会社アトランティスを設立。同社をGREE株式会社に売却した後、2013年に投資家として株式会社Gunosyの設立に関与し共同代表に就任。
また同氏は、2014年に任期満了により株式会社Gunosyを退任。その後、シンガポールを拠点とした投資事業に従事。2015年12月に株式会社クラウドワークス社外取締役に就任、2016年6月にはAnyPay株式会社を設立。
グノシー社のサービス
独自のテクノロジーで「欲しい情報」を提供
株式会社Gunosyは、情報キュレーションサイト「グノシー」を運用。ユーザーが面白いと思うコンテンツの配信を意識しており、比較的エンターテイメント性の強いメディアとなっている。エンタメからスポーツ、おもしろ、グルメ、IT・科学など、取り扱う情報は多岐に渡る。同サイトはWEB上で提供されるほか、iOSやAndroidのアプリとしても提供され、2016年7月時点で国内1,400万ダウンロードを突破するなど高い人気を誇る。
また同社は、2016年6月からKDDIと共同でスマートフォン向けの無料ニュース配信アプリ「ニュースパス」を運用。「グノシー」と比較しエンタメ性よりも社会性を重視するユーザーをターゲットとしている。アプリには「検索機能」や「フォロー機能」、「強上昇ワード機能」といった機能が備わり、時間のないユーザーのための効率的な情報提供を実現している。
両サービスともに、独自のコアテクノロジーを基盤としたアルゴリズムとデータ分析により、各ユーザーの興味や関心に合った情報を選定・発信している。例えば「ニュースパス」では、アプリを通して閲覧された「記事内容」「ジャンル」「キーワード」「読了までの時間」などを分析し、各ユーザーの興味を自動的に学習しているという。これにより、世間で注目されている「旬なニュースや情報」に加え、ユーザーのニーズを反映した「欲しい情報」の提供を実現している。
出典:同社WEBサイト https://gunosy.com/
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
大規模増資、東証マザーズ上場など活発な資金調達の動き
株式会社Gunosyは2014年にKDDI、ジャフコ、B Dash Venturesの三社を対象とした第三者割当増資を実施し、12億円の資金を調達している。
また同社は2015年4月、東証マザーズに上場。上場後はテレビCMといった広告宣伝への投資、マンガや占いを含む派生コンテンツの開発、ユーザー滞在時間向上のためのインターフェースのリニューアルなど、事業推進を図る。