2016.12.13 Empag石崎優氏(マッキンゼー出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
石橋優氏のプロフィール
コンサル時代に培った業界知見を基に、海外で起業
Empag石崎優氏
Empag社共同設立者兼COOの石崎優氏は、東京大学大学院応用生命工を修了。大学院ではバイオマス変換技術を研究し、卒業後に入社したマッキンゼーアンドカンパニーでは、日本農業の成長戦略や商品開発、購買プロセスの改革などの分野に従事。2014年に、元A.T.カーニーの齋藤祐介氏(現Empag社CEO)と共にタイでEmpag社を設立。東南アジアにおける農・食産業のイノベーション創出を目指している。
また、同氏は学生時代にLumisands(LED照明向けの新規蛍光体開発ベンチャー)、sharenosite(シェアハウス専門のインターネット不動産)の起業経験を持つ。
出典:同社WEBサイト http://jp.empag.sg/
Empag社のサービス
アジア諸国の重要産業、農産業でイノベーションを
Empag社は「世界的に重要な役割を果たす農業・食という領域で、イノベーションを生み出し、その発展に貢献する」というミッションの下、未だ非効率な作業を強いられる発展途上国の農業分野において、技術の発展と普及を目指す。
同社は、タイにおいて消費者と生産者をつなぐ農産品の販売チャネル構築事業を展開。同事業では、一般消費者を対象とした産直野菜デリバリーサービスの「EMFRESH」と、オフィス向けに新鮮で安全な野菜や果物を配送する「EMFRESH for Office」を展開している。「EMFRESH for Office」サービスには、クライアントCEOから職場の健康管理に対する意識が向上した等の声が寄せられている。さらに、アジア農業に関する情報を発信するメディア事業も展開。同事業では、「Agri In Asia」というウェブメディアを運用。例えば、農業分野へのビッグデータの活用や、世界諸国の政策等、農業に関するリアルタイムな情報をビジネス、マーケット、テクノロジー、政治の観点から伝える。
同社は、アジア全体における農産業の発展・拡大を目標に、技術を用いた農業の効率化や、食の安全性や適正な流通コスト実現による野菜消費文化の堅実な定着を目指す。
出典:「Agri In Asia」WEBサイト http://agrinasia.com/
事業拡大に向けての動き
タイから東南アジア全域へ。活動範囲の拡大目指す
Empag社は東証一部上場起業エス・エム・エスの創業者である諸藤周平氏がCEOをつとめるREAPRA(リープラ)グループの一社であり、同社の出資および支援を受けている。
現在はバンコクに拠点を置き、主にタイ国内で農業生産者と個人消費者・オフィスを結ぶ事業を行っている。今後は活動範囲を東南アジア全域に拡大し、長期的に複数の国で事業展開することで、世界を支える農業イノベーションの創出を目指す。