2018.03.25 株式会社アストラッド高橋聡氏(アクセンチュア出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
高橋聡氏のプロフィール
アクセンチュアでシステム構築に貢献後、ITサービス立上げへ
アストラッド社高橋聡氏
株式会社アストラッド代表取締役社長の高橋聡氏は、長野県長野市の出身。長野高等学校を卒業後、米国シカゴのデュポール大学情報システム学科に留学。同学卒業後、2001年にアクセンチュア株式会社に入社し、通信販売大手の業績管理システム構築、政府機関の業務基幹システム構築、大手メーカーのグローバルSCM推進などに携わる。
2005年にアスク工業株式会社に入社。経営戦略室室長、取締役常務を歴任し、2010年代表取締役社長に就任。中小企業の事業承継問題の解決を目的としたM&Aマッチングサービス「トランビ(Tranbi)」を設立。2016年にはトランビサービスの向上のため、株式会社アストラッドを新設。同事業を会社分割により移管し代表取締役に就任した。
出典:同社WEBサイト
https://www.tranbi.com/site/company
アストラッド社のサービス
オープンプラットフォームで中小企業にもM&Aという選択肢を
高橋聡氏が代表取締役を務めるアストラッド社は、M&Aのマッチングサイト「トランビ(Tranbi)」を運営。通常M&Aのディールは、売り手と買い手の情報をM&A仲介会社が集約、マッチングすることで成立している。しかし、その際に発生する仲介手数料が中小企業にとっては大きな負担となり、日本の法人の80%以上を占める売上数億円以下の中小企業にとってM&Aは身近な選択肢ではない。アストラッド社が運用するトランビはM&A情報に関するオープンプラットフォームであり、その様な中小企業の経営者・個人事業の事業主に対し、事業継承の一つの手段としてM&Aという選択肢を提供している。
同サービスは、事業の譲渡希望者(売り手)が匿名で案件情報を登録し、それを見た譲受け希望者(買い手)が交渉を申し込む仕組みだ。仲介会社を介さない直接交渉であるため仲介手数料も発生しない。
同プラットフォーム上では、「飲食店・美容」「ウェブサイト・システム」などの業種別の検索や、「売上5億円以上」「海外スタートアップ」などの事業形態・規模による検索が可能。
売り手は原則全ての機能が無料で利用可能。買い手は、トランビを介してM&Aが成約した場合に限り、一般オーナー様は成約価額の3%、M&A専門家様は受取手数料の10%を手数料としてアストラッドに支払われる仕組みだ。現在では、ユーザー6,414名、累計取扱案件数1,145件、累計マッチング件数3,645件となり国内最大規模のM&Aプラットフォームに成長。
事業拡大に向けての動き
国内・海外市場でサービスを拡大
成長を続けるアストラッド社は、2017年8月に米国のスタートアップ企業と日本法人との投資マッチング事業を開始。海外も視野に入れた事業拡大が見られる。
2018年1月には、秋田信用組合や長野信用組合と業務提携を開始。金融機関と共に地方の事業継承問題の解決を目指すという新しいサービス拡大モデルにも注力している。