2016.02.05 エアークローゼット天沼聰氏(アビームコンサルティング出身)
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コンサルグファームを卒業後に「起業」にチャレンジしている人は多い。
本特集「コンサルティングファームを経た起業家たち」では、コンサル出身の起業家を詳細に紹介します
天沼聰氏のプロフィール
アビームでの9年のコンサル経験後、楽天を経て、起業
エアークローゼット天沼聰氏
株式会社エアークローゼット(旧社名:ノイエジーク)を経営する天沼聰氏。千葉県出身。イギリスのゴールドスミス・カレッジにて経営 / コンピュータを学び、帰国後の2003年4月にコンサルティングファームである、アビームコンサルティングに入社。アビームコンサルティングでは、IT・戦略コンサルタントのマネージャーとして約9年間経験を積み、IT・戦略およびWebを専門に活動してきたという。
2011年に楽天株式会社に入社。UI / UXに特化した、海外13拠点へのサポートグループを一から組織し、グローバルマネージャーを務めた。
2014年にWeb / EC業界の将来性を肌で感じるとともに、市場における課題を痛感。過去に同じチームで仕事をした仲間とともに“新しいライフスタイルを作る”を理念として、株式会社ノイエジーク(現:株式会社エアークローゼット)を設立した。
出典:同社WEBサイト https://www.air-closet.com/
エアークローゼット社のサービス
新感覚オンラインファッションレンタルサービス “airCloset”
天沢氏が設立した株式会社エアークローゼットが展開する “airCloset” は、女性向けの新感覚オンライン・ファッションレンタルサービス。月額制で何着でも試すことができるのが最大の特徴。自分の服に関する情報、つまりサイズや好みをオンライン上で登録するだけで、プロのスタイリストが選んだ服が専用ボックスで届く。このサービスにより、ユーザーは多くのファッションを楽しむことができるうえ、気に入った服についてはレンタルのみならず、自分のものとして買い取ることも可能だという。
また、天沼氏はこのairClosetサービスに、自信が考えるシェアリングエコノミーの理想形、「良い物が生まれ、消費者と出会い、生産者に利益が還元されることでまた新たな良い物が生まれる」というサイクルにおける重要な役割を課しているという。ファッションブランドとお客様の新しい出会いを担うairClosetは、多くの女性の心をつかみ2015年2月のサービス開始以来、毎月4万人の無料会員登録に達するほどの人気だという。
資金調達状況・事業拡大に向けての動き
増資による成長加速。事業ドメインの拡大も視野に
2015年4月に「minikura(ミニクラ)」を運営する寺田倉庫から資金調達を受けるとともに、強固な業務提携を行った。また同時にエンジェル投資家を含むファッション業界からの出資を獲得。一連の資金調達と業務提携により洋服の調達やシステムの増強、中核人材の採用等を進め、市場ニーズに合わせたさらなる成長加速を目指すという。
2015年10月には登録会員数が6万5000人を突破したが、会員Webサイトを更新するなどしてさらなるユーザー数の獲得へと力を注いでいる。ファッションとITを絡めた取り組みにより、著名人を含む多くのユーザーの共感を呼んでいる。今後は事業拡大も視野に入れており、まずはアクセサリー等の周辺アイテムへの拡大、次にメンズ、シニア、キッズ、マタニティーへのターゲット層の拡大、そして海外展開も考えているという。