2016.12.25 キューブインテグレーション菅野潤氏(ベインアンドカンパニー出身)
コンサル業界ニュースメールマガジン登録
コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
菅野潤氏のプロフィール
コンサル、事業会社上場プロジェクトを経て起業
キューブインテグレーション代表取締役の菅野潤氏は、神奈川県出身。1996年に東京大学経済学部経営学科を卒業後、ベイン・アンドカンパニーに戦略系コンサルタントとして就職。1999年にメンタルヘルス事業等を展開するアドバンテッジリスクマネジメント社に転職し、2003年には同社の取締役に就任。
アドバンテッジリスクマネジメント時代には、M&A、新規事業の立ち上げ、事業戦略の策定に従事。また、責任者として2006年同社のヘラクレス(現:ジャスダック)上場を実現した。その後、2011年に退職。翌年にキューブインテグレーションを設立、代表取締役に就任した。
出典:同社WEBサイト https://www.cubeintegration.com/会社概要/
キューブインテグレーション社のサービス
休職者のスムーズな職場復帰に向けて。復職支援プログラムの提供
菅野潤氏が創業したキューブインテグレーションでは、メンタルヘルスに関する企業の課題に対し、心理領域のプロフェッショナルがソリューションを提供する。例えば、離職者に対して職場復帰を支援する「復職プログラム」では、休職者一人一人の回復度合いを十分に理解・考慮した上で、リハビリやトレーニング等で構成される独自のプログラムを実施。
リハビリでは、業務遂行面と心理面の両面から休職者をサポート。例えば業務遂行面では、集団討論を繰り返し行うことによって対人関係構築のスキルアップを目指す。また、トレーニングでは認知面や行動面、健康面等を包括的にサポート。例えば、健康面では睡眠教育を行い、休職して以降睡眠リズムが乱れがちにあった生活スタイルを、サラリーマンや学生のような規則正しい生活に戻す。さらに、同プログラムを経て復職した後も、継続的にカウセリングを受けられる体制が整えられている。
休職者本人の回復度合いや、医師が職場復帰可能と診断する水準に、企業側から十分な理解が得られない場合も少なくない。十分な回復を待たずして復職しても、従来のようなモチベーションを維持できず再びストレスで病んでしまう可能性もある。同プログラムはそんな社会課題解決の一手として期待される。
出典:同社WEBサイト https://www.cubeintegration.com/
事業拡大に向けての動き
精神障がい者の雇用促進事業の拡充
同社は、障がい者が自力で生計を立てていくことを目標に、障がい者の雇用支援事業も展開しており、職場定着訓練を行っている。さらに月に一回程度で、あらゆる業界の人事担当者に向けた勉強会も開催。テーマは多岐に渡るが、最近では障がい者雇用促進法の改訂(2018年4月)に備え、精神障がい者の雇用に焦点を当てている。今後、一層の当該事業の拡充を目指すという。